建ててしまってからでは手遅れです。建てる前にしっかり対策を練るための知識を得ておく必要がります。ベテラン建築士がアドバイスします。
第一章 <正しい家づくりとは?>
1-1.工務店って何?
1-2.欠陥住宅から学ぶ(ある事例より)
1-3.一棟入魂の意味
第二章 <着工前の役に立つ話>
2-1.設計力について
- 自分のこだわりを設計にうまくおりこむ方法は?
- 良い優れた設計とは?
- コストプランニング手法とは一体どんな手法か?
2-2.施工力について
- 実際に仕事する人
- 施工力が高いか低いかで家の価値が違ってくる
- 施工の実際-ダイジェスト版
2-3.施工(実施)図面の力
施工(実施)図面は、読んで字の如く、大工さん達が実際に家を建てる為に作られた、言わば実施マニュアルみたいなものです。
2-4.見積書・契約・工事金の支払い
①見積書について
②契約について
③工事金の支払いについて
第三章 <工事についての役に立つ話>
3-1.基礎について
3-1-1.地盤調査+基礎の種類とその解説
3-1-2.天端均しとレベラー
3-1-3.基礎とアンカーボルト・ホールダウン金物
3-1-4.基礎と基礎パッキンと土台
3-1-5.地盤と基礎について
3-2.構造材について
3-2-1.1階床廻りの構造材
3-2-2.2階床廻りの構造材
3-2-3.各階壁廻りの構造材
3-2-4.小屋廻りの構造材
3-3.補強金物について
①土台と柱の緊結金物
②2階及び小屋桁と柱、小屋束との緊結金物
③ホールダウン金物
④筋違(スジカイ)用の金物
⑤火打土台及び火打梁用金物
⑥桁及び梁を緊結する金物
⑦桁及び梁とタルキを緊結する金物
3-4.屋根について
①防水シート
②板金工事
③棟換気金物
④屋根勾配について
⑤屋根勾配と小屋裏利用について
⑥軒の出(深さ)について
⑦ついでに雨樋について
3-5.通気工法と高気密高断熱について
①土台水切り
②防水シート
③通気用縦胴縁
④通気用金物
⑤棟換気との関連について
⑥夏は涼しく
⑦冬は暖かく
3-6.壁の補強材について
壁下地の補強はとても重要な一つです。建物が仕上がって、カーテンやエアコンを取付ける時に「しまった」ということにならないようにしましょう。
3-7.電気の知識
①スッキリポール
②天井補強工事
③キッチンのコンセント
④インターホンモニターとスイッチカバープレート
⑤その他の留意点
3-8.給排水について
①先行配管工事
②PS(パイプシャフト)
③配管類の固定
④床の給水・排水の立ち上がり
⑤外部の排水について
⑥バルコニーの排水について
第四章 <知っておいて損のない話>
4-1.あらかじめ必要な知識
4-1-1.家づくりは一大事業
4-1-2.トラブルの原因は?
4-1-3.契約締結の意味するもの
4-1-4.住宅展示場というところ
4-1-5.低価格住宅について
4-1-6.建築費決定の仕組みと実態
4-1-7.在来工法の長所と短所と心配事
4-1-8.手直し・メンテナンス
4-1-9.工事金の支払いについて
4-1-10.工事途中の変更について
4-1-11.工事請負契約を締結する際の留意事項
4-1-12.地鎮祭と上棟式
4-1-13.設計士の設計した家は、とかく・・・
4-1-14.良い家を造る為の設計
4-1-15.間取り作成のコツ
4-1-16.失敗しない土地探しのチェックポイント
4-1-17.バリアフリーについて
4-2.窓と壁について
意外と知らない窓と壁の秘密。
窓(サッシ) の種類や寸法はたくさんあります。ここでは窓と壁との取り合い部分について述べています。
4-3.内部の建具について
あなたはドア派?引き戸派?
内部の建具には、いろいろな種類があります。ここでは主にドアと引き戸について述べています。
4-4.壁の有効利用について
壁の空間は膨大な広さ。活かさない手はない!
壁厚を有効に利用する事により、収納にしたりインテリアとしての面白さを演出出来ます。
4-5.電気とガスについて
あなたはガスコンロ派?それともIHヒーター派?
オール電化住宅は、深夜電力とIHヒーターのコンロとの組合せで、毎月の料金が安くなりますというのが売りです。
4-6.住設品について
住宅に設置される住設品には、そのグレードによって、それこそピンからキリまでいろいろですので、ここでは一般的に必ず設置される住設品について考えます。
4-7.24時間換気について
最近の住宅は、高機密になってきました。そこで問題になるのが、屋内に発生する建材などの化学物質がいつまでも停留してしまうことです。
第五章 <とても参考になるとっておきの話>
5-1.病気になる住まいと健康になる住まい
年間を通して家の中にいる時間の長さは、人それぞれですが、睡眠時間を含めますと相当な時間になることは否めません。ですから、家そのものの環境による身体への影響力は無視できません。はたして、病気になる家とは一体どんな家なのでしょうか?逆に、家にいるだけで健康になる家なんて造れるのでしょうか。
5-2.恐怖-ある喫茶店にて
身近に潜む恐怖の世界。
天井の梁や配管がむき出しになっていて、天井扇がゆっくりとくるくる廻り、配色もまあまあで、それなりに良い雰囲気なのですが………………、が、しかし、私は天井にびっしり付着しているある物を見てしまいました。それが何なのか経験上すぐ分かりました。
5-3.家相について
家相なんて迷信だよ!でもやっぱり気になるなあ!
最近家の風水診断が流行っていますが、ここでは昔ながらのいわゆる家相についてのお話をします。
5-4.光と風と緑
家づくりは自然との共生の上に成り立っている、と言っても過言ではないと思います。できることなら、自然の恵みを最大限に取り入れ、明るく楽しいそして爽やかな日々を送り、そして家族みんなが健康で生き生きとした生活ができるような、そんな家づくりを目指すべきだと思っています。
①「光と戯れる」
②「風と戯れる」
③「緑と戯れる」
5-5.安くてよい家を造るには
安くてそれなりの家はいくらでも存在するでしょうが、この『安くて』しかも『良い家』となるとそうはいきませんね。
ところで、この安くて良い家って、とても抽象的な表現だとは思いませんか? はっきりしたイメージが湧きませんね。
①家のコストについて
②良い家とはどんな家なのか
③家の価値について
5-6.悲しみの涙
最近のことですが、こんなことがありました。
話の内容をよりご理解し易いように、会話調を中心に記述してあります。ですから、どうしても話が長くなってしまいます。ご了解の程を。
5-7.喜びの涙
この話は私の長い経験上でもなかった出来事でした。こんな話です。
5-8.新築かリフォームか
①長年住んでいるから愛着があり取り壊すには忍びない
②まだまだ家としては丈夫なようだし壊すには勿体ない
③リフォームのほうが建設費が安くつくような気がする
④工事中の仮住まいを借りるのが面倒くさい
5-9.誰に(どこに)頼むかが問題
自分の家を誰に設計してもらい、どこで施工してもらいますか?
①大工さんに直接頼む
②設計事務所に設計を依頼し施工業者の選定もしてもらう
③施工業者に直接依頼し設計と施工をしてもらう
5-10.とっても気になっていること
私の長い家づくりの経験の中で、良からぬ事態といいますか、決してあってはならない出来事や、お客様と施工業者との壮絶な争いに発展したり裁判問題になったり………………。と、そんな現場を幾つも見聞きしてきました。
他業者もしくは他人様のしでかした出来事ですので、素知らぬ顔をしておればいいわけですが、そうもいきません。
あとがき
こうしたいんだけどなあというイメージを、専門家に伝えて形にするって結構楽しいことだとは思いませんか?