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◆ 屋根形状について

屋根の形はいろいろありますが、ここでは以下の屋根形状について、タイプ毎に簡単な特徴や注意点等の記述とイメージ画像を掲載しています。
屋根の形は外観イメージ上重要な要素となります。屋根型を選定する際の参考にしていただければ幸いです。
尚、画像をクリックしますと、耐震上重要なチェックポイントをクリアした図面(平面図・外観パース)と詳細説明をご覧いただけます。家づくりの参考にしていただければと思います。
最近屋根の軒の出が極端に少ない建物が多く散見されるようになリました。
建物コストを低く抑えようという考えが働いているとは推察しますが、建物の劣化、特に常に厳しい自然環境にさらされる外壁については、直にその影響を受けますので、出来る限り軒の出は深くする等、家のメンテナンスや耐用年数の面からも、着工前に設計・施工上の各項目のチェック・確認をし、納得の上で契約される事を強くお勧めします。
例えば、以下のような外観の場合、出来ればケラバ側に何らかの対策が望まれます。
注意 | 例1 | 例2 | 例3 | 例4 |
尚、屋根勾配を緩やかにした場合、小屋裏(天井裏)の空間体積が少なくなり、太陽の輻射熱による部屋の高温化が憂慮されます。特に夏場は、部屋全体が我慢できない程の高温となり、健康上も良くありませんので、小屋裏の高断熱化や換気、さらに外壁を通気工法にするなどの充分な対策を施した設計・施工が強く望まれます。
参考 庇や軒の出のもう一つの利点

▼ 切妻のイメージ画像

シンプルな形状で、施工精度さえ問題が無ければ雨漏りのしにくい形状です。
但し、ケラバ側面の外壁の劣化が進み易いですので何らかの対策を施すことをお勧めします。


▼ 寄棟のイメージ画像

良く施工される屋根形状です。四方に軒の出がありますので、外壁の劣化が抑えられるメリットがあります。ただ、屋根谷がある場合、雨漏りの原因になる場合もありますので注意が必要です。
ソーラーパネルの設置にやや難なところがありますが、設計上の工夫次第で解決できます。


▼ 新方形のイメージ画像

上記の『寄棟』の変形型で、余り多くは設計・施工されてはいませんが、面白みがあって、特異なデザインですので、平面の形状によっては採用してみるのもいいかもしれません。


▼ 片流れのイメージ画像

ソーラーパネルの設置が容易なことから最近多く見られるデザインです。
とても気になる点として、外壁からの屋根の出が少ない物件が数多く見られる事です。外壁の劣化につながり易いですので注意が必要です。


▼ BOX片流れのイメージ画像

上記の『片流れ』と後述の『キューブ』を組み合わせたようなデザインです。工夫次第では、いろいろな楽しみ方が出来ます。


▼ 入母屋のイメージ画像

瓦屋根の場合よく見かけた屋根形状ですが、和洋折衷的な意味合いも有り、好まれている方も結構多いです。また『寄棟』と同様に四方に軒の出がありますので、外壁の劣化が抑えられるメリットがあります。


▼ キューブデザインのイメージ画像

最近特に多く施工されているデザインの一つです。このデザインの問題点は、軒が全くない事と緩勾配屋根が殆どですので、外壁の劣化と屋上の排水や輻射熱対策が重要な課題となります。


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