災害から身を守る一つの答えがここにあります

▼ 2階建50坪タイプ①(東玄関 片流れ+切妻)【構造用合板+筋違】

屋根を片流れ+切妻にしたプランです。屋根の一部を片流れにして、南面に太陽光発電の為のソーラーパネルを乗せてみました。最近は軽量で発電量の高いパネルが開発されて、建物に対する荷重負担が少なくて済みますから嬉しい限りです。このような外観の場合、クリアしなければならない壁量が多くなりますので、他のチェック項目を意識しながら、それぞれの数値をクリアするように耐力壁を配置することが重要になってきます。外観を変更する場合は再計算の上安全を確認しなければなりません。
建築面積93.85㎡(28.33坪)、床面積165.15㎡(49.86坪)、施工面積166.95㎡(50.40坪)
建物寸法:X方向×Y方向(mm) 8550×11400 基準寸法(M):950mm
6LDK、二世帯可、リビング階段、(ロフト・小屋裏収納可)  基準寸法(M)が910mmのプランはコチラ

外壁構造用合板+内部筋違の場合の耐震チェックポイントの計算結果

住宅を専門に設計・施工している技術者の中に「外壁の下地材として構造用合板を取り付ければ地震に対して安全です」と建て主に説明している方がおられるようですが、誤った考えだと思っています。ほとんどの場合、外壁外周を構造用合板張のみにしただけでは、偏心率を限りなくゼロに近づけることは出来ません。従いまして必ずしも安全であるとは言えません。解決策として、建物内部の一部に筋違又は構造用合板を取付けます。偏心量の動きを見ながら筋違等の位置を決定する方法で、偏心率を限りなくゼロに近づけることが可能になってきます。
この件につきましては、以下の記事に詳しく記述してありますので、ご覧いただければと思います。
参考 実例を挙げて詳しく考察
必見 偏心率は何故0に近いほうが良いのか

全体に見直しを行い、間取りや開口部の寸法や取付位置等を少し変更しました。

◆ 平面図と外観パース  モデュール(基準寸法):950mm 外周:構造用合板張  筋違 45×90を表す


1階平面図

2階平面図


外観パース

1.柱の直下率 クリアしなければならない数値:50%以上



2.間仕切直下率 クリアしなければならない数値:60%以上



3.耐力壁直下率 クリアしなければならない数値:50%以上



4.耐力壁量計算 X方向・Y方向共に設計壁量の合計 > 必要壁量(床面積・見付面積)




5.耐力壁偏心率計算 1階、2階の各Xe・Yeの数値を限りなく0に近づける 許容値:0.15以下