この二個の材料は、全く同じ材料なのですが、意図的にこのようにしました。何故このようにしたのかは、後述いたします。
必要な部材の新規登録は以下のようにします。下図を参照しながら読み進めて下さい。
名称は、例えばCBとか軽量ブロックとかなど、自分の好きな名称でかまいません。単位は本数で設定。単価は1本当りの単価です。㎡拾いしたものを本数拾いに変換させるためには、1㎡の中に12.5本のブロックが包含されますので、12.5を数量係数欄に登録してあります。多少のロス率等を計上したい場合には、数値を変えて登録して下さい。
本数拾いですので、整数で値を返してくれるように、整数欄にチェックが入っています。数量係数欄は、㎡に対し乗算する数値を登録するようになっていますので、注意が必要です。
例えば、石膏ボードの3×6版を、枚数拾いさせたい場合は、1÷(.0.91×1.82)=0.603079 これに多少の現場ロス(5%とします)を勘案した場合、0.603079×1.05=0.63323 となりますので、0.63とか0.64とかを登録しておきます。このようにしますと、システムは、自動拾いした実面積㎡に1.63とか1.64を乗じた枚数を答として返してくれます。
尚、下請業者に発注する場合、少ない数量のほうが良いわけですので、意図的にロス率を0にして、実数のみで発注することも考えられます。当然、枚数拾いですので、「整数」欄にチェックを入れておきます。
工事Noの9は左官・ブロック工事(この説明のためにわざわざ登録)。工種Noの9は左官工にしています。(下図参照)
単位は㎡で設定。単価は㎡当りの単価です。 名称は違いますが、全く同じ材料を名称を変えることで、同一工事項目に登録しておいて、仕様を指定することで、本数拾いじゃなくて㎡拾いで算出させることも出来ます。 また、見積書に項目を呼び出すことで、数量を入力することでタテヨコの計算を、瞬時に行なうことができます。
システムは基本的に㎡拾いですので、数量係数欄はそのままになっていますが、ロス率などを勘案したい場合は、例えば 1.05 などと記入します。 ㎡拾いですので、小数点以下の値を返してくれるように、整数欄にはチェックは入れません。 工事Noと工種Noは、コンクリートブロックの場合と同じです。
自動で積算するのは、一工事項目に対して指定された仕上材(仕様)ですので、以下のような名称を登録した場合、自動拾いするのは、外壁材で指定された仕様のみです。しかし、登録された仕様項目は、どこでも呼び出すことが出来ますので、応用範囲が広がってきます。
材工共で積算・見積させたい場合は、同様にしてマスターに追加登録しておけばOKです。(下図参照)
外壁材の場合は、計算式はデフォルト登録されていますので、わずらわしいことがありませんので、上手く活用することだと思います。
「小計」欄にチェックを入れますと、チェックを入れた項目までの小計を計上します。
また、「内装」欄にチェックを入れますと、各部屋ごとの部位別見積書を作成してくれます。
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掛率とは、各工事項目に登録され、見積金額として算出された金額に掛ける料率のことをいいます。費率とは、左の図でもお分かりだと思いますが、運搬費については、直前までの合計の2%を、諸経費は、運搬費までの合計の10%を算出するように設定されています。もちろん、この%は自由に設定できます。
コンクリートブロック積手間の積手間を新規に登録しました。
単位は㎡で設定。単価は㎡当りの単価です。
システムは基本的に㎡拾いですので、数量係数欄はそのままになっています。手間の場合は、割増率は設定しないほうが良いかと思われます。 ㎡拾いですので、小数点以下の値を返してくれるように、整数欄にはチェックは入れません。
ここでは、「備考一行目」欄に、鉄筋、モルタル詰 材工共となっていますが、同じような方法で、それぞれ個別に登録して、積算・見積ことも出来ます。
工事Noの9は左官・ブロック工事、工種Noの9は左官工にしています。(上図参照)
単位は㎡で設定。単価は㎡当りの単価です。 ↑
システムは基本的に㎡拾いですので、数量係数欄はそのままになっています。手間の場合は、割増率は設定しないほうが良いかと思われます。 ㎡拾いですので、小数点以下の値を返してくれるように、整数欄にはチェックは入れません。
ここでは、「備考一行目」欄に、鉄筋、モルタル詰 材工共となっていますが、同じような方法で、それぞれ個別に登録して、積算・見積ることも出来ます。
工事Noの9は左官・ブロック工事、工種Noの9は左官工にしています。(上図参照)
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工事項目の明細Noは、500番まではデフォルトで登録されています。
一般的に、デフォルトは変更出来ないなどのイメージがありますが、そんなことはありません。設定を自由に変更することができます。
501番~999番までは、自由に登録し設定できるようになっていますので、大いに利用したいところです。
かなりの数の工事項目が登録できますので、実務上の不足感はないと思います。
上手に活用することで、思い通りの見積書を作ることが出来ます。