作家 川北町二 魅惑の世界

◇ 特効薬の処方箋

(迷走マインド)

(最も大事な事)
私は、人生とは何なんだ、人はどう生きるべきだ、自分をどう磨いていけばいいのかなど、とても大切なことをあなたから学んだような気がします。
人の心に寄り添って生きることの大切さも教わりました。特に、今現在のことを考えることも、もちろん大切だが、遠い未来、自分の生涯を見据えた上で、今何をすべきか、今何を考えておけばいいかということに思いを巡らすことこそが、最も大事なことなのだと教わったのです。
そのような観点に立ちますと、例えば、私が経験した、イケメンだからとかカッコいい職業に就いている人だから、という、ただそれだけで付き合ってしまうという行動が、はなはだ幼稚で馬鹿げた行為だと思えてくるのです。


タバコを止めて、かれこれ7年が経過しました。
タバコをひと時も離さず持ち歩いていたヘビースモーカーに、
禁煙を決心をさせたのは、手術後のドクターの一言でした。
「ほかでもないあなたの命ですからね。
他人がどうのこうの言ったところで、聞く耳はないかもしれませんが、
心地よい未来を得たいのなら、ここらで良く考えたほうがいいですよ」

食後の、あの何とも言えない一服感は、今でも忘れられませんが……
不思議と、もう吸う気には全くなりません。
人が吸っている姿を見ることがあります。そんな時、
命の欠片が、少しずつ煙のように消えていくことを思うと、
他人事ながら、止めたらいいのにと思うことしきりです。

ドクターの言う、
心地よい今日を過ごしているとは思えませんが、
ご飯を美味しくいただけているのは確かです。
毎日が健康そのものであることも確かです。
周囲を気にする窮屈さや、
火事のことを心配することもなくなりました。

「ふん、タバコを止めるくらいなら、死んだ方がましだよ」
なんて、遠い昔、自分も言っていたセリフが聞こえてきそうですが、
悪いことは言いません。
高い税金をせっせと払い、
尊い命を切り刻んでまでたしなむ価値はないと思うのですが、
と言えるほどになりました。

アドバイスという特効薬を処方してくれたドクター、お元気ですか?
あなたにはとても感謝しています。
……ありがとう。


考え抜いたあとに行動するのが良いのか、行動しながら考えたほうが良いのかを論ずることは、
タブーなような気がします。考える対象や価値観によって大きく異なるからだと思うからです。
いずれにしても、その結果はとても興味がありますので、どちらが良いかは都度考えることに。
たわいもない取るに足らない事を、さも大事そうに語る事の愚は百も承知で掲載しております。
ただひたすらに書く。明るく楽しい未来のことを夢見ながら……。また明日も読んで下さいね!

(愚かな判断)
お互いの心に寄り添い、多少の屈曲はあったとしても、死ぬ間際になってこの人で良かったと言えるような、そんな生涯の伴侶となる人は、そう簡単には決められないと思うのです。
人の心の奥深い部分に存在する人生観みたいなものを省いて、ただ表面的なものだけで判断する愚を、相当数の人々が犯しているのではと思うのです。


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