屋根を切妻にしたプランです。このプランの場合、2階の床梁の最大スパンが4550mmです。ですから通常使われる米松や杉等の床梁の成(H寸法)を大きくしてもいいのですが、天井高の確保等の事もあり、大断面集成材の梁を使用する事をお勧めします。またプラン形状に凹凸が割合多くありますので、各チェック項目をクリアする為の慎重な作業が必要となります。ドーマーやトップライトを無くしたり位置変更して、ソーラーパネルの設置が出来るようにも出来ます。
建築面積91.91㎡(27.75坪)、床面積151.53㎡(45.75坪)、施工面積183.82㎡(55.50坪)
建物寸法:X方向×Y方向(mm) 11375×10465 基準寸法(M):910mm
4LDK、リビング階段、シューズクローク玄関、2階浴室、(ロフト・小屋裏収納可)
このプランの留意点は、バルコニーの排水口に木の葉などが詰まってしまい、全体が雨水でプール化してしまうことがありますので、必ずオーバフロー用の排水管を壁に取り付けることを忘れないようにしましょう。
外壁構造用合板+内部筋違の場合の耐震チェックポイントの計算結果
住宅を専門に設計・施工している技術者の中に「外壁の下地材として構造用合板を取り付ければ地震に対して安全です」と建て主に説明している方がおられるようですが、誤った考えだと思っています。ほとんどの場合、外壁外周を構造用合板張のみにしただけでは、偏心率を限りなくゼロに近づけることは出来ません。従いまして必ずしも安全であるとは言えません。解決策として、建物内部の一部に筋違又は構造用合板を取付けます。偏心量の動きを見ながら筋違等の位置を決定する方法で、偏心率を限りなくゼロに近づけることが可能になってきます。
この件につきましては、以下の記事に詳しく記述してありますので、ご覧いただければと思います。
参考 実例を挙げて詳しく考察
必見 偏心率は何故0に近いほうが良いのか
全体に見直しを行い、間取りや開口部の寸法や取付位置等を少し変更しました。
◆ 平面図と外観パース モデュール(基準寸法):910mm 外壁外周全面:構造用合板張 筋違:45×90
1階平面図
2階平面図