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◇ おせっかい野郎の一言(一覧)
建築技術者の一人として、震災はもちろんのことですが、あらゆる自然災害に対して強い家づくりについて、常日頃から心を砕いています。
特に一瞬にして何もかも破壊してしまう、巨大地震に対する技術的対抗策について、多くの時間を割いて研究して参りました。しかしながら同時に、どうあがいても巨大地震の計り知れないエネルギーには勝てっこない、所詮は人間の知恵なんて、たかが知れているなんてことを思い知らされることもあります。
巨大地震に対して少しでも抵抗できる家を造る方法を考えよう
開き直って、どうせ住む家を建てなければならないのなら、巨大地震に対して少しでも抵抗できる家を造る方法を考えよう、一人でも多くの方が命を守れるのなら、それで良しとすべきだろう、と、その程度の事しかできない、誠に情けない考えに至ってしまいます。
そんな思いで、留意しておかなければならない大事な点について、掲載することにしました。掲載している記事はほんの少しですが、いざという時の為の一助にしていただければ幸いです。
留意しておかなければならない大事な点
私達の暮らしと命を育む家、そこに住むリスクと、いつ何処で遭遇するかも知れない迫りくる巨大地震の恐怖に、あなたはどう向き合って生きて行きますか?
緊急警告!1981年(昭和56年)以前に建てられた家は、地震に対して弱い建物です。すぐ耐震化を図ってください。
新耐震基準でも直下率の事は盛り込まれていません。この盲点が被害を拡大しているのかも知れません。 参考 耐震設計のチェックポイント
法令だけ満足すれば良いという考え方が地震に弱い家を造っている一面があります。
耐震性の低い家が消費者(建主)の知らない間に造られているとしたら、これほど怖いものはありません。そう思いませんか?
デザイン志向に走るがあまり、倒壊のリスクを建主に正しく伝えていない業者が殆どだという事を知っておくべきです。
耐震性の高い住宅を造り、安心して生活できる建物を提供するというのが、住宅を造るものの使命だと思うのですが……。
家の安全とコストを比較する愚は止めるべきです。家づくりは全てにおいて安全を最優先させるべきです。
本来安全であるべき家が、地震等によって倒壊しないようにするる為の知恵を持っておくべきです。
家づくりに携わる人々は、常に家の耐震を最優先に考慮して行動すべきです。
敷地の地盤が硬いか柔らかいかは非常に重要な要素です。
家を建てる敷地(土地)が、硬い地盤なのか軟弱な地盤なのか等の、敷地の性格を知ることはとても重要なことです。
参考 地盤(土地)の性格を知ろう
参考 地盤(土地)の性格を知ろう
家を建てる敷地の地盤調査は絶対にしなければなりません。技術的裏付けのない、勘による判断程危険なものはありません。
参考 地盤調査
参考 地盤調査
どんなに素敵なデザインの家や気に入った間取りでも、地盤と基礎の問題を解決しない限り、時として砂上の楼閣に化すことを知るべきです。 参考 地盤と基礎の総括
地震は地盤の振動ですので、直接地盤に接している基礎の構造は極めて重要な意味合いを持ちます。 参考 基礎の種類とその解説
構造材同士を固く結びつける金物を所定の通りに取り付けないと、後々危惧される事態を引き起こしますので、とても重要な工事となります。 参考 部位別補強金物
耐震を含め木造の構造設計上、柱、間仕切、耐力壁の各直下率と耐力壁量計算、耐力壁偏心率計算が極めて重要なチェックポイントになります。各データの数値が、ある一定の基準数値をクリアして初めて安全というパスポートを手に入れることが出来ます。
参考 耐震設計のチェックポイント
参考 耐震設計のチェックポイント
敷地の地盤の地耐力が不足していたり、液状化現象が起きるなどが原因で建物が変形もしくは倒壊することがあります。ですから事前の慎重な調査が欠かせません。
筋違などの構造用金物の取付や、構造用合板を取り付ける際の釘の種類・釘打ち間隔の施工状態がいい加減ですと、期待される耐震性能を十分に確保することは出来ません。従いまして、実際の施工に際しましては、施工精度を高める為の厳密なチェックを行う必要があります。
家の構造材の各接合部の接合精度がいい加減だと所定の耐力を得られません。これらの接合部を、あらかじめ工場でCAD・CAMシステムによって加工されるプレカット材と言われる構造材を使用することを強く望みます。プレカット材と手加工の耐力の差は20~30%程度あるとされています。
サイディング等の外壁材や内壁、天井下地材に使われる石膏ボード、さらには照明器具等が、地震による揺れで、ひび割れやはがれ落ち、あるいは落下などにより、怪我をしたり最悪の場合命を落としてしまう、悲惨な結果を招く事も考えられます。特に天井材の取付には十分な配慮が必要です。
外壁全面に構造用合板を取付ければ、耐力倍率が高まるから、ただそれだけで良いという判断は間違っています。何故かと言いますと、あくまで偏心率の数値を司っている、重心と剛心の位置関係から判断しなければならないからです。重心と剛心のバランスが大きく崩れた場合、倒壊の危険性が増すことを認識しておくべきだと考えます。 ☞ 実例詳細考察
家を建てる場合、この耐震計算がきちっと出来る設計事務所や施工業者にお願いすることが貴重な財産を守る第一歩になります。無知や勘に頼った家づくりほど怖いものはありません。
耐震設計は耐力壁の量や耐力倍率や部材の大きさのみで語るものではありません。耐震設計の根幹は、壁量を充分に満たした上で、建物の重心と剛心を限りなくゼロに近づける事につきます。
☞ 詳細解説
☞ 詳細解説
自分の家も危ないかも!そう思って間違いではありません。普段からのその意識が尊い命を守ることになるのです。
自分の家は地震に対して本当に大丈夫なのだろうか。この思いがあなたや家族の命を救います。
最新の耐震基準を満たしていたにもかかわらず倒壊してしまった家があります。このことをどう思えばいいのでしょうか。ほんとに『耐震基準を満たしていた』のでしょうか。満たし方に問題がありそうですね。
建築基準法に定められた耐震基準を守っていれば安全なんだと思っているかもしれませんが、安心してはいけません。危険な建物があるかもしれません。
どうして新しい家が潰されたのでしょうか。倒れる筈がないと思っていた家がどうして倒壊したのでしょうか。考えた事ありますか?
地震などの災害に強い家を造るには、それなりの基本的な根拠に基づいた、技術的なデータを元に、ありとあらゆる角度から全てを、正しく検討・実施する必要があります。
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