◇ 構造図書はどこまで充実しているか

◆ 単なるツールで終わらせない為に ◆
SUNCAD-ULTRA-W
会社にSUNCADシステムを導入しても、果たして思っていた通りの成果が上がるのだろうか、と、どなたも考えるところだと思います。
「どうせ、営業マンなんてものは、売らんがためには何とでも言うからなあ」
なんて声も聞こえてきそうですが、一方では、
「君の言う通りのシステムだったら、前向きに検討するだけのことがありそうだね」
なんて声もいただきます。

◇ 構造図書はどこまで充実しているか
SUNCADシステムが、プレカットシステムのインターフェースになっている、ということをご存知の方は少ないと思います。
木材のプレカットは、CAD・CAMの世界です。
簡単に説明しますと、
CADから送られてきたデータに基づきCAM側で変換処理して、木材をカットしていくものです。
ですから、CAD側のデータがかなりの高精度でなければなりません。

SUNCADが、プレカットシステムのインターフェースを担当できるということは、かなり高精度な軸組のプログラムを内蔵しているという証明にもなります。
SUNCADシステムが、構造材を例えば3mと4mに区分けしながら、一本一本を正確に拾い出す、いわゆる木拾いの能力が業界随一といわれる所以でもあります。

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矩計図SUNCADは構造認識型のCADだとよく言われます。例えば、1階の床伏図を入力する際に、大引きを移動したり、削除したり、方向を変更したりした場合、床束も同時に変化します。これは、束は大引きを支えるものであって、大引きの移動等があった場合は、所定の約束に従って束も移動等する。ということを、あらかじめ認識しているから出来ることです。


つまり、そのようにプログラム化されているわけです。
システム全般にわたり同様なことが行なわれますので、まさに建築の常識を知り尽くしたシステムと言っても、決して過言ではないくらいの高精度な機能を持ったシステムといえます。

基礎断面の配筋方法やアンカーボルトの位置寸法、桁材の継手位置、垂木の割付等々を、自由に設定でき、設定した内容どおりに作画してくれます。
構造図は、ややもするとプレカット工場に依存してしまう傾向にあります。
当然、SUNCADのような高機能な伏図作成をしてくれるものを持ち合わせていないないために、やむを得ない面もあるかもしれませんが、本来、発注する側の指示に基づいて工場側が作図しカットするのが、少なくとも、発注者側のお客様に対する責任でもある、ということを忘れてはならないと思います。

矩計図や耐力壁計算書、重心・剛心位置図など、
現場に対する指示書としての図書の整備・充実が、施工ミスを未然に防ぎ、資材のスムーズな調達、出もどりの防止や工期短縮などにも大きな効果を発揮します。

他業者任せや大工任せは、
止むを得ない社内事情もあるかもしれませんが、時間はかかっても、積み重ねることにって、本来あるべき姿にいち早く対処すべく準備をするべきだと思います。

これにより、どの担当者が現場管理しても、均一な結果が得られ、お客様からのクレームが少なくなり、しいては経済的にも知的にも大きな財産を会社にもたらすとすれば、積極的に取り組む価値は、十分にあるのではと思考するところでございます。


つづく ⇒ 蓄積されたデータの積極的な活用と応用