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▼ 高品質・低価格住宅の物件の建物共通仕様

★ 主な共通仕様 ★
開発したローコスト住宅が、高品質かどうかの基準といいますか、条件が曖昧では開発商品に対する信憑性が根底から失われてしまいます。
どんなに良い仕様を掲げても、施工の段階での施工精度や確かな施工力がなければ意味を成しません。このことは実は極めて重要なことで、これが欠落しますと厳密には高品質とはいえません。

以上のことを踏まえて、以下に全棟共通の標準仕様内容を、理解し易いように出来るだけ分り易い解説や意見などを交えながら記述しました。
建物の工法は木造在来軸組工法です。

▼ 建物の構造仕様

建物の主な構造の仕様は以下の通りです。
階高(軒高)(単位:mm)
1階 2階
1階 3,550 3,550
2階 2,850
3,550 6,400
1階の床高さは地盤面から650mmです。
階高については天井高2424mmを基準に設定してあります。


主な構造材寸法(単位:mm)
部位及び材料名 1・2階建 備考
床組 土台 105×105 加圧注入防腐処理材
大引 105×105 通常90×90 加圧注入防腐処理材
火打ち土台 105×105 通常45×90 加圧注入防腐処理材
1階根太 45×105 通常45×60
2階根太 45×105
柱材 通柱 120×120
管柱 105×105
半柱 50×105
間柱 45×105 通常32×105
横架材 桁・胴差 1階-105×180
2階-105×150
105×210~360
火打梁 105×105 通常90×90
小屋組 棟木 105×105 通常90×90
隅木 105×105 通常90×90
母屋 105×105 通常90×90
垂木 45×60
これらの構造材は、一般的には図面に基づき、あらかじめ全て工場にて加工(プレカット)されて現場に搬入されます。プレカット材は大工による手加工よりも大幅に強度が増します。


屋根(単位:mm)
形状 寄棟 一部切妻、入母屋、片流れ
勾配 45/100
軒出 600 一部250
軒裏 水平
屋根葺上材:コロニアルネオ
内部の高さ関連(単位:mm)
内法高 FL+2,000 一部FL+1800
和室床高 洋間のフロアと同じ高さですので段差がありません。
和室天井高 FL+2424 下地材の高さと同じ。切らずに使用。
洋室天井高 FL+2424 下地材の高さと同じ。切らずに使用。
収納天井高 FL+2424 下地材の高さと同じ。切らずに使用。
玄関床高 FL-400
玄関ポーチ床高 GL+200


高耐力基礎

1・2階建共に鉄筋コンクリート造ベタ基礎です。長尺基礎パッキンにより床下換気を強力にサポートします。地盤は地耐力5t以上の良好な地盤を想定してあります。地盤(地質)調査の結果によっては、別形状の基礎もしくは地盤改良をしなければならない場合があります。その場合は、差額が発生いたします。

お勧めの施工方法は下の配筋写真及び完成写真等を参照して下さい。

鉄筋を配置した写真です。タテ筋、ヨコ筋、立ち上がり筋共に短い間隔で配置しますので、とても丈夫な基礎になります。配筋の下には厚めのビニールシートを敷き土からの湿気を防止します。



基礎の完成写真です。

出隅や中間部にはホールダウン金物が取り付けられ、地震などによる土台や柱の浮き上がりを防止します。

長尺の基礎パッキンです。
床下の通風をスムーズにし土台の腐食を防止する役目があります。

基礎+基礎パッキン+土台+根太+床下張り合板です。
この上にフロアが貼られます。


床鳴り対策

上記の主な構造材寸法を見て、既にお分かりかとは思いますが、通常使われている寸法よりも一回り大きい寸法の構造材が使われています。
これはもちろん構造上、家をより丈夫にするためのものではありますが、もう一つ重要な意味合いがあります。

それは、床を支える床束をなくしてしまうというものです。
これは基礎との関連を物理的に検討し、ある一定の条件の下に施工すれば床束を除去できる事に気づき、独自の工法として開発しました。

床鳴りの主な原因の一つに、床束の存在があります。
木材は常に収縮していますので、時間の経過と共に束と例えば大引きとの間に隙間が出来てくる箇所が発生し床が鳴り出します。だったら、この床束を無くしてしまえということになったわけです。建築費が若干高めにつきますが、床下もすっきりとなり快適です。


 
左側が床束の写真。右側が床束の無い写真です。


湿気対策のもう一つの方法

通常使われる木材は、グリーン材といわれるものが使用される場合があります。グリーン材は水分を多く含有していますので、現場に搬入されてからの時間の経過と共に、かなりの収縮が起こる場合があります。

そして、もうひとつ、内部に含まれた水分が仕上材の表面に浮き出てきて、いわゆるカビが発生する場合があります。
控えめに場合がありますと書きましたが、殆ど出てしまうと思っても間違いありません。

部屋内に面する部分は、例えば石膏ボードなどを下地材として柱などに固定します。ですから、乾ききらない内にその石膏ボードに水滴が吸収されて表面に浮き出てきてしまい、カビとなるわけですね。また、押入などの収納は特に空気の流れも悪く、そうでなくても物がいっぱい詰まってるわけですのでカビが発生しやすい環境です。うんざりするほどのカビを見てぞっとする場合があります。

じゃどうすればこのようなことがないように出来るのでしょうか。
答えはもちろん乾いた材料(乾燥材)を使うことです。専門用語でKD材といわれるものですが、コスト的に高くつきますので、なかなか採用できないわけです。全ての木材をKD材にするに越したことはありませんが、せめて以下の材料だけでもKD材にしたいものです。

柱、半柱、間柱、窓台、マグサ、筋違、天井野縁、桟木


徹底したシロアリ対策

以下のような手順で徹底したシロアリ対策を行いましょう。
  • 基礎工事の前に土壌の白蟻駆除剤を散布。
  • 湿気が上がらないように防湿シートを基礎全面に敷き込む。
  • 木材の加工場にて梁などに白蟻駆除剤を散布。
  • 外壁高さ1mまでの部分を白蟻駆除剤を散布。
  • 外部の通気用胴縁は防腐防虫処理材を使用。
  • 最後に床下全面に白蟻駆除剤を散布。


高耐力耐震対策

家をいかに丈夫で長持ちさせるかは、単なる経験値や勘ではもはや無理です。形の違うそれぞれの家一棟一棟に、確かな物理的根拠に基づいたしっかりした対策を講じる必要があります。

特に耐震性能を高めるための家の造り方は極めて重要な意味合いがあります。

高品質・ローコスト住宅として開発され、ここに掲載されている建物は全てこれらのことは検討され、データクリアされています。
このデータを単なるデータで終わらせないためにも、高精度で高施工力が求めらます。

耐震性を検討する図面です。
コンピュータで最適な値になるまでシミュレーションしていきます。建物の偏心率を限りなく0に近づける設計が求められます。

▼ 内外の建物仕様

建物で使用される下記の部材や設備品は、全て標準装備されている事が望ましいです。
当然、これと違う仕様を希望される場合は、追加オプションとして費用が加算されます。

もちろん、仕様は自由に変更できますので、ここに掲載されている仕様については、参考程度に考えて頂ければと思います。

住設品は、コスト的なこともありますが、メンテナンス等のこともありますので、長い目で見て、できることなら一流メーカーの製品を標準装備されることをお勧めします。

また特に住設品については、このページを作成した時点の仕様内容になっていますので、当然、時間の経過とともに記載されているものとは相違している事も考えられます。ご理解いただきたいと思います。

主な外部標準仕様と解説

建物外部に使用される資材等は、多種多様ですが、ここで取り上げている主な資材等の仕様について概略説明しています。
防火サイディング

防火サイディング 厚12mm
色柄は決められた中から自由に選択可。防水紙を貼り縦胴縁(防腐処理剤 厚15mm)を取り付けてサイディング貼りされます。

屋根材

クボタ松下電工(株)
コロニアル(ネオ)葺
色柄は決められた中から自由に選択可。

通気工法-冬暖夏涼対策

外壁は太陽光線で夏場の場合特にかなりの高温になります。この熱は上昇する性質がありますので、柱の外側に15mm~18mm程度の通気層を設けて、小屋裏を通って屋根に取り付けてある棟換気から逃がしてやります。

そうすることで、いつも新鮮な空気が壁体を流れていることになり、夏涼しく冬暖かい家を造ることが出来ます。
当然冷房費などが節約できることになります。

またもう一つの利点として、内部の結露を抑え木材を保護する役目があります。最近の住宅は高気密住宅のために結露対策はとても重要です。内部結露が発生すると木を腐らせ、それによって白蟻・カビの発生原因となります。上記の工法にすることにより結露を防ぎ湿気等を外部に逃すことが出来ます。

断熱材施工

外壁部に暑さ50mm、天井裏に暑さ100mmの断熱材を施工します。

雨戸

雨戸はシャッター付雨戸が標準装備されています。軽量ですのでとても軽く楽々開閉できます。美観的にもすっきりしていい感じです。

小窓

雨戸の付けられない小窓には、全てアルミの面格子が付いています。
これは、美観的な要素もありますが、どちらかといいますと、台風などの場合に飛来してきた瓦などをはねつけて直接ガラスに当るのを防いだり、盗難防止などの目的もあります。

ポーチの床仕上

100角の磁器質タイルが標準仕様です。もちろん外部ですので滑りにくいタイルです。色柄は決められた中から自由に選択できます。

バルコニー(ベランダ)のオーバーフロー

造り付けのバルコニーの場合、床に排水口を設けますが、時として木の葉などでふさがれてしまう場合があります。
そのため台風などの大雨の場合、排水がうまくいかずプール化してしまい、建物内に水が浸入する場合があります。

これを防止するために、オーバーフローという排水用の筒をやや高めのところに設けます。建物内に水が浸入する前にこの筒から排水されますので安心です。

左の写真はまだ工事中の写真ですが、バルコニーの床排水(下)とオーバーフローの排水口(上)です。右側も同様ですがオーバーフロー管です。この後コーキング処理され化粧を兼ねたキャップが取り付けられます。

バルコニー(ベランダ)の散水栓

バルコニーには散水栓が設けてあります。特に降灰などで汚れた場合には掃除用としてとても重宝します。

主な内部標準仕様と解説

建物内部に使用される資材等は、多種多様ですが、ここで取り上げている主な資材等の仕様について概略説明しています。
床2重貼り工法(針葉樹合板+フロア)

床フロアを直接根太に取り付ける方法もありますが、下張り材として針葉樹合板を取り付けた上に床フロアを貼ったほうがよりベターです。理由は、当然床が丈夫になりますし、もう一つの利点は、地震などが起きた場合、この針葉樹合板が地震の水平力に抵抗する力を発揮してくれるからです。
さらに、先に合板を取り付けておくことで、作業台になり現場の進行がとてもスムースに運びます。カラーフロア厚12mm 色柄は決められた中から自由に選択できます。

押入・収納・クローゼットの湿気対策

通常収納部分の壁や天井には、石膏ボードの上にクロスを貼るか、押入ボードなどを貼りますが、防湿対策上は好ましくありません。

そこで、松下電工(株)の「しつど番」という、珪藻土で出来たボードがお勧めです。自ら湿度の調節をしてくれる優れものです。吸湿能力は「石こうボード+塩ビクロス」の4倍以上です。

通常仕上の場合と比較して、かなりの割高にはなりますが、カビなどの発生を防ぎ、押入などの中がいつもサラサラした感じになりますので、この価値は重宝です。

バリアフリー+セキュリティー対策

床の段差をなくしたり手すりを付けたり、バリアフリー対策はいまや標準化されています。家の中での安全性はとても大事なことです。
玄関ドアのセキュリティーは最近格段にその性能がアップしました。とても良いことだと思います。



主な住設品の仕様と解説

住設品はメーカー毎に色々な種類があり、仕様内容も多種多様です。コスト的なことも考えて、また将来的なメンテナンス等も考えて慎重に選択することが望まれます。
ここでは、ページ作成時点の、ごく一般的な住設品を取り上げて、概略の説明(解説)を付け加えています。参考にしていただければ幸いです。
システムキッチン
L:2550mm、天袋、IHヒーター、シロッコファン付、収納は引き出しタイプなど、また扉の色柄は、一般的にカタログ等から自由に選択できます。セット周辺は防火を考慮したキッチンパネルを貼りましょう。希望すれば食洗器の組み込みが可能です。
ユニットバス
L:1616(1坪)タイプが一般的ですが、プランによっては1621(1.25坪)タイプもあります。壁の色柄は決められた中から自由に選択できます。可能なら24時間対応型暖房乾燥換気扇の組み込みもおすすめです。またご希望により3枚引き戸への変更が可能なプランもあります。
洗面台
L:750mmの洗面台を取り上げています。当然、プランにも寄りますが、またコスト的に可能なら幅1200mmの洗面台も可能です。ミラーキャビネット付。色柄は通常決められた中から選択できます。
玄関収納
L:1680mm
扉の色柄は決められた中から自由に選択できます。


電気温水器
370リットル
深夜電力を利用して光熱費を節約するオール電化の取り組みが多くなってきました。
洋便器
手洗器付ウォシュレットタイプ洋便器。
24時間換気システム

最近建築基準法で義務付けられた設備です。
いろいろなシステムがありますが、ここでは、トイレや洗面所に24時間対応型の換気扇を取り付けて、各居室に吸気機を設けて、ドアのアンダーカット部を通って換気するシステムを採用しています。

火災警報装置システム

就寝する部屋(寝室、子供室)や和室、それと階段室の最上部に設置が義務付けられます。配線式と電池式があります。

その他

全室にエアコン用の配線をしておくことが望ましい。
インターホンはカラーTVモニター型で訪問者の顔を見ながら会話できるタイプのインターホンを。当然ながらトイレと洗面所にはタオル掛けが付きます。

電気設備工事

電灯配線、スイッチ、コンセント、TV配線、TEL配線、エアコン配線など一般的な電気関連設備は標準仕様に含まれていることが望ましいです。
コンセントは各部屋Wコンセントを2ヵ所平均を取付ましょう。照明器具及びエアコン工事は通常オプションとなります。

給排水給湯衛生設備工事

少なくとも建物内部の配管工事は標準で含まれるようにしましょう。
その他散水栓、バルコニー用水栓は各一ヶ所含みます。屋外の工事と浄化槽の工事は含まれていません。別途見積となります。


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