災害から身を守る一つの答えがここにあります

◇ 平屋建37坪タイプ①(西玄関 入母屋)【構造用合板+筋違】

屋根を入母屋にしたプランです。平屋建の場合のチェック項目は壁量の計算と重心と剛心の計算のみです。屋根形状等外観デザインを変更する場合は、各チェック項目の再計算をして安全を確認しなければなりません。
建築面積138.08㎡(41.69坪)、床面積122.73㎡(37.05坪)、施工面積138.08㎡(41.69坪)
建物寸法:X方向×Y方向(mm) 18050×10450 基準寸法(M):950mm
3LDK

このプランの場合で注意しなければならないのは、重心と剛心の計算対象となる外周範囲に、ポーチやテラス及びウッドデッキスペースを含めることです。そうすることで凹凸の変形要素を補正することが出来ます。

外壁構造用合板+内部筋違の場合の耐震チェックポイントの計算結果

住宅を専門に設計・施工している技術者の中に「外壁の下地材として構造用合板を取り付ければ地震に対して安全です」と建て主に説明している方がおられるようですが、誤った考えだと思っています。ほとんどの場合、外壁外周を構造用合板張のみにしただけでは、偏心率を限りなくゼロに近づけることは出来ません。従いまして必ずしも安全であるとは言えません。解決策として、建物内部の一部に筋違又は構造用合板を取付けます。偏心量の動きを見ながら筋違等の位置を決定する方法で、偏心率を限りなくゼロに近づけることが可能になってきます。
この件につきましては、以下の記事に詳しく記述してありますので、ご覧いただければと思います。
参考 実例を挙げて詳しく考察
必見 偏心率は何故0に近いほうが良いのか

全体に見直しを行い、間取りや開口部の寸法や取付位置等を少し変更しました。

◆ 平面図と外観パース モデュール(基準寸法):950mm 外壁外周全面:構造用合板張  筋違:45×90


1階平面図

外観パース

耐力壁量計算 X方向・Y方向共に設計壁量の合計 > 必要壁量(床面積・見付面積)




耐力壁偏心率計算 Xe・Yeの数値を限りなく0に近づける 許容値:0.15以下