小説 めもるの奇跡 ◇ 第13章 姉弟の契り 翌朝、佐知代は早い時間に会社に電話して、出社しない旨を伝えた。そして、悟が寝室でぐっすりと眠っているのを確認して、再び自分の寝室のベッドに身を横たえた。完全な二日酔いである。頭が重たい感じがした。目が覚めた時は十時を回っていた。リビングルームのカーテンを開き急いで台所に向かった。 2023.06.15 2024.02.16 小説 めもるの奇跡