建材の種類により、㎡拾いや枚数や個、場合によってはm拾いなど、それぞれ積算する単位があります。
プログラム上ではmや㎡で積算された数量を、
ベニヤ類やボード類などの板ものの場合、板の面積で除してやれば枚数に換算して算出できますが、必ずしも正しい値とはなりません。現場でのロスを考慮する必要があるからです。
現場で大工職が切り損じてしまったなどは考慮に入れられないとは思いますが、いずれにしても、算出された数値に、何がしかのロス率を計算して計上できるようにしておかないと、実態とかけ離れてしまう危惧が生じます。
手拾いの場合も、
例えば実数では100枚と出たけど、見積書には4、5枚程度上乗せするか、なんてことをします。
建材店に発注するときは、いっぺんに発注しないで、現場での消化量に応じて少しずつ注文するところもあるかと思われます。
ここで部位別に考えてみましょう。
床材
床材は、例えばカラーフロアの場合、
各部屋の床面積を、壁の芯々で計算するのか、内法で計算するのかですが、通常は芯々だろうと思われます。
また、計上する単位を㎡当りにして単価掛け計算するか、束単位の単価で計算すかも考えなければなりません。
どちらが、実態に近くなるかは、経験値や現場のロス率をどのように勘案するかだろうと思います。
壁材
壁材についても考え方は同じです。
例えば石膏ボードの場合、
各部屋の壁面積を、壁の芯々で計算するのか、内法で計算するのかですが、通常は芯々だろうと思われます。
計上する単位を㎡当りにして単価掛け計算するか、枚単位の単価で計算するかも考えなければなりません。
どちらが、実態に近くなるかは、経験値や現場のロス率をどのように勘案するかだろうと思います。
㎡で積算した場合、実際の発注のときに枚数に拾い直さなければならない手間が生じますから、できれば最初から枚数で積算したほうが良いように思われます。
天井材
天井材の積算も床材の場合と同様な考え方となると思います。
基礎パッキン
基礎パッキンは、
基礎の延長さを基礎パッキンの長さで除してやれば個数が出てきます。出てきた数値に若干のロス率を掛けてやればいいかと思います。
断熱材
断熱材は、
床、壁、屋根など指示された部位の面積を積算しますので、単位を㎡にするか、梱包単位にするかということになります。
当然若干のロス率の形状も必要かと思われます。
例えば、
床のフロアの下張り材として針葉樹合板、壁の仕上げ材としてビニクロス、天井の仕上げ材としてVP、などとした場合の拾い出しも一挙にやってくれます。
これは、拾い落としを防ぐのにおおいに役立つわけで、構造認識型のプログラムシフトの真骨頂のところでもあります。
もちろん、個別に修正を加えることも出来ますし、自社のオリジナルな見積書として構築することも来ます。
下表は、SUNCAD-ULTRA-W ESTIMATEでエクセルへの変換機能を使ってはじき出された、受発注の利益管理表の一例です。