陸でなし(ろくでなし)の意味については、ここで敢えて説明するまでもなく、ご存じのことだろうと思いますが、ここでの『陸でなし』は少々意味合いが違います。
一般に『陸』は正常なこと、まともなこと、満足できる状態であること、などの意味に解釈されていますが、建築業界では『陸』は、陸屋根、陸墨など良く使われる単語で、水平方向に対し平らな状態の事を指します。
ちなみに陸屋根(ろくやね)とは勾配が無く水平方向に平らな屋根の事を言います。
逆に、水平でない場合を不陸(ふろく、ふりく)といい、『床の不陸が目立つ』(床が水平でないという意味)などと使います。
ここまで説明しますとお分かりだと思いますが、タイトルの『キケン!陸でなしの家造り』の意味は、ロクでもない野郎の家造りなど聞きたくないという意味ではなく、正常もしくはまともでない家造りは危険ですよ『家造りの本質を見失うな』正しい家づくりを心掛けましょうという意味が込められています。ネット記事を参考にさせていただきました。
面白味を出す為に多少ジョークめいたタイトルにしました。念のため申し添えておきます。
・住むなら一軒家それともマンション?
・子供達には忘れ難い郷愁の価値を
・家を建てる時の大事な心構えは?
・憧れとか見栄で家は絶対に建てるな
「賃貸。安給料じゃ一軒家とかマンションなんて持てないよ」
「希望としては?どんな住まいにしたいの?」
「とてもじゃないけど、考えた事もないよ。とても無理」
「もしも実現可能になったら?だって、可能なら欲しいだろ」
「それはそうだな。子供たちの為にも可能ならそうしたいよな」
「奥さんとか子供たちから、家が欲しいとか何とか言われない?」
「アハ、俺の稼ぎを知ってるからな、言い出しにくいのか話題にもならない」
「奥さんも働いてるの?」
「うん、二人の稼ぎを合わせても、後5年はとても無理だな。」
「5年後だったら可能になるわけ?」
「今、一生懸命貯金してるから、多分可能かもなあ程度のことだけどな」
「そっかあ、まるで断念してるんじゃなくて、一応目標を立ててはいるんだ」
「うん、そういうこと。ところで君はどうなんだ?住まいは?」
「俺か?俺は賃貸住宅ファンだから、一軒家とかマンションには全然興味ない」
「へえ~、ほんとかよ、君は俺より稼ぎがいいから、てっきり家持かと思った」
「俺は子供もいない夫婦二人だけの暮らしだから、いろいろ考えて賃貸にした」
「将来的にも、ずっと賃貸住宅暮らしを続けて行くってことかい?」
「そういう事だよ。何か気になるかい?」
「老後はどうなる?歳とってからも賃貸に住むってこと?」
「もちろんさ。ヨイヨイになったらホームに入るさ」
「そっかあ、そこまで割り切ってるのか」
「ついでに言えば葬式もしない。骨は桜の木の下にそっと埋めて貰えばいいさ」
「今話題の樹木葬?」
「名前もなし。桜の木の廻りに誰彼となく集まって、話し声が聞こえれば良い」
「そこまで考えてるんだ、凄いなあ。奥さんも同じ考え?」
「そう、二人で決めた。そこまで決めてしまえば、人生結構楽しめるよ」
「なるほどなあ。とても真似できないなあ」
「真似することないさ。君や君の家族のたった一度の人生だから好きにしたら?」
「さっき、いろいろ考えてと言ったけど、いろいろってどういうことなんだ?」
「それぞれのメリット・デメリットを考えたってことだよ」
「なるほど、俺みたいな4人家族じゃなくて、夫婦二人だけの場合のってこと?」
「そそ、家族構成が違えば、自ずと選択肢も異なってくるのは当然だよな」
「賃貸にするんだという時の、決定的なこだわりってあった?」
「うん、一言で言うと身軽になりたいってことかな」
「身軽?と言うと?」
「例えて言えば、住宅ローンや不動産に関する税金ないし、いつでも移れるしな」
「なるほど、言えてる。その他には何かある?参考までに」
「そうだなあ、一軒家って結構維持費がかかるんだよなあ。家ってさ」
「うん」
「完成した瞬間から、時間の経過と共に古くなって行く訳だろ?」
「それはそうだ、当たり前の話だ。車と同じようなもんだな。それがどうした?」
「しかも、金利のついたローンを、場合によっては35年間もせっせと払い続け」
「うん、だな。その上税金も否応なく徴収される」
「順調に払い続けられればいいけど、人生色々な事が待ち構えているからなあ」
「だよなあ」
「リストラ、会社倒産、病気などによって、収入が激減するとか自然災害もある」
「自然災害?最近多い豪雨とかの?」
「そう、豪雨で家が流されたり、台風直撃や巨大地震による倒壊などもある」
「だよなあ。地球の温暖化で、今後ますますその傾向が強くなりそうだからなあ」
「災害を受けた後の復旧の費用がバカにならない。想像以上の苦労を強いられる」
「うん」
「程度によっては、とても残念なことだけど再建を断念せざるを得ない」
「……」
「そうなると先々の生活に不安を抱え、人生そのものに大きな狂いが生じる」
「絶望的な毎日を暮さなければならない。最近のテレビでも良く見かける光景だ」
「それだけだったら、まだいいよ」
「ん?」
「その上に身近な人が犠牲になってしまったら、もう、悲痛を通り越して」
「うん」
「生きる希望すら失われてしまう。この世の地獄を味わう事になりかねない」
「うんうん、君の言ってることは現実にあることだし、良く理解出来るけどだな」
「うん、何だい?」
「じゃ、君は一戸建ての家は建てちゃだめだと言いたい訳?」
「そんな事一言も言ってないじゃないか、大いに建てたらいいよさ」
「だけど、君の話を聞いてると、どうもそういう風には思えないなあ」
「何を言うか。そういうものから、身軽になりたかったから、賃貸にしたんだよ」
「あ、そうだったな。なるほど身軽になるって言うのはそういう意味だったのか」
「そういうこと、夫婦二人だけの生活だからな、考えた上での選択だよ」
「なるほど、そういうことか。それがベストチョイスだったんだ」
「だけど君の場合は事情が違う。子供がいるし気軽にって訳にはいかない」
「そうだな。…だよな。ところで、賃貸って、木造それともコンクリート造り?」
「鉄筋コンクリート造の3階建」
「あ、そうなんだ。所帯数は?」
「6所帯のこじんまりした賃貸住宅だよ。そこの2階に住んでる」
「快適?」
「うん、快適そのもの。素晴らしい環境で大満足してる。しかも安全だしな」
「安全って?盗難とか自然災害に対して?」
「そう。安心して暮らせるという意味では、とても価値あることだよ」
「庭無しだろ?」
「庭なんていらない。庭は手入れしないと庭にならない。日々雑草との格闘」
「最近では、雑草が生えてこないように出来るみたいだけどな」
「それ用のシートがあるから、それを庭に敷き詰めれば、暫くは生えてこない」
「暫くの間?永久じゃないのかい?」
「雑草の生命力の凄まじさには驚くよ。シートが劣化して行くのをジッと待って」
「そのチャンスが訪れたら、一気に芽が出てくるって訳だ」
「そういうことだな、庭付きの家を求めたら日々の手入れは覚悟した方がいいぜ」
「だなあ」
「俺はベランダに好きな花をプランターで咲かせて楽しんでる。結構いいもんだぜ」
「うんうん、でも、俺にとっては、庭付きの家って憧れだなあ」
「大抵の人はそう言うよな。確かに安らぎを与えてくれるから良いけどな」
「で、その建物は住宅街に建ってるんだろ?」
「いや、小高い丘の上に建ってる。景色もそこそこいいよ」
「そうなんだ、何だか羨ましいなあ」
▼ 子供達には忘れ難い郷愁の価値を ▼
「でも、君んちはやっぱり一軒家がいいんじゃない?」
「うん、家内も子供たちも、たまに、それとなくそんなことを匂わしてる」
「だろうな。何処の家族も、大抵は一軒家に憧れるからなあ」
「だから、まだ先のことだけど、イメージとしては一軒家かなあと思ってる」
「そうしろよ」
「だけど、さっきまでの君の話を聞いてると、考えさせられてしまうなあ」
「これは俺の考えだけどな?一軒家に対する唯一の利点?はおかしいなあ」
「唯一の良さ?メリット?」
「ま、そういうことだけど、君は時々実家に帰るだろ?子供たちを連れて」
「うん」
「おじいちゃん、おばあちゃんは孫たちに会えて大喜び。君の存在は無視」
「ん?」
「とまでは言わないけど、そういうことって、家があるからだよな」
「それはそうだ」
「つまり、君にとっての古里があるから、帰りたくもなる。だろ」
「だな、子供たちを連れて行ける所がある」
「そこなんだよ、古里の味は格別なものがあるだろう?…な?」
「そうだ、小さい頃からの、何とも言えない郷愁は忘れがたいからなあ」
「それは、家と言う固定された器が、長年の歳月を経て存在する」
「うん」
「家はだんだん古くはなるけど、それがまた味わい深くしている」
「うんうん」
「その固定された器の中で君は、家族に見守られながら育ち今日がある」
「そうだな」
「そのことは、君の細胞一つ一つに刻み込まれ、心の拠り所にもなってる」
「まさにその通りだな」
「一軒家ってそういう価値を持ってるんじゃないのかい?そう思わないか?」
「なるほど、今まで考えた事もなかったけど、言われてみればその通りだな」
「その思いを、君の子供たちに味わってほしい、と思わないかい?」
「……」
「どうした、何を考えてる」
「いや、何でもないよ」
「子供達が社会人になって、遠い古里に住む親父、君だよ、に逢いに来る」
「……」
「そこで君は初めて人生の素晴らしさを味わう。そして子供達を抱きしめる」
「……」
「その子供達が結婚し子供に恵まれ、つまり君の孫達だよ。君に逢いに来る」
「……」
「俺に子供がいたら必ずそうするなあ。それが人生っていうもんだろ?。宝物だよ」
「……」
「仕方ないことだけど、今更ながら、それが出来ない自分を歯がゆく思ってるんだ」
「……」
「その点君は実に恵まれていると俺は思うよ」
「ありがとう」
「一軒家を建てて、そういう人生を作っていくのが君の使命だと思うよ。違う?」
「ウン、全く君の言う通りだな。話を聞いてて感動したよ」
「そうか、それは良かった」
「考えてもいなかったことだから、身につまされる思いで聞いてた。ありがとう」
「ところで、君は西部劇の『荒野の七人』と言う映画を見たことあるかい?」
「なんだよ、いきなり。うん、随分と前だけど見たよ」
「今急に思い出したから、いい話じゃないかなと思ってさ。いいかな?」
「うん、いいよ。どんな話だい?」
「この映画は、黒澤明監督の『七人の侍』を西部劇にリメークしたみたいだけど」
「そうみたいだな。知ってる」
「主演がユル・ブリンナーとスティーブ・マックイーンだけど、覚えてるかなあ」
「何を?随分前だから自信ないなあ」
「次のようなシーンだけどな」
「うん」
「子供たちが農村の村を離れたくて、連れていってくれとせがむ」
「誰に?」
「チャールズ・ブロンソンが演ずるオライリー」
「アハ、悪いね、全然覚えてない」
「字幕のセリフをそのまま書くと、ざっと次のようになる」
「うん」
「C:が子供たち、O:がオライリーとする」
C:こんな村は嫌だ 父さんたちは弱虫だ
O:おやじ達は弱虫じゃない
銃なんか使えるより
責任を背負う方が勇敢だ
お前たち家族を養ってる
その責任は岩みたいに重い
墓に入るまで背負い続ける 家族を思うその一心でだ
そんな勇気は俺にはない
畑を守り体にムチ打って毎日必死に働く 真の勇者だ
弱虫の俺にはできん 一生な
(そして戦いが終わって勝利した農民を見て)
見たか父さんたちは勇敢だろ
「この言葉は、今の子供たちにも伝えておきたいセリフだし」
「この世で親父達が強く生きる姿を、暗に伝えているような気がする」
「考え方は人それぞれだけど、時代は違っても人の道に変わりはない」
「だな、ほんとにそう思う」
「余計な話だったかもしれないけど、何となく話して見たかった」
「ウンウン、ありがとう!元気づけられた」
「俺の人生は俺の人生。君は是非、奥さんを含めた子供たちの為に頑張るんだな」
「よ~く分った。何だか勇気が湧いてきた。ほんとに今日はありがとう」
▼ 家を建てる時の大事な心構えは? ▼
「君に喜んで貰って俺も嬉しいよ。ついでで何だけど、言っておきたい事がある」
「うん、言ってくれ。今日は何でも受け入れる」
「アハ、素直でよろしい!…あのな?家を建てる時の心の持ち様についてだけど」
「心の持ち様?どういうことだ?」
「心構えのことさ。さっき君は5年後に家を建てるべく準備してると言ったよな?」
「うん、あくまで予定だし、実際に家を建てられるようになるかは自信ないけど」
「そうかもしれないが、それまでの5年間はどうするつもり?」
「どうするつもりって何も考えてないよ、ただせっせとお金を貯めることに専念」
「それは当然だけど、家を建てるとなると、色々と検討する必要が生じるだろ?」
「例えばどんなことだい?」
「まず何処から手を付けた方がいいかとか、家造りの基本計画のことさ。分る?」
「いやあ、全く考えた事ない。そんなの今から必要なのかい?」
「君は全く見えてないようだけど、家づくりの計画に早すぎることはないのだよ」
「そうなんだ」
「事前に家造りの何たるかをよく調査・研究すれば、建設費が大幅に節約できる」
「えっ、ほんとかよ。それを聞いたら俄然興味が出て来た。詳しく教えてくれよ」
「あはは、俺にはそんな知識はないよ」
「だけど、君の話を聞いてると、あたかも何でも知っていそうな口ぶりだよ」
「アハハハ、ぜ~んぶ受け売りさ」
「受け売り?どこから仕入れたんだ?」
「凄いサイトがあってな、そこからの知識。君もそこで勉強した方がいいよ」
「へえ~。君が言うのなら間違いなさそうだな。それって、家造りのノウハウ?」
「そそ、凄いぞ。俺もネットでやっと見つけて、驚いたくらいに内容が豊富」
「木造住宅専門?」
「そうだよ、君も木造住宅を予定してるんだろ?」
「そうだけど、ちょっとおかしいなあ。賃貸を選択した君が何でそんなサイトを?」
「そう言うだろうと思った。住まいは人が暮らす空間だから賃貸も一軒家も同じ」
「あ、なるほど、そういう事か。で、そのサイトで5年間かけて勉強しなさいと?」
「そういうこと、家造りで転ばないように、今から杖を造って準備する」
「『転ばぬ先の杖』ってことか?」
「家造りは転ぶことが山ほどあるから、今から杖を造っておけば安心だろ?」
「つまり、お金と同時に、予備知識を蓄えておきなさいってことだな?」
「そういうことだな」
「そのサイトにはそのノウハウがいっぱい詰まってると言いたい訳だな」
「そう、とにかく素人でも分かるように、噛み砕いて親切丁寧に説明してあるから」
「うん」
「その気になって勉強さえすれば、下手な建築士よりも知識が豊富になる」
「だから、いざ家を建てる段になった時に生きてきて、節約につながるってこと?」
「そういう事だな。素人には家の見積ほど分りにくいものはないからなあ」
「そうかも、専門知識がある程度ないと、理解するのが難しい?」
「例えば、設計事務所や工務店で家造りの打ち合わせで、図面や見積りの説明を」
「だな、専門用語を並べたくって説明されても、言ってる意味が皆目呑み込めない」
「その結果、本質が分らないまま『あなたにお任せします』と、なってしまう」
「場合によっては、それがトラブルの元になるか最悪の場合欠陥住宅を造る羽目に」
「なりかねない訳だ。そうなると家を造った意味がなくなるどころではないなあ」
「裁判問題になった例もあるらしいよ」
「……」
「一方事前に知識を得た人は、図面や見積りの説明が良く理解できるようになる」
「理解できると、疑問点についての的確な質問が出来ようになる」
「そうなると設計事務所や工務店も、心して説明したり現場を管理するようになる」
「結果として、思った通りの家を造ることが出来るって訳だな」
「そんな訳で、事前に知識を得た人とそうでない人との差は歴然となる」
「だから、5年間の期間を利用して、そうならないようにしっかり勉強せよと?」
「先程大幅な節約の話をしたけど、それは今言った勉強をした人のみが得られる話」
「そうなんだ、今まで考えた事もなかったけど、真剣に考えるとするかなあ」
「その方がいいと思うよ、5年なんてあっという間だよ」
「だな、ところで、そのお勧めのサイトって?」
「『良い家の造り方について全部お話しします』というサイト」
「お~、そのものずばりのタイトルだな」
「ま、騙されたと思って訪問してみたら?」
「だな、いろいろアドバイスありがとう。助かったよ」
「そのサイトの記事を読んだりして、役立ったとか知識を得たら」
「おお~、例の『感謝のクリック』を忘れないようにしろと言うことだな?」
「そういうこと。そうすればきっとご利益があるよ」
「分ったそうするよ」
「またまた、ついでで悪いんだけど、さっき自然災害のことを話したよな?」
「うん」
「君は自然災害の中で何が一番怖い?というか一番気になる?」
「そうだなあ、やっぱり地震かなあ」
「だよな、台風や豪雨は予め進路が分るから対処出来るが、地震はそうはいかない」
「いつ起こるか分らないし、何処で起るかも規模も分らない。悪魔だな」
「正にそうだな。ここ30年以内に南海トラス地震が起きるとも言われているしな」
「恐いよなあ、おちおち枕を高くして寝られたもんじゃないよな」
「建てたばかりの君の家が、ガラガラと壊れたりしてな」
「おいおい脅かすなよ。せっかく家造りの勉強をしようかと思ってる矢先に」
「それはないよ?アハハ、だよな。だけど現実の話だぜ。どうする?」
「どうするって?そんな答えがある訳ないだろ?」
「あのな?家を建てる時、どうせなら地震に強い家にしとけば安心だろ?」
「それはそうだけど、地震に強い家なんて出来るのかなあ」
「立地条件などもあるから、完全に安心とまではいかなくても」
「……」
「技術的に考慮された家だったら、いくらかでも安心だろ?」
「それはそうだ。そんな家あるのかい?」
「それがあるんだよ。技術的に裏付けされた間取りを無料で提供してる。凄いよな」
「へえ~、それはいいなあ。それもウェブサイトかい?」
「そうなんだよ、勉強ついでに、そこも覗いてみたら?」
「うん、そうする。アドレス教えてくれる?」
「『木造住宅耐震設計モデルプラン集』っていうサイトだよ」
「ありがとう」
「間取りがいっぱい掲載されているから、気に入った間取りをコピーしたら?」
「それをテ-ブルに置いて、家族みんなで語るといいかもな」
「是非そうして欲しいな。みんなも喜ぶと思うよ。やっと父親らしくなったってな」
「あはは、痛いところを突かれたな。確かに今まで父親らしい事してないからなあ」
「ま、そういうウェブサイトは、有効に活用することだな。家族の幸せのためにな」
「うんうん、だな」
▼ 憧れとか見栄で家は絶対に建てるな ▼
「ところで、君は家を建てる動機として、憧れとか見栄とかある?」
「憧れで家を建てるとか、見栄で家を建てるという事か?」
「そう、どう、そんな気持ちは無い?」
「う~ん、無いとまでは言い切れないかな。多少あるかも」
「万一そういう気持ちがあるんだったら、家は建てない方がいいぜ」
「オイオイ、今まで散々一軒家を建てた方がいいと言ってたのに」
「言ってる意味が違う。憧れとか見栄で家は建てるなと言ってるんだよ」
「ん?」
「そんな気持ちで家を建てたら、ろくな事はないぞ」
「どうして」
「家造りの本質を見失ってしまう。言ってることが理解出来ないかもしれないけど」
「うん、いまいち分らない」
「その内分るさ。さっき紹介したサイトの記事を、一言一句つぶさに読んだら分る」
「そうなんだ。分ったそうする」
「じゃな、頑張れよ」
「うん、助かったよ、ありがとう」