あまりにもデザイン志向に走りすぎて、平面形状に凹凸が多い、屋根が複雑、その結果、雨漏りが多い、工事費が高くついた、住み心地が悪い、エアコンの効きが悪い、
などなど……
家は自然に逆らわない造り方をするのが何よりも大事です。風雨、強い日差し、台風、地震などの、過酷な自然にさらされて生きていかなければならない家の造りは、永年の経験上言えることなのですが、シンプルな構えでなければならないと思っています。

シンプル イズ ベストです。

設計デザインを誇示する建築士が、陥りやすいパターンの家の設計には、上記のような問題を含んだ設計が良く見られます。家は芸術作品的な要素もない訳ではありませんが、何よりもまず、人が快適に住むための器でもあるということを忘れてはいけません。
ですから、設計図を一歩下がって、じっくり見て、雨漏りの心配はないかなど、自然と調和した造りになっているかどうかをチェックしたいものです。