家は、おそらく殆どの方が人生最大の買い物となるでしょう。その決して安くはない金額を、多くの方々が長い長い年月を掛けて払い続けていくことになるのです。ですから、悔いのない家づくりをして、大切なご家族が、いつまでも笑顔の絶えない明るく楽しい日々を暮せるように、腰を据えてじっくりと考えていただきたいのです。
とは言っても、家造りについては、意外と分っているようで分っていない方々が多いのが実情のようです。でも、しっかりと真正面から取り組みさえすれば、自分の思い通りの家に住むことが出来ます。
良い家造りについては、全てのページをじっくりお読み頂ければお分かりになる筈ですが、ここでは、技術者の一人として、これから家を建てようかという方の為に、どうしてもお伝えしておきたいことを、短くまとめてダイジェスト版として一覧にしてみました。
掲載している記事で、全てをお伝えできている訳ではありませんが、家づくりの参考にしていただければ幸いです。
思い通りの家を建てたいと思うのでしたら、建てる前に家の事についてよく検討する以外に方法はありません。 | 家を建てる前に正しく判断出来るだけのチェック機能をあなたは持ち合わせていますか? |
問題が起こってからでは手遅れです。きちっとした住まいに対する考え方が、あなたの貴重な財産を守ります。 | 家づくりで最も重要な事の一つは「建てる前に全てを明確にイメージ出来る家づくり」です。 |
安心・安全・快適 ⇒ 家に求められる基本キーワードです。 | 悔いのない家づくりをして、大切なご家族が、いつまでも笑顔の絶えない明るく楽しい日々を暮せるように、腰を据えてじっくりと考えていただきたいのです。 |
地盤の硬さは非常に重要です。見た目には、硬そうでも、実際にはそうじゃない場合が殆どです。安易な判断や勘に頼った判断は絶対禁物です。 | 家づくりの上で、設計の打合せほど大事なものはありません。一般に「間取り」のことを設計と思われてる方が多いのですが違います。間取りは単なる平面図ですので、間取りが出来たから、設計が出来たなんてことにはなりません。 |
プランが確定した段階で、依頼先の設計事務所や工務店に次のデータを提出してもらって下さい。柱の直下率、間仕切り直下率、耐力壁の直下率、耐力壁量計算、.耐力壁偏心率。 詳細 | 結果として欠陥住宅になったとすれば、設計者や工事を受けた会社の姿勢や考え方や能力に起因したと考えざるを得ません。 |
図面の不備や精度の無さが原因で欠陥住宅に至る場合も少なくありません。 | 契約書の不備や内容の曖昧さが原因で、欠陥住宅に至る場合も少なくありません。 |
しっかりした経験と能力の豊富な技術者の管理があって初めて良い家が出来るのだ、ということを肝に銘じておくべきです。 | 「建築業者と契約さえ済ませればもう大丈夫」といったような根拠のない安心感や、盲目的な考えを捨てていただきたいのです。 |
欠陥住宅が後を絶たない原因を考えた時に、どうやってチェック機能を正しく働かせるかのスイッチが、建主側の手元に無いことも一つの原因だと思います。 | 家に家族が入り生活が始まる。孫たちが遊びに来て賑やかになる。夕飯時になると料理の匂いがぷ~んと辺りに漂う。家を造るって事は、そういう舞台装置を作ってるのと同じことなんだよ。 |
新居に引っ越してくるときのお客さんの喜びが感動になり、何度も何度もお辞儀をして、ありがとうと言ってくれる。そんな時、この仕事を続けてきて良かったといつも思うんだよ。 | もしかしたら、建物のデザインや、間取りの善し悪しにばかり気をとられ過ぎてはいないでしょうか?勿論そのこと自体は大事なことですが、建物の安全を前提に全てが語られるべきと思います。 |
一生に一度の、しかも生涯で一番高い買い物と言われているマイホーム建築への夢が、もしも設計者のエゴや無知、施工業者の傲慢さや儲け主義が原因で壊れてしまったとしますと、もはやこれは一種の犯罪と言っても過言ではないと思います。 | 家は買う物ではありません。意志をもって造るものだと言うことを、肝に命じておくべきだと思います。 |
良い設計とは、専門的な見地から、建築物(ここでは住宅)の機能やデザインやコストや構造等が、有機的にしかもバランス良く連結し、これが社会の構成物として、あるいは人間工学上、現在を含め未来の都市や地域とうまく(正しく)フィット(適合)出来るものでなければならない。 | 自分の住まいを、より良い優れた設計にするためには、やはり、住まい手のこだわりや、人生観や将来志向などを、真剣に受け止め、一緒になって徹底的に議論し、方向性を確認しながら、形にしていくことのできる能力を持ち合わせた建築設計士に、業務を依頼することだろうと思います。 |
トラブルが起こる原因は、建築業者に起因するのももちろん数多くありますが、それだけではありません。多くの場合、建主にも責任があります。 |