◇ 日本女性の魅力 最近の女性の活躍は目を見張るものがあります。とても素晴らしく、喜ばしいことだと思います。日本は先進各国に比べて、まだまだ女性の社会進出が遅れていると言われています。 今日と言う日を大切に迷走マインド
◇ 折り畳んで来た悲しみ しばし縁に腰掛けて、その老婦人の身の上話を聞かされました。とても身につまされる話でした。今日までお嫁にも行かず、独身を貫いてきたそうです。一人の女として80歳になるまでの、数々の苦労話を涙ながらに語ってくれました。私も思わずもらい泣きするところでした。 ある老婦人の物語
◇ 第3話 山の女神 そんなある日のことです。 いつものように私は、窓側の席に座り、いつもの珈琲を注文し、ぼんやりと窓の外を眺めていました。 この日は、朝からの真っ青な空に小さな白い雲がぽっかり浮かんでいました。遠いその雲の下に、いつものように、見慣れている山の姿が窓から見えました。その山を見る私の目は、焦点がぼけ、意識のはるか彼方にありました。 天使の翼をあなたに
◇ 第3話 躊躇という理性 あなたのやさしさや気遣いやしぐさが、時に私を苦しめる時があります。多分それは、未だあなたの気持ちを共有できてないからだと思います。あなたを深く理解したいと思う気持ちと裏腹に、ぎりぎりのところで抑制された自分のあなたに対する思いが、もしも解き放たれたときの怖さを思うときに、躊躇という理性によって、やっとの思いで踏みとどまっている自分がいます。 木枯らしの吹く前に
◇ 青い鳥 この世に幸せを運んでくれる青い鳥がいると聞いて、私は探しに出かけました。そして、やっとの思いで、青い鳥を見つけることができました。せっかくの機会だから、じっくり語り合おうと思いました。 今日と言う日を大切に迷走マインド
◇ 第4話 私の指定席 こんなことがありました。 「山の女神」に向かって乾杯の仕草をしていた時のことです。ふとなにげなく、カウンター内の、いつもの女店員のほうを振り向きました。すると、多分偶然なのですが、私の目の延長線上で彼女の目線と正面衝突したのです。彼女はいつものにこやかな顔でこちらに会釈し、右手でカップを目の辺りまで持って、乾杯の仕草をしてくれたのです。私はうれしくなって、左側の出窓に向かっていた珈琲カップを、斜め右側の彼女のほうに向きを変え、高々と持ち上げました。 天使の翼をあなたに
◇ 第2話 美への衝動 その日は、朝から雲の多い日でした。窓から見えるはるか遠くには、濃い灰色の雲の下に白みがかった薄緑の山が横たわっていました。客はランチタイムの過ぎた時間帯にしては結構な賑わいです。 しばらくして、女店員のしなやかに伸びた白い手が、注文していた珈琲を楕円の形をしたアンティークなテーブルに置きました。テーブルの色彩と洒落た器の中で、出窓からの明かりを帯び揺れている液体の色が、わずかに立つ湯けむりの中で、私に微笑みかけているように見えました。 天使の翼をあなたに
◇ 第6話 パニック 私は、携帯電話の音で目が覚めました。ソファーに深く身を沈めたまま眠っていたようです。半分うつらな感覚でしたが、ポケットから携帯を取り出しました。携帯の小さな窓からしきりに青白い光が点滅していました。他の客の迷惑になってはいけない。私は無意識に店のドア方向に歩きドアを押し開きました。頭上で鈴の音が激しく鳴りました。駐車場の砂利がザクッザクッと4、5回音を立てました。そして、背の方向で、カチッというドアの閉まるかすかな音を聞きました。 天使の翼をあなたに
◇ 友人関係 親だから、友人だから、何でも話さなければならないなんて、そんな窮屈な考え方が、かえって関係を壊してしまうと思うんです。だから、友達にすらも話せない自分だけの秘密は、あって当然だし当たり前だと思うんです。 今日と言う日を大切に迷走マインド