設計事務所や工務店などに出向いた時や、モデルハウスを見に行った時や現場見学会、構造見学会に参加した時でも良いのですが「この現場の図面の製本を見せていただけませんか」と聞いてみてください。おそらく平面図と立面図しかなかったり、分厚い製本にぎっしり書いてあったり、それこそ各社まちまちであることが分かると思います。
図面は現場の司令塔です。図面は建主の意思表示です。ですから図面の数(枚数)が少ない現場の場合は、建主の意思の伝達が正しく行なわれていない可能性があります。また図面に表示してしまうと、逃げ(ごまかし)が効かないなどの理由で、細部の表示をしない業者もあったりしますので要注意です。これって結構多いですよ。

完成した現場を表面上だけ見たときには、さほど問題はないように思えても、隠れた部分がどうなっているかは、建物を壊してみない限り分りません。 そうです。隠れた部分は図面(設計図書)でのみしか証明できないのです。
場合によっては、その証明を怠っている訳ですので、その業者は極めて重大なミスを犯していると思わなければなりません。
図面の持つ重要性について、ここでは省略します。別なところで詳しく説明します。