語らいの中に輝かしい未来の光を垣間見る時があります
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◆ RとTとSの利用割合+α どういう事?



「一度は聞いたことあるよな、ノウナイカクメイって」
「脳の内部の革命って書くあれのこと?だったら聞いたことある」
「聞いたことがあるだけで、どういう事かは知らない?」
「ウン、ベストセラーになったような気がする程度しか知らない」
「サブタイトルが『脳から出るホルモンが生き方を変える』だよ」
「それがどうしたのさ。俺はそんなの全然興味ないなあ。ある?」
「あるけど、実は話題にしたいのは、その事じゃないんだ」

「オイオイ、冒頭から全然関係のない話をして、どうしたのさ」


一日のラジオとテレビとスマホの利用率は?

「それが全然関係のない話じゃないんだ」
「じゃ、どういう話なんだ。回りくどいことは俺は苦手だなあ」
「俺だってホルモンだのという話をするつもりは端からないよさ」
「あは、それを聞いて安心した。そうとなれば、じっくり聞きましょう」

「一つ聞くけど、一日のラジオとテレビとスマホの利用率はどうなってる?」
「ん?一日の内ラジオとテレビとスマホの利用割合を言えってことか?」
「そう、考えた事もないだろうから、アバウトでいいよ。考えてみて」
「そうだなあ、ここ最近はラジオが1でテレビが3でスマホが6の割かな」
「うんうん、分った。メモしておくからな。…そうか、やっぱりなあ、だろうなあ」
「何をブツブツ言ってるんだ?何かおかしいか?そう言う君はどうなんだね」
「俺は君と全く正反対。ラジオ7、テレビ2.5、スマホ0.5の割合かな」
「あは、それはない。絶対嘘だよ。今時そんな筈ないよ。……嘘だろ?」
「いや、ほんとだよ」
「ほんとにほんとかよ。信じられないなあ。そうなる何か考えがある訳?」
「うん、ちゃんとした理由があるよ。後で説明するけど、驚くなよ」
「へえ~、楽しみだなあ」
「もう一つ質問いいかな?」
「また来た。うん、いいよ。今度は何だ」

「君は手書きメモを良くするほうかい?」
「手書きのメモ?またまたおかしな質問しやがって。しない、スマホメモ」
「やっぱりな、そうだろうなあ」
「また始まったブツブツ。何かご不満のような顔付ですけど、どうかしましたか?」
「君は晩年、そうだなあ、恐らく65歳を過ぎたあたりから認知症になるよ」
「オイオイ、今度は占い師かよ。今日の君はちょっとおかしいよ。どうしたんだよ」
「アハ、占い師でも何でもないけど、多分当ってると思うよ。今の生活を続けたら」
「ん?」
「間違いなくそうなる。覚悟しといた方が賢明だよ」
「じゃ尋ねるけど、何を根拠にそう言うんだよ、証明しろよ」
「うん、それがちゃんとした根拠があるんだよ」
「そういう言い方は、人を不安に陥れるやり方だぞ。あまりいい気分じゃないなあ」


煙草、酒、BMI、認知症

「それじゃ言うよ、君は自他共に認めるヘビースモーカーで酒豪だよな?認める?」
「……ウン、そうかもな、えっ、それが何だよ、関係あるのか?」
「大いに関係あるのさ。その事ばかりではない他の要因も絡んでくるけどな」
「えっ、タバコと酒以外のほかの要因?」
「うん、ま、その事は後でじっくり話すとして」
「……」

「医者とか身内とか友人に、少し控えた方がいいとか言われたことはない?」
「随分と言われ続けているさ。特に家内には頭に来るほどガミガミと言われっ放し」
「奥さんは君の身体のことが余程心配なんだよ。ガミガミは愛情のしるしだよ」
「俺もバカじゃないから、それ位のことは思うよ。だけど、こればっかりはなあ」
「奥さんばかりじゃない。俺だって日頃のお前を見てると心配でたまらないんだよ」
「ありがとう。でも、俺の身体のことは俺が責任持つから、大丈夫だよ」
「良く言うよなあ、奥さんや俺の心配に対する責任はどうなるんだよ」
「……」
「『責任持つ』それを言うなら『管理する』だろ?責任を持つっておかしいよ」
「屁理屈はもう聞きたくないな。とにかく俺は大丈夫だから、なっ?」
「あは、大丈夫なもんか。その太った体の上にヘビースモーカーで酒豪、最悪だな」
「……くどい!もうそれ以上言うな!」

「くどいついでに、君は『BMI』って知ってるかい?」
「BMI?何だよそれ。外国のテレビチャンネル?」
「アハ、これだからなあ。今時BMIを知らない奴は時代遅れそのものだよ」
「時代に取り残される?それはまずいよ。BMIねえ、知らないなあ」
「ま、俺の身体じゃないし、好き勝手にするがいいよ。言うのも馬鹿馬鹿しい」
「せっかくだから、今のBMIと何故タバコと酒が体に悪いのか説明してくれよ」
「君を心配してる周りの人の気持も考えないような奴に、これ以上は言いたくない」
「……」
「何故タバコと酒が体に悪いのか説明?お得意のスマホで調べてみたらどうだ」
「……」
「BMIのことも、ネットで検索したら、嫌という程ある」
「へえ~、そんなにあるってことは、今、旬の話題ってこと?」
「ま、そうだな。自分で調べた方が、俺の下手な説明より余程納得がいくと思う」
「……」
「お前がそんなにひねた男とは思わなかったよ。人の気も知らないで勝手にしろ」
「そう怒るなよ。スマン。それより、さっきから気になってる事があるんだけど」


RとTとSの利用割合&手書きメモ

「ラジオとテレビとスマホの利用割合、それに、手書きメモのことか?」
「そうなんだ。君が言う事だから、奥深い何かが隠されているんじゃないかと」
「アハハ、そんなものある訳ないだろ?ただ聞いてみただけだよ」
「違うな、絶対何かある。だろ?もったいぶらないで言えよ」
「さっきの利用割合と手書きメモの事は、多分みんな察しが付くような事だよさ」
「オイオイ、それじゃ、俺だけが知らないというのか?」
「知らないか考えた事もなければ重症患者だな。病院に行った方がいいかもよ」
「そんなに重要な事なのか?」
「これからの君の人生がバラ色になるか、灰色の暗い人生になるかの問題でもある」
「君は俺の親友だろ?……だよな?」
「お前以外に親友と言える奴はいないと思ってるよ」
「だったら、教えてくれたっていいじゃないか。だろ?」
「親友だから何もかも話すというのは、場合によるだろ?話したくない事もあるさ」
「俺にどうしろというんだい」

「この件は、またの機会に議論しようか。今日はどうもその気になれない」
「……」
「今日の話の中に出て来た中で、君が気になる事があれば、徹底的に調べるんだな」
「調べる?」
「そうさ、スマホでもパソコンでも何でもいいよ。徹底的に調べたら理解出来る」
「冷たい言い方だなあ。よし、分った、そこまで言うなら、そうするよ」
「頭脳明晰な君のことだから、俺の言わんとした事以上に理解出来ると思う」
「あは、お世辞が出た」
「いや本当にそう思ってる。君のその凄い頭脳をもっと別な事に活かせたらなあ」
「あは、買い被りとはこのことを言うんだよ。俺なんて全然だよ」
「親友の俺がいう事だから、まず間違いない。俺なんか足元にも及ばないほどだ」
「ありがとう、って、俺ってやっぱりバカだよ。ついその気になるんだかなあ」
「調べても分らないことがあれば、次に会った時語ろうか?」
「だな、多分、分らない事だらけのような気がしてる」
「そんなことないよ、さっきも言ったけど、誰でも察しがついてる事だから」

「君が俺に言いたかったことのヒントは?……ない?」
「そうだなあ、さっきからの話をまとめると、多分明快なヒントになると思う」
「と言うと?」
「つまり、RTSと手書きノート」
「RTSってなんだい?」
「Rがラジオ、Tがテレビ、Sがスマホ」
「あ、そういう事か」
「それにデブとタバコと酒の関連性に関する考察」
「おいおい、いやに学問的になってきたな」
「ほんとは、これは全く関係なく付け足しなんだけど、君のことが心配だからな」
「はは~、俺の身体のことが心配だから、ついでに調べた方がいいぞということ?」
「本来のテーマからは外れるけど、その通り、この優しさ、泣けてこないか?」
「うんうん、もう既に心の中では泣いてる。ありがとう」
「あは、心にもないことを、ぬけぬけと良く言えたもんだよ」
「ま、そう言うな。ほんと感謝してるんだから。持つべきは親友ってな」
「ま、そういう事だから」

「うん、分った。他にはない?ヒント」
「そうだなあ、敢えて言えば、『ノーとノートが生き方を変える』ってとこかな」
「ん?何だそれ!」
「それに、そうだな、ノウナイカクメイだな」
「脳内革命?冒頭で言ってた、あのホルモンの?」
「あはは、ホルモンとは全然関係のないノウナイカクメイ」
「う~ん、俺の頭はノー無い革命だ」
「あはは、脳が無い?それとも脳が空っぽ?ノータリン?」
「うん、正にその通りだな」
「アハハ、とんでもない謙遜も面白い。……じゃあな、元気でな。……死ぬなよ」
「うんうん。ナヌ?……オイオイ」


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