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◇ 木造住宅(在来軸組工法)>比較条件及び設定条件


◆ シミュレーションのための比較条件及び設定条件 ◆

コストシミュレーションを行う場合、比較条件があいまいではデータに信憑性がなくなります。
そこで、下記のような条件設定をしてあります。
  • 建物の工法:木造在来軸組工法
  • 建物の構造:下表による。(単位mm)
階高(軒高) 布基礎寸法 主な構造材(杉)寸法
1階建 2階建 3階建 部位 1・2階建 3階建 部位及び材料名 1・2階建 3階建
1階 3,450 3,450 3,450 見え掛り 400 400 1階 2・3階
2階 2,850 2,850 立上り 520 520 床組 土台 105×105 135×135
3階 2,850 基礎巾 120 150 大引 90×90 105×105
3,450 6,300 9,150 フーチン巾 400 600 1階根太 45×60 45×60
階高については
天井高2400を基準に設定
〃 立上り 120 150 2階根太 45×105 45×105 45×105
防湿コンクリート 60 60 柱材 通柱 120×120 135×135 120×120
3階建の地盤は良好と仮定 管柱 105×105 135×135 120×120
半柱 50×105 50×135 50×120
屋根 内部の高さ関連 間柱 32×105 32×135 32×120
形状 寄棟 内法高 1800 横架材 桁・胴差 105×105 120×120 120×120
勾配 45/100 和室床高 洋FL+40 105×* 120×* 120×*
軒出 750 和室天井高 2400 小屋組 棟木 90×90 105×105
軒裏 水平 洋室天井高 2400 隅木 90×90 105×105
屋根葺上材:彩色石綿板 玄関床高 FL-350 母屋 90×90 105×105
玄関ポーチ床高 GL+200 垂木 45×60 45×60
尚、3階建の場合、基礎の設計や壁量計算等は構造計算により確認する必要がありますが、優良地盤を想定し経験値を加味してあります。
また、実際には、特に内外装の下地材や仕上げ材については、防火上の規制や各都道府県の条例もしくは指導等もありますので、いちがいに比較することはどうかと思う点が多々あります。
従って、シュミレーションの趣旨から、内外装は他の建物と同じにして、構造材のみを変えてありますのでご理解下さい。
さらに、地下室付2階建の場合、当然コストアップになることは、目にみえておりますが、これも同様の趣旨から、どの程度コストが掛かるのか程度にご理解いただければ幸いです。

  • 内外の建物仕様は掲載しておりません。
    関連する項目から判断して下さい。
    尚、3階建の場合、2階に浴室と洗面所を設け、ユニットバスを使用しておりますので、費用のかかり具合が若干相違ておりますので、ご理解下さい。
  • 建物規模について
    建物規模は地下室付を除き、ほぼ同規模にしてあります。
    全く同じ間取りにするのがベストだと思いますが、なかなかうまくいきません。ご理解の上お読み下さい。
  • 設計上のポイント
    • 平面形状について
      階数別タイプの設計は南玄関のシンプルな矩形にしてあります。あまり凝った設計にしますと一般的でないという判断からです。
      家族4~5人程度が居住できる、ゆったりとした間取りにしてあります。そのために建物規模が若干大きめになってしまいましたが、最近ではこの程度の住宅は結構多く見られますので、ご理解頂けると思います。
      不整形2階の建物は思い切って凹凸の多い平面形状にしました。
      現実にはあまり無い形状だと思いますが、どんなデータが出てくるかを見たかったからです。
    • デザイン(外観)について
      これも極めてシンプルなデザインにしました。理由は上記と同様です。
      建物の構造のページでも記載していますが、屋根形状は一般的な寄棟としてあります。
      軒出を750、軒裏は水平としました。
      また、開口部(窓サッシ)については、窓数や大きさを、意識して出来るだけ同じにしてありますが、タイプにより若干違いがあります。設計機能上から来るものと、実態からかけ離れたくないという意識が強くはたらいております。
      内部の建具についても同様です。ご理解下さい。
    • 階高(軒高)について
      階高は、縦材(柱等)の長さ3m内で納まるぎりぎりの高さに設定してあります。
      天井高と床梁、さらには施工のし易さや価格等を考慮しますと、これがベストと思われます。
      矩計図参照
    • 構造(伏図)設計について
      床組や小屋組の設計、特に梁の架け方(方向、断面寸法、材種等)については、いろいろな考え方がありますが、主に次のような考え方に基づいています。
      1.使用樹種は杉材。
       梁に関しては米松の時の梁成寸法より30mm~60mm程度太くしてあります。
      2.根太は短辺方向(フローリングが長辺方向)に施工するものとします。
      3.プレカットし易いように丸太梁は使用していません。

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