屋根を新方形(変形寄棟)にしたプランです。屋根形状等外観デザインを変更する場合は、各チェック項目の再計算をして安全を確認しなければなりません。
建築面積99.29㎡(30.00坪)、床面積160.23㎡(48.38坪)、施工面積194.60㎡(58.75坪)
建物寸法:X方向×Y方向(mm) 10010×11375 基準寸法(M):910mm
6LDK、二世帯可、シューズクローク玄関、リビング階段、和室続き間、2階浴室
このようなデザインの場合の留意点は、バルコニーからの輻射熱を防止する為の高断熱施工と雨音対策です。また、バルコニーの排水口に木の葉などが詰まってしまい、全体が雨水でプール化してしまうことがありますので、必ずオーバフロー用の排水管を壁に取り付けることを忘れないようにしましょう。
外壁構造用合板+内部筋違の場合の耐震チェックポイントの計算結果
住宅を専門に設計・施工している技術者の中に「外壁の下地材として構造用合板を取り付ければ地震に対して安全です」と建て主に説明している方がおられるようですが、誤った考えだと思っています。ほとんどの場合、外壁外周を構造用合板張のみにしただけでは、偏心率を限りなくゼロに近づけることは出来ません。従いまして必ずしも安全であるとは言えません。解決策として、建物内部の一部に筋違又は構造用合板を取付けます。偏心量の動きを見ながら筋違等の位置を決定する方法で、偏心率を限りなくゼロに近づけることが可能になってきます。
この件につきましては、以下の記事に詳しく記述してありますので、ご覧いただければと思います。
参考 実例を挙げて詳しく考察
必見 偏心率は何故0に近いほうが良いのか
全体に見直しを行い、間取りや開口部の寸法や取付位置等を少し変更しました。
◆ 平面図と外観パース モデュール(基準寸法):910mm 筋違 45×90を表す
1階平面図
2階平面図
外観パース