住宅建築に使われる建築用語集です。 難しいのを羅列しても意味がありませんので、かなり抜粋しました。 それでも、まだまだ難解なものもあるかと思います。家づくりに関するものだけを、できるだけ分かり易く解説したつもりです。気楽にお読みください。

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【ア】
明かり障子(あかりしょうじ)現今の紙障子と同じ。
雨押さえ(あまおさえ)外壁や屋根などで雨が入らないように取付けた材。
アンカーボルト土台と基礎を緊結するボルト。
あんこう軒樋と竪樋を連結する樋。
あおり止め(あおりどめ)扉などを開けたままにしておく止め金具。
アプローチ道路から各戸の玄関などの出入り口に至る専用または共同の通路のことをいう。
洗い出し(あらいだし)石粒とセメントを混合したものを、床や壁などに塗り付け、やや硬化した後に水で表面のセメントを洗い落とすと石粒が現れて粗面となった仕上げ。
荒壁(あらかべ)左官工事で小舞やラスボードに一番初めに塗る壁。これに使用する土のことを荒土とか荒木田土などと呼ぶ。荒壁は最近は殆ど使われていない。
荒床(あらゆか)畳敷きの下地材の床板のこと。
雨仕舞(あまじまい)雨漏りを完全に防ぐための工法。例えば屋根の谷や雨押えなどの部分。
あずま障子(あずましょうじ)紙貼り障子の一部分にガラスをはめ込んだ障子。
荒床(あらゆか)畳敷きの下地材の床板のこと。
【イ】
いかだ基礎(いかだきそ)ベタ基礎のこと。 あれっ!ベタ基礎のことはお分かり?
異形鉄筋(いけいてっきん)鉄筋とコンクリートの付着をよくするために鉄筋に凹凸をつけた鉄筋。
いな子(いなご)和室などの天井板の羽重ね部分があかないように取付ける工法。
いなか間(いなかま)京間(柱の芯々6尺6寸5分)に対して、関東地方などの関東間(東京間 柱の芯々6尺)の家のことを言う。
犬走り(いぬばしり)建物の外壁に沿って約50cm程度の幅に打たれたコンクリートのこと。
入隅(いりずみ)例えば建物が直角に交わる凹所。出隅の対語。
板目(いため)木材の年輪が現れている板。柾目の対語。
板図(いたず)大工が板に書く平面図。
一文字瓦(いちもんじがわら)軒先に使う桟瓦で瓦先の下端が直線をなす。
【ウ】
うぐいす張り廊下
(うぐいすばりろうか)
お寺などで古い床板を踏むと鶯の鳴くような音がする。これは板の摩擦やくぎと床板とがすれて音が出るもの。
ウダツ(うだつ)住まいの骨組みで最上部にある棟木を支えるために、梁の上に立てる短い柱をウダツ(真束)と呼びます。 ⇒ こちらをご覧下さい
内法(うちのり)室または物の内側の寸法。例えば、窓や入口の内側の開口寸法。部屋の壁の内側の寸法など。
腕木(うでぎ)一端が柱などに取り付き、他端は持放しとなって上部の荷重を支えるもの。
請負工事(うけおいこうじ)施工業者が施主から工事の一部または全部を受注する工事。
【エ】
衛生工事(えいせいこうじ)給排水工事の便器や洗面器などの器具取付け工事の総称。
衛生陶器(えいせいとうき)衛生工事で使われる陶器類。
縁甲板(えんこいた)厚15mm、幅100mm内外の床用板材。縁側にはる床板材。
エレベーション立面図、姿図のこと。
【オ】
納まり(おさまり)部材の取付け具合をいう。
押しぶち(おしぶち)壁の下見板、その他の板を押える幅の狭い木。
オールパーパスルーム多目的室。
家事のいろいろな用に使うことのできる部屋のこと。
大壁(おおかべ)柱が表に表れないように作った壁で洋間は殆どこの方法で作られます。和室のように化粧柱が見えるように造られた壁のことを真壁という。最近は和室も大壁にするところが多くなってきました。
【カ】
階高(かいだか)床面から直上階の床面迄の高さ。床間距離ともいう。尚、地盤面から2階の桁(梁)天端迄の高さを1階軒高、同様に地盤面から小屋の桁(梁)天端迄の高さを2階軒高という。
冠木門(かぶきもん)左右二本の柱の上に冠木と呼ぶ門柱を貫く横木を通してある門。
(かがみ)一般に平滑な面の総称。
片引戸(かたひきど)扉が一枚の引き戸。
ガラリルーバーのことで通風、換気の目的で取付けられる。
ガラス障子(がらすしょうじ)紙障子の代わりにガラスをはめ込んだ障子。
可動棚(かどうだな)棚板の位置を適宜変えられる棚。
片開き(かたびらき)一枚の開き戸。
堅(硬)木(かたぎ)したん、かし、けやき、なら、さくらなどの木質の堅い木。
片流れ(かたながれ)片側勾配の屋根。
片廊下(かたろうか)廊下の片側のみに部屋のある形式。中廊下の対語。
瓦棒葺き(かわらぼうぶき)金属板屋根葺きの一種で流れ方向に棒状のあるもの。
瓦桟(かわらざん)掛け桟瓦をかけるための細い木。
隠し丁番(かくしちょうばん)丁番を外から見えないようにつけたもの。
カラン給水、給湯用の水栓。
空練り(からねり)コンクリートやモルタルを作るときに水を加える前に練り混ぜること。
錺工事(かざりこうじ)板金工事のこと。
矩計図(かなばかりず)建物の外側の壁を上から下まで垂直方向に切断して、高さや構造や仕上げなどを示す一種の基本詳細図。
隠し釘(かくしくぎ)外部から見えないように打った釘で忍釘とも呼ぶ。
(かまち)建具の周囲の細い木。板の木口を隠すための横木で縁かまち、玄関の上がり框など。
【キ】
鬼門(きもん)丑寅即ち東北の方角。裏鬼門は未申即ち南西の方角。
霧除庇(きりよけひさし)出入りや窓などの上部に取り付けた庇。
切妻造り(きりづまづくり)切妻屋根の建物の総称。
木づり(きづり)しっくい塗りなどの下地にする小巾板をいう。
機密性(きみつせい)空気の漏れない性質。部屋の隙間のないことをいう。エアタイト。
吸音材(きゅうおんざい)音を吸収する材料。グラスウール、綿、軟質繊維板など。
きわ垂木(きわだるき)破風に接している垂木。
【ク】
沓石(くついし)柱下に据えた石。
クラック壁、天井その他のひび割れ(亀裂)のこと。
クリアランス間隔のこと。
【ケ】
蹴込み板(けこみいた)階段の蹴上げの所の板。
建蔽率(けんぺいりつ)建築面積の敷地面積に対する割合。
建築代理士
(けんちくだいりし)
建築に関する法令による申請書類、届出書類を作成し、手続きを代理することを業とする者。
建築線(けんちくせん)旧建築法規で幅員4m未満の道路に接する敷地で、道路中心線から2m後退させた境界線をいう。
建築士(けんちくし)建築士法にもとずき免許を受けて建築物の設計工事監理などの業務を行なう者。
蹴上げ(けあげ)階段の踏づらと踏づらとの垂直距離。
間知石(けんちいし)石垣用の石の一種。
ケラバ切妻造りの妻の端の三角形の上端の部分。したがって、ここに使われる特別な形をした瓦を、ケラバ瓦という。
現場打ちコンクリート
(げんばうちこんくりーと)
工事場で直接に打ち込むコンクリートのこと。
原木(げんぼく)製材されていない木材。
下屋(げや)母屋からさしかけて出した屋根。庇の意味もある。
【コ】
小節(こぶし)製材の格付けで、節の数と大きさにより決まる。小節より上等なものを上小節、無節という。
小壁(こかべ)内法長押より上方の壁。
コーナービート壁の角部分を保護する金物。
腰壁(こしかべ)窓から下の壁。
光庭(こうてい)採光のための中庭。
骨材(こつざい)コンクリートの砂利などの総称。
小舞(こまい)小舞竹をあんだ壁下地のこと。
小舞竹(こまいだけ)マダケ又はシノダケを縦に割ったもの。
勾配屋根(こうばいやね)水平でなく排水に都合の良い傾きをもった屋根。
勾配天井
(こうばいてんじょう)
室内の天井に傾斜をつけたもの。
木口(こぐち)材木を切った断面をいう。
【サ】
採光面積(さいこうめんせき)採光上有効な窓などの面積。建築法規で床面積に対する割合が決められている。
作業動線(さぎょうどうせん)仕事をしたり働くために人が動く足どりの平面線。
雑工事(ざつこうじ)本体工事以外の、こまごまとした工事のこと。
サービスヤード勝手庭、台所に直結した部分で物干等の屋外家事を行なう場所。
【シ】
主要構造部
(しゅようこうぞうぶ)
構造上重要である壁、柱、床、梁、屋根、階段。
地耐力(ちたいりょく)敷地が建物などの重みに耐えられるかどうかの力。通常1㎡に何トンの力に耐えられるかというふうに測る。
シンメトリー左右対称。
形に中心線を設けて、その左右が同じ形の場合をいう。
(しぶ)渋柿から搾取して得られる。防腐性、耐水性がある。板塀などの防腐に用いられる。
シーリング天井(ceiling)。
【ス】
水平面積(すいへいめんせき)たとえば、建坪の場合は水平面積、屋根の場合は勾配面積というように使う。
姿図(すがたず)エレベーション。家の立面図のこと。
【セ】
せき板(せきいた)仮枠用パネル。
積算(せきさん)建築をするための材料の数量を算出すること。算出された数量に工賃などの単価を掛けて得た数値を見積もりという。この見積もりを集計したものが見積書となる。
背割り(せわり)丸太や角材を柱又は桁材に用いるときに、見え掛りに亀裂が出ないように背の部分に樹芯まで鋸を引き込むこと。
【ソ】
造作(ぞうさく)室内壁、建具、戸棚、巾木取付等の主として木工事をいう。
ソシアルセクションゾーンプランニングなどの場合の来客に対する区画をいう。
側溝(そっこう)道路の両脇にある排水用の溝。
ゾーンプランニング住宅平面をその機能によって分類区画する平面計画。
組積構造(そせきこうぞう)ブロックやレンガ造のように組積して構造体を作る構造方法。
【タ】
(たに)屋根面の谷になった所。
たれ壁(たれかべ)天井から垂れ下がった壁。
建前(たてまえ)棟木があがったこと。上棟ともいう。 本音とたてまえ(建前)
耐震壁(たいしんかべ)地震に抵抗するように設けられた壁。
耐用年数(たいようねんすう)建物の生存しうる期間の長さ。
ダクト空調工事や換気工事などで、空気を所定の場所に導くための長方形、円形管路。
谷樋(たにどい)勾配屋根の二面が落ち合う入り隅(谷)。
段取り(だんどり)材料、労務者、機械工具などの手配を順序よく定めること。
ダストシュート生ゴミ等を建物の上階からゴミ溜り場まで落とす穴(管)設備。
【チ】
調合比(ちょうごうひ)たとえば、セメントと水の調合比とか、ペイントの分量、ペイントと油の調合比というように使う。混ぜる割合のこと。
チリたとえば、真壁などで柱の外面から仕上げ面までの奥行きの部分をいう。
【ツ】
妻入り(つまいり)切妻造りの妻側に主入口のある造り。
束石(つかいし)床束の下に据える石。
次の間(つぎのま)主要な室に所属する室。
付け鴨居(つけがもい)和室の壁面に取付ける化粧鴨居。
【テ】
手元(てもと)大工、左官などの作業を手伝う人。
天窓(てんまど)天井面、屋根面に採光用として取り付けた窓。
展開図(てんかいず)部屋の四方の壁を水平投影図に展開した一種の室内姿図。
出面(でずら)現場に従事する職工の出てきている人数。
ディテール詳細。
出隅(でずみ)二つの壁などの出合った角。入隅の対語。
出書院(でじょいん)書院が廊下側に出ているもの。付け書院ともいう。
手摺子(てすりこ)手摺のたてこ(竪子)をいう。
【ト】
通し柱(とおしばしら)1階から2階に1本の柱で通したもの。
トップライト屋根あるいは天井から採光する場合に取付けるアルミ製の天窓。
土庇(どびさし)和風建築の広い庇で床が土間になっている場合をいう。
ドアチェック扉を自動閉鎖する装置。
胴縁(どうぶち)壁や羽目板などを取付ける細木。
土台(どだい)木造柱の下端をつなぐ横材。
土居葺(どいぶき)瓦葺下地の薄い板葺きのことでトントンとも呼ぶ。
ドライエリア地下室の外壁に接する空堀で地下室の通風採光の為に設ける。
ドレイン水を排除する管や溝。
動線(どうせん)人や乗り物などの動く流れを示した線。
胴差(どうざし)木造軸組みで、上階と下階との境 に用いる横架材。
【ナ】
なぐり仕上げ(なぐりしあげ)木材の表面をちょうなで凹凸をつけた仕上げ。
中敷居(なかじきい)鴨居と敷居の中間の敷居。押入れに上下別々の建具を入れるときに用いる。
南京下見(なんきんしたみ)よろい下見と同じ。
縄張り(なわはり)縄を張って建物の位置を決めること。
長手(ながて)長辺方向のこと。
生コンクリート
(なまこんくりーと)
セメント、砂、砂利に水を加えた硬化前のコンクリートをいう。
【ニ】
人工(にんく)主として現場で働く人の頭数をいう。
にじり口(にじりぐち)茶室特有の小さな出入り口。
【ヌ】
(ぬき)木材の旧来の市場品の呼称で小幅板、巾の大小によって大貫、中貫、小貫とある。
(ぬの)布石、布基礎など布のように長く続いている形をいう。
布基礎(ぬのきそ)柱列あるいは壁下に沿い細長く連続した基礎=連続基礎。
【ネ】
練り付け(ねりつけ)主としてベニヤ板など、のり、にかわなどで張り付けることをいう。
根がらみ(ねがらみ)床束が動かないように床束と床束を連結する材。
根切り(ねぎり)地盤を掘削すること。
根入れ(ねいれ)掘立柱などの土中部分の深さ。
粘土瓦(ねんどがわら)粘土を原料とした屋根瓦のうち、日本瓦のことを粘土瓦という。
【ノ】
野縁(のぶち)板張りやボードの下地となる横木。例:天井野縁。
軒高(のきだか)地盤面から小屋組み又はこれらに代わる横架材を支持する桁・梁又は柱の上端までの高さ。
野地板(のじいた)屋根葺き材の下地板。
延面積(のべめんせき)各階の床面積の合計。
ノンスリップ階段の滑り止め。
野地(のじ)屋根の下ぶきのこと。
野垂木(のだるき)表面に見える化粧垂木に対して屋根の中にある構造材の垂木。
ノロセメントを水でゆるく練ったもの。これをコンクリートの表面などに塗ることをノロ引きという。
のし瓦(のしがわら)棟積用の短冊形の平瓦。まるのし、わりのしなどの種類がある。
【ハ】
羽子板ボルト
(はごいたぼると)
ボルトに羽子板状の金物がついたもので、木造の梁と横架材を緊結するときになどに用いるボルト。
刷毛引き仕上げ
(はけびきしあげ)
モルタル塗り仕上げの表面がまだ硬化しない間に刷毛で粗面とする仕上げ。
箱樋(はこどい)丸形の樋の対語で箱形の樋。
鼻隠し板(はなかくしいた)屋根や庇の垂木の先端に取付けた板。
はり間(はりま)スパンとも呼ぶ。梁に平行方向の支点間距離。桁行方向の対語。
働き(はたらき)有効な材の長さ。
ハンチ基礎などの端部を三角形にした部分。。
ハツリコンクリートなどの凸出部分をハンマーや削岩機などで叩き削ること。
巾木(はばき)壁と床の接続するところに、横に板又はタイルなどを取付けた汚れ止めのこと。
破風板(はふいた)切妻屋根の妻側部分にある板。
バカ棒(ばかぼう)工事現場で所定の寸法に作った簡易ものさし。
バラスバラストの略で砂利のこと。
パース透視図。
【ヒ】
平屋(ひらや)1階だけの建物の総称。
火打ち(ひうち)火打ち梁、火打ち土台等、直角に交わった梁や土台の変形を防ぐために、斜めに入れた部材で水平の耐震性を増す。
【フ】
不同沈下(ふどうちんか)建物の基礎が左右別に異なった沈下をすること。
吹抜け(ふきぬけ)建物の内部で天井の無い部分。
吹付け(ふきつけ)左官工事、塗装工事の仕上げの一種。モルタルガンを吹付けるのをガン吹きともいう。
歩掛り(ぶがかり)工事目的物の単位量(容積、面積)に要する労務者数をいう。
分電盤(ぶんでんばん)電気工事で配電盤より配線された幹線を分岐配線する装置。
分筆(ぶんぴつ)1筆の土地を分割して数筆の土地とすること。土地の所有権を細分する場合などに行なわれる。
風致地区(ふうちちく)風致上特に制限の加えられる地区。
踏面(ふみずら)階段の段板の有効部分。
フラッシュドア両面から合板などを張ったドア。
不陸(ふりく)平らでないこと。
フローリング床の仕上げ材の一種。
二つ割(ふたつわり)柱材を縦に半分にした木材の総称。
縁石(ふちいし)歩道と車道との境界石。ヘリ石ともいう。
フーチング基礎の底盤の広がり部分。
【ヘ】
偏心(へんしん)力の作用線が材の中心からはずれること。
辺材(へんざい)木材で樹皮に近い部分。心材に比べて虫害、菌害をこうむる程度が大きい。心材に比べて色が淡く、多くは白味がち。白太と呼ぶこともある。
別途工事(べっとこうじ)本工事の予算以外の別の専門工事をいう。たとえば、建築の工事以外に照明器具やカーテン・ブラインド、エアコン工事などを別途工事とすることが多い。
【ホ】
方立て(ほうだて)開口部の脇に立てる板柱。
ホゾ木、石などの継手に用いる凸出部。
防水処理(ぼうすいしょり)屋根、外壁など雨水のしみ通るのを防水剤を塗って防ぐ工作。
ボーリング掘削機械と器具を用いて地盤を掘ること。主に地盤の地質調査の目的で行なわれる。
【マ】
間柱(まばしら)柱と柱の間に配置した壁体構成用の柱。
窓台(まどだい)窓の下枠またはその下の材。
マグサ開口部直上の横木。
幕板(まくいた)横に長く取付けた板。
柾目(まさめ)木理が平行な木材。(年輪に直角に引き割る)
【ミ】
見付(みつけ)材の正面またはその巾寸法をいう。
水盛り(みずもり)建物の基準となる水平を定めること。
水返し(みずがえし)雨水が逆流することを止める工作のこと。
磨き丸太(みがきまるた)杉または桧の樹皮をはいで磨きあげた柱。床柱などに用いる。
銘木(めいぼく)和風建築の意匠材として用いる特殊な木材類。床柱、落と掛け、床框、地板などがある。
【ム】
ムクリ凸状にわん曲すること。
無目(むめ)溝のない造作材など。
棟木(むなぎ)棟にあたる所に置かれる横木。母屋材の最頂部の木。
棟上式(むねあげしき)一般には小屋組みを組み上げ、棟木を取付けたときに行う儀式(上棟式)。
【メ】
メガネ石(めがねいし)煙突を通すときに壁に取り付けた石。
面取り柱(めんとりばしら)四隅の直角部分にかんながけをして直角を取り除いた柱。
目スカシ(めすかし)隙間を空けること。
目地(めじ)石、瓦またはボード類などの継ぎ目を目地という。目地のつけ方を目地切り、目地割という。
メンテナンス建物の維持保存、建物の修理、営繕を意味する。
面戸板(めんどいた)軒桁、瓦の下、壁上部などの隙間を防ぐ板。
【モ】
モジュール基準寸法。たとえば910モジュール(関東間)、950モジュール(九州間)などという。方眼紙の一メモリを910とするか950とするかというイメージのほうが理解しやすいかもしれません。通常このモジュールの倍数で間取りが作られていく。
杢目(もくめ)種々の模様の現れた木理。ささ杢、たま杢などがある。
木ネジ(もくねじ)金属製のらせんネジ。
【ヤ】
破れ目地(やぶれめじ)縦目地が一段ごとにくい違っている目地。
役物(やくもの)タイルなどの建材で普通の整形品に対して変形した製品をいう。外部階段の登り鼻(段鼻)などがこれにあたる。
【ユ】
床面積(ゆかめんせき)壁、その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積。
ユーティリティールーム住宅の家事作業の中心で、その為の設備が集約されている室。
【ヨ】
容積率(ようせきりつ)延床面積の敷地面積に対する割合。
ヨロイ戸(よろいど)ガラリのついている戸。
四つ目垣(よつめがき)竹垣の一種で竹を縦横に渡し、そのます目が正方形に近い形をした垣。
養生(ようじょう)仕上げた製品に傷のつかないように保護すること。たとえば、仕上げた床フロアの上にベニヤを敷くとか、コンクリートを打った面が凍結しないように、むしろをかぶせるというようなこと。
【ラ】
乱積(らんづみ)不整形に積んだ石積み。
ラスモルタルなどの塗下地となる金網。
ラスモルタル塗り
(らすもるたるぬり)
メタルラス、ワイヤラスを張った上にモルタルを塗る左官工事。
【レ】
連窓(れんそう)二つ以上続いた窓。
レイアウト一定の平面上で、写真、文字、図案、記号などを広告、編集、印刷上もっとも効果的に美しくなるよう組み合わせ配列すること。