何処からともなく聞こえてくる、囁くような声をあなたに!
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◇ 第2話 生きてる心地

(木枯らしの吹く前に)

ローソク残された人生に於いて、どんなにもがいても自分の思いを成し遂げられない多くの人々と同じように、そうは思いたくなくても、私もその一人かもしれない訳です。
でも、何かの弾みで、たとえ短い時間であろうと、幸せな自分が居ることを感じた時、生きてる心地良さをも感じるものです。あなたは私をして、そんな感じにさせてくれました。
貪欲な自分の思いが、時に人を傷つけてしまうことがあります。やさしさを履き違えて言葉する時もあります。一方的に押し付けてしまう自分の気持ちが、はっと我に帰り、どうしようもない反省の念に変わることもしばしばです。
人の心は弱いものと思っています。その弱さがゆえに、人の心も省みず、心ならずも反動的な行動に出るのでしょうか。


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