語らいの中に輝かしい未来の光を垣間見る時があります
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◇ 広告に感謝のタップキス

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ネットの世界がある日突然消滅したら?
大事な恋人に感謝の気持を伝えてる?
自分のサイトに広告を掲載する動機
興味のない広告をタップするのはどうも
サイトに来て貰わない限り売上に繋がらない

「インターネットをうまく活用してる?」
「ウン、活用してると言うより、もう、離れられない恋人かな」

「そうなんだ。どんなふうに活用してるんだい?」
「いろいろあるね」
「たとえば?」
「日本語の単語や文章を英語に翻訳するとか、その逆もあるよね」
「ウンウン、他には?」
「仕事や日常生活に役立つような情報を探したり、最近ではショッピングも」
「つまり、疑問に思ったことや、知りたいことは何でもネットに頼ってる?」
「そうそう、だから恋人、いやいや、もしかしたらそれ以上かなあ」
「じゃ、もしもインターネットの世界がある日突然消滅したら、どうする?」
「あはは、そんなのありえないよ。考えた事もない。……エッ、ありえる?」

ネットの世界がある日突然消滅したら?

「全くあり得ない事はないと思うよ。例えば戦争が勃発してネットに繋がらない」
「うんうん、ありえるな」
「電磁パルス等の電磁波攻撃を受けたら、ネット回線なんてひとたまりもないよ」
「オオ~、なるほど、ありえるなあ」
「身近では、自然災害もあるしね」
「先の大津波や大地震の時もそうだったよなあ。既に実証済だよな」
「そう」
「天地を揺るがすような、想像を絶する大災害によってネットが完全遮断」
「だろ?そうなったら大好きな恋人ともお別れだね。どうする?」

「仕方ないよ、漢和辞典、英和辞典、百科事典、関連書物で調べるしかないなあ」
「仕事関連だと、上司や先輩に聞いたり教えて貰う。嫌でもそうせざるを得ない」
「プライベートだと、親兄弟や祖父母や地域の先輩たちに教えて貰う」
「ついこの間までは、そのようにして知識を得ていたんだよな。アナログの世界」
「だよなあ、なんだか……」
「だけど、良い意味での地域社会との交流とか、家族の深い愛情に浸るとか」
「心温まる絆の世界があったけど、今ではすっかり様変わりしてしまった」
「デジタルの世界が出現して、いつも言ってるけど、それに振り回され過ぎて」
「自分を見失ってる人もいるし、利己主義とか個人主義が蔓延してしまった」
「全てがそうだとは思わないけど、少し考えさせられる面は確かにあるな」
「うんうん、確かにね」
「ついこの間までは考えられない、便利な世の中にはなったけど、それなりに」
「それなりに、また違った問題が起きてると言いたいんだな」
「そうなんだよ、一番の心配は、人の心が変に蝕まれてしまうんじゃないかと」
「なるほど、ネットに人間の心が侵されてる。ある意味恐ろしいことだよな」
「どうも便利さと引き換えに、ネットに振り回されてる現実を見ると、どうもね」
「本来の人間らしさが失われてしまうと言いたいんだろ?……かと言って」
「そう、そんな面を差し引いても、ネットって実にありがたい存在だからなあ」

大事な恋人に感謝の気持を伝えてる?

「うんうん分る分る。…ところで、その大事な恋人に感謝の気持を伝えてる?」
「エッ、どういう事だ?」
「ネットって、得体のしれない面もあるけど、超便利でありがたい面もあって」
「うんうん、だから恋人だとさっきから言ってるだろ?」
「じゃあさ、ネット上に情報を発信してる人のことを考えたことってある?」
「何をぬかす。そんなの当たり前だろ?ネットを支えてるのは、その人達だよさ」
「くだらない情報もあるけど、実に貴重で価値のある、得難い情報もあるよな」
「そうなんだよ。だからついつい無意識に頼ってしまう」
「だよな、あのな?俺が言いたいのはな?」
「うん」
「そのありがたい情報に対して、感謝してるのかと聞いてるんだよ」
「もはや当たり前の世界になっているから忘れがちだけど、そりゃ感謝してるさ」
「本当かよ、建前ではそう言うけど、本音ではそんなこと考えた事もない。だろ?」
「……」
「殆どの人がそうだと思う。ま、それはそれで良いとして少しは考えてあげても」
「ほんと、だよなあ。ただで得難い情報をいただいてる訳だからなあ」
「だろー?君の言う好きな恋人に、キスしたくなるようなことだろ?」
「溢れるような感謝の気持ちを添えてな。ウンウン、言えてる」

「じゃあ、どうやって、ネット上のその情報に感謝の気持ちを伝える?」
「アッ、なるほど、アハハ、そんなの考えた事もない。コメント欄にでも書く?」
「やっぱりな。本音が出たな。それに最近はコメント欄のない記事が殆どだから」
「だよな、これって、まさか、誘導尋問?」
「アハ、そんな姑息な考えなんてないよ。ただ情報発信者に少しは敬意を払えと」
「ある意味、人生を豊かにしてくれている記事を書いてる人に対する感謝の念だな」
「そういう事だな、大事な事だと思うよ。『ありがとう』の一言あってもいいよな」
「『いいね』をタップするだけじゃダメ?」
「俺思うんだけど、『いいね』をタップされて喜んでいる人の気持が分らないなあ」
「えっ、どうしてよ、嬉しい事だろう?」
「もちろんそういう面もあるけど、『義理チョコ』ならぬ『義理いいね』ってね」
「あ~、そうだよなあ、うんうん、言ってる意味何となく分かる」
「感謝している気持の強さが、いまいち弱い。もっと心のこもった形が欲しい」

「でも、言ってる事はよく理解したし、そうしたいけど、何か良い方法があるの?」
「良い方法かどうかは分らないけど、今のところたった一つだけある。知りたい?」
「何だよ勿体ぶって。さっきから恋人に感謝しろ感謝しろと言ってたのは誰だい」
「別に勿体ぶってる訳じゃないよ。ただ感謝の念を伝える手段だからといっても」
「うん、何だい?」
「一つだけ懸念があるんだけど、ま、いいか、このことは後で話す」
「ちょっと気になるけど、うん、分った。で?」

「あのな?君が閲覧するサイトには、必ずと言って良い程広告があるだろ?」
「ウンウン、あるある。うんざりするほどある。いい加減にしろと言いたくなる」
「君はその広告の意味を考えた事ある?」
「広告の意味?どういうことだよ。あのテレビなんかに出てくる広告と一緒だろ?」
「そういうことになるな。似たようなもんだな」
「クリックとかタップして、商品の詳細ページを閲覧しろと言ってる訳だろ?」
「うん、だな」
「そんなこと、ハリネズミでも分る事だよ」
「まあ、そうなんだけど、俺の言ってる意味は少し視点が違うのさ」
「視点が違う?広告に視点なんて意味不明だなあ。ちゃんと説明してくれよ」
「俺が言いたいのは、情報発信者が、広告を自分のサイトに掲載する気持の事さ」
「広告を掲載する気持って何だよ。何だかややこしいなあ。もっと分り易く頼む」

自分のサイトに広告を掲載する動機

「じゃ、こうしようか。君は何かをテーマにしたホームページを開設してる?」
「いや、してない。俺は発信する材料なんて全然持ち合わしてないよ」
「うん、じゃ、この際、君が優良サイトのオーナーという設定で説明しようか?」
「俺が優良サイトのオーナー?……悪くないねえ。その方が理解しやすい訳だ」
「そういうこと。で、お金に困ってる君は」
「おいおい、ここでそれを持ち出すことないだろう?」
「だけど、事実だろ?ま、そういきり立つな。すぐ、お金持ちになるから」
「本当かよ。俺をその気にさせといて、後でガクンとなるような事はない?」
「親友に対してそんな気は毛頭ありません。ハイ。ま、良く聞けよ」
「ウン、分った。続けて」
「君は自分のサイトに広告を出すことで、いくらかでもお金になることを考えた」
「ハハー、少し分りかけてきた。俺があるお店の商品をページ上で紹介するんだな」
「意外と呑み込みが早い。そういうこと、つまり君があるお店を紹介することで」
「お、分った。俺のサイトのページに、そのお店の広告用の画像を張り付けて」
「そうそう、サイトを訪れた人が、その画像をクリックまたはタップしてくれたら」

「おおー、いいねえ。俺にお金が入る。だろ?」
「アハ、何だか嬉しい顔してるねえ。アハハ、獲らぬ狸そのものだな。タンジュン」
「だって、金が入るんだろ?俺の通帳に」
「ウン、半分当たってる」
「半分って、どういう事だよ」
「あのな、一つはクリックとかタップしただけでお金になる場合と、もう一つは」
「そのお店で、何かを注文して支払いを済まさないと、紹介者にお金が入らない」
「よく分ったな。その通りだよ。概ねこの二つのシステムで運営されている」
「ということは、広告用の画像が、どちらのシステムのものかによって違ってくる」
「そうだな。クリック課金型広告とか成功報酬型広告と呼ばれるシステム」
「なるほど、で、クリックとかタップ課金の場合、大体いくら位入るんだい?」
「そうだなあ、お店にもよるけど、大体10円~20円位、多くて100円位かな?」
「ナヌ、10円~20円?何だよ、バカバカしい。や~めた。だから言ったろ?ガクンと」
「話は最後まで聞けよ。ワンタップで10円~20円。100回タップされたら?」
「一日1000円~上手くいけば2000円?エッ、じゃ、月に30000円~60000円?」
「君のサイトが優良で人気サイトだったら、それくらいは可能かもしれないよ」
「なるほどなあ、凄い凄い。いやァ~いいねえ。魅力的だな~」

「つまり、今の話では君だけど、情報発信者の気持という意味が分ったろ?」
「ウンウン、大いに理解できた。うんうん、これはいいや」
「感心してる場合じゃないよ。今の話で気づかない?感謝の気持のことさ」
「オオー、そうだったな。よ~く分った。」
「君のサイトを見て、とても感動したとか、役立ったとか、知識を得たとか」
「そういう事に対する感謝の気持として、広告画像をタップする」
「そうすれば、情報発信者に感謝状が届く。この場合はお金が届くという事だよな」
「なるほど、なるほど。グッドアイディアだな。うんうん、早速実行に移そう」
「そうすれば情報発信者も励みになり、さらなる優良で役立つ記事を作成する」
「それは大いに良いことだ。社会に貢献できる。素晴らしいねえ」
「全てを理解したみたいだな。いい話だろ?」
「うん、いい話だな。こんな話をするってことは、君は既に実行してるってこと?」
「うん、してる。『得難い情報を提供してくれてありがとう!』という気持ちでな」
「そっかあ、なるほどなあ。タップして商品なんか購入することもあるのかい?」
「もちろんあるさ。たまにだけど広告主にもお礼の気持でな」
「そうなんだ、君って意外とやるなあ」
「ン?意外は余計だよ。ネット利用者のエチケットじゃないかなあとすら思ってるよ」
「だよなあ、その位の気持で皆がネット利用すれば、より健全な世界になるよな」
「うん、そうあって欲しいよな」

興味のない広告をタップするのはどうも

「ちょっと質問と言うか疑問があるんだけど」
「ん?何だい?」
「感謝の気持を伝えるのに、全く興味のない広告をタップするのはどうもなあ?」
「うん分る。広告主に悪いなあと思うんだろ?」
「だって悪いじゃない。その気もないのに、気が引けるなあ。そう思わない?」
「確かにその気持ちは良く分る。でも広告主はたったの10円とか20円の負担だろ?」
「あ、そうか、だよな。……でもなあ、やっぱ気になるなあ」
「広告主はそれくらいの事は想定内と思うから、あまり気にすることないと思うよ」
「そっかあ、出来るだけ興味のある広告を見つけて、たまには商品を購入するかな」
「そういう事だな。広告主だってそれを期待してるんだから」
「そっかあ、クリックやタップする側はタダだし、広告主側も僅かの負担で済む」
「それでいて、情報発信者にはとてもありがたい収入源となる。いいじゃない?」
「そして、広告主にも、思わぬ注文が入る可能性が膨らむという事だな。いいねえ」

「もう一つ質問」
「うん」
「ありがとうの気持を表すのに、寄付するってこともアリじゃない?」
「当然あるよな。大いに寄付した方がいいと思うけど」
「けど、何?」
「寄付を受付ているサイトって、アプリの開発者にはあるけど、一般的にはなあ」
「そうか、情報発信者としても、それを言うのはちょっと気が引ける?」
「そうかもな。別に堂々と言えばいいとは思うけどな」
「10円とか20円の寄付じゃ馬鹿にされるな」
「あはは、だな。ケチるなこのバカってな」

「関連した話だけど、大多数の人が、ネットの情報なんて閲覧するだけだったら」
「一部の例外を除き、殆どタダが当然だと思ってるよね」
「そうなんだ、劣悪な情報は論外だけど、優良なお役立ちサイトには、それなりの」
「そうそう、報酬があっても良いと思うけど、そういう制度は今のところないし」
「同感だな。通常のウェブサイトの情報としての価値を点数制で評価するとか」
「そうそう、つまり誰からも愛され、得難い情報を発信している優良なサイト」
「社会貢献度の高いサイトを正しく評価する。出来れば公的機関だと尚良いけどな」
「しかし、評価基準を設定するのが難しい面があるからなあ、ま、期待しない方が」
「……やっぱり最後はそうなるか。ア~ア」

「君も知ってると思うけど動画の世界で、凄い収入を得ている人がいるってこと」
「ウンウン、知ってる、知ってる。羨ましいよなあ」
「再生回数による収入とか、色々な仕組みがあるけど、知りたい?」
「うん、知りたいなあ」
「そうだな、じゃ、機会があったら、また議論しようか」
「そうだな、そうしよう」

サイトに来て貰わない限り売上に繋がらない

「そこで、今まで話してきたことになるんだけど、これって意外と違った意味での」
「また何か、いい話がありそうだな」
「今までの話は情報発信者側だったけど、立場を変えて広告主側だったら?」
「単にクリックやタップされただけで、お金を払う羽目になったんじゃなあ」
「割に合わないと思うだろ?ところがそうじゃない面があると思う」
「そうなの?どういうこと?」
「サイトに広告用の画像を張り付けただけでは、なかなかクリックして貰えない」
「そう言えばそうかもなあ。俺だって今迄一度もクリックしたことないからなあ」
「だろう?ところが、この感謝のクリックとなると、俄然クリックされ易くなって」
「あ、そうか、広告主側もそれなりのメリットが生じるってこと?」
「そう、広告主としては、サイトに来て貰わない限り売上に繋がらない訳だから」
「なるほどな、そうかも。逆な言い方すると、そう言った意味での感謝のタップだ」
「アハ、いいこと言うねえ。いわばお互いにWin Winの関係ってことだな」
「ウンウン、だな。これからは大いに感謝の気持ちを表そうかな」
「君がクリックして感謝状を贈ったってことは、情報発信者には分らないけどな」
「あ、そういうことか。でも、それでもいいか、ネットの世界だもんな」

「そのことで、ちょっと質問があるんだけど、いいかな」
「うん、何だい」
「今まで論じて来た中で、気になる点はない?」
「気になる点?……う~ん、思いつかないなあ。何か気がかりなことってあるの?」
「うん、一つだけある」
「もしかしたら、さっき一つだけ懸念することがあると言ってたけど、そのこと?」
「そうなんだよ。もう一度聞くけど、何だと思う?」
「う~ん、頭の悪い俺には難問だな。降参!」
「来た~!頭が悪い事を白状した。だからネットに知恵を借りようとしてるんだ」
「また、人の揚げ足を取りやがって。いいから、早く答えを出せよ」
「答えは、さっき出てるよ。君は『それでもいいか』とは言ったけど」
「えっ」
「君のせっかくの感謝の気持ちが、相手にはどうしても伝わらないことだよ」
「……」
「伝わるようなアプリを誰か開発してくれないかなあ」
「自分で開発したら」
「あはバカ言うなよ。そんな知識もないし、それに君より頭が悪いと思ってるのに」
「……ウソバッカリ……ダケド…イガイトアタッテルカモ……フフ」

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