語らいの中に輝かしい未来の光を垣間見る時があります!

◇ テレビ番組に問題点はある?

テレビ番組の制作プロセスの中味は?
広告は良質な番組だけに出すべき?
考えよう!事件物の少年達への影響
この番組は誰が作ったの?顔が見たい!
違和感ない?場違いの出演者
今日も見てるよ!芸能人の遊び場?
NHK殿!国民がスポンサーですぞ
NHK殿!こんな提案はいかがですか?

「君はテレビは良く見る方なの?」
「どう言ったらいいかしら、夜の2~3時間くらいかしらね」
「どんな番組見てる?」

テレビ番組の制作プロセスの中味は?

「洋画・邦画それにドキュメンタリー番組とか、スポーツ番組もも良く見るわね」
「へえ~、スポーツ番組はどんなの?」
「プロ野球でしょ?大相撲、サッカーくらいかな。あなたは?」
「俺はもっぱらバラエティー番組とサスペンスもの」
「そうなんだ」
「洋画・邦画それにドキュメンタリー番組とか言ったけど、録画?」
「見る時間が限られているから、必然的に録画しておいて後でじっくりとね」
「うん、だろうね。という事は、割合早めに就寝とか?」
「朝が早いから、早く寝ないと朝がきついの」
「何時頃起きてるの?」
「4時」
「えっ、ハヤッ。どうして?仕事?」
「そう、横浜から千葉まで、車で行かなきゃならない仕事してるから」
「へえ~、仕事って、どんな仕事なの?良かったら教えて」
「建築技師で、分譲地の現場監理してる」
「へえ~、驚いた。女性建築士?凄いなあ」
「凄くも何ともないわよ、いま女性の建築技師なんて結構多いのよ」
「あ、そうなんだ。知らなかった」
「現場の進捗状況によっては、土、日も出なきゃいけないから、結構きついわよね」
「そうなんだ。でも偉いなあ。見直した」
「フフ、それ程でもないわよ。でも、私の好きな仕事だから、頑張れるのよね」
「じゃあ、夜帰ってきて、テレビ見るのが唯一の楽しみ?」
「そうなるわね。お風呂に入って、ご飯食べてテレビ見てたら、あっという間よ」
「寝る時間になってしまうんだ。じゃあ、彼氏とデートは?」
「フフ、ありません。今は仕事が面白くて仕方ないから、それはパスです」
「でも気になるんだけど、それだけの美貌だと、現場で職人さんたちにチヤホヤと」
「フフ、神聖な現場では絶対にありえない事です」
「お、そうなんだ、安心した」
「ん?安心?」

「あのさ、聞きたかった事があるんだけど、いい?」
「ええ、いいわよ何?」
「さっきからの続きなんだけど、最近のテレビの番組で何か言いたい事ってある?」
「えっ、どうしてそんなこと聞くの?もしかして放送局の回し者?」
「な訳ないでしょ?もう、真面目に考えてよ」
「フフ、はいはい。テレビ番組に対する意見?いっぱいあるわよ」
「お、そうなんだ。是非とも聞きたいねぇ」

「その前に、テレビ番組制作の裏で、どんな事が起きてるか想像できる?」
「テレビ番組制作の裏?そんな事知る訳ないでしょう?どういう事?」
「私達が見る時は、完成された番組を一方的に見てるのよね?」
「うん、それはそうだよ。当たり前の話じゃない?」
「じゃ聞きますけど、番組が完成されるまでのプロセスについて、考えたことは?」
「あ、ありません。全くありません」
「フフ、何故そう言う質問をするのか聞かないの?」
「何故なの?」
「思ってる事を、正直に言うから、気に障ったらごめんなさいね」
「ハイ」
「今の番組見てたら、全くつまらない番組のオンパレードだからよ」
「それは、完成までのプロセスにある、という風に聞こえるけど」
「その通りよ」
「ほ~、もっと詳しく意見聞かせて」

「その前にお聞きしますけど、良く見るのは民放?それともNHK?どっち?」
「殆ど民放だね。NHKは災害情報などの、余程の事がない限り見ない」
「どうして?」
「う~ん、どうしてって言われると困るけど、堅いのは歓迎だけど面白味がない」
「NHKはバラエティー番組とサスペンスは、あまり得意じゃないみたいだもんね」
「それもあるけど、一種のアレルギーかも」
「アレルギー?どういう事?」
「どうのこうのはない、ただ何となく見たくない」
「それじゃ理由にならないわ。受信料を払ってる割には自分の好みの番組がない?」
「上手い事言うねぇ~、ぴったしカンカンだね。君はどうなの?」

「私はどちらかと言うとNHKだわ。民放はほとんど見ない、って言うか見たくない」
「これはまた異なことを、どうして?」
「いろいろあるわね。第一に広告、第二に低俗」
「おっと、これはまたキツイことをおっしゃる」
「フフ、あくまで私個人の考えだから気にしないで」
「広告については俺も気に障る時もあるけど、低俗は何を根拠に?」
「根拠?声を大にして言いたいことだらけだけど、言いたくない」
「どうして言いたくないの?」
「どうしてって言われると困るけど『言ったところで何になる?』ということね」
「あい分った。じゃそれは敢えて聞かない事にする」

「も一つお聞きしますけど、地デジと衛星放送だと、見る時間はどっちが多い?」
「どちらかと言うと地デジかな」
「NHK以外の民放ってことよね?」
「そうだね。君は?」
「衛星放送の方が圧倒的に多いわね」
「BS?CS?」
「BSです、CSは全く興味ありません」
「地デジと衛星放送の事についても今日語る?」
「いえ、今日は止めときましょう。またの機会にじっくりとね?」
「そうだね、話が尽きない感じだからね」

▼ 広告は良質な番組だけに出すべき? ▼


「民放は広告主がスポンサーになってて、その広告料が収入源なんだけど」
「最近、民放社の広告収入がかなり減少して、運営に苦しんでる会社もあるとか」
「テレビとかラジオの広告より、ネット通販の方がもはや主流になりつつあるし」
「ギャオやユーチューブも投資効果があるってことなのよね」
「広告主もバカじゃないから、広告出しても、それなりの効果が見込めないとなあ」
「視聴率で言うなら、低俗な番組は、一向に視聴率は上がりっこないし」
「そうなると、当然、投資効果が期待できないから、広告を出す気にならない」
「そうよね、低俗な番組は広告主も遠慮したくなるわよね」

「でも、逆に低俗な番組だから、投資効果が期待出来るなんてないかなあ」
「ん?という事は、そんな番組を見てる人が多いって事?」
「さっきから低俗な番組って言うけど、そもそも低俗な番組って公式な定義は?」
「ないわよね、あくまで個人的な主観や偏見で評価・判断されることが多いから」
「という事はさ、君が低俗な番組と思っている番組でも」
「そうね、必ずしも低俗な番組と思っていない人も結構多いという事よね」
「そういう事になるね、うん、なるほどなあ」
「だから広告主も、主観や偏見で評価・判断してるって事よね」

「同じ民放でも、かなりの広告収入を得てる番組もあるそうだから」
「やはり番組の質が良くないと、すぐ飽きられてしまうわよね」
「良質な番組を作るには、それなりの高いポリシーとスタッフの質が求められる」
「それを実現するのに例え費用が掛かっても、長い目で見れば十分な採算が取れる」
「余りある結果が得られると思う」
「良質な番組は、自然破壊と似たようなものだね」
「自然破壊と似てる?どういうこと?」
「例えば森林を伐採してしまうと、元に戻すのに何十年も掛ってしまうと言うよね」
「なるほど、低俗な番組ばかり作ってると、広告主の離反とレッテルが貼られる」
「広告主の離反は分るけど、レッテルって?」
「人間て一旦『この民放の番組は二度と見たくない』というイメージのレッテル」
「なるほど」
「そうなると森林を伐採と同じで、元に戻すのに何十年も掛ってしまうって事よね」
「そのうち、倒産したりしてね」
「だから、良質な番組を造り続けることが、会社運営上の生命線ってことよね」
「言えてるね。儲けの事ばかり考えていると、そのうち強力なしっぺ返しがある」
「この際、放送の原点に立ち返ってみる必要もあるのじゃないかしらね」

「ところで、どうしてNHKなの?」
「最近のNHKの番組も色々言いたい事があるし、内容も低俗なものが多くなった」
「もしかしたら、民放と同じレベル?」
「う~ん、どうかしら、上下の比較は出来ないけど、言えなくもないって感じに」
「本当にNHKも変わってしまったなあって感じだね。良い意味での堅さがあった」
「以前はNHKの番組に出演するというだけで、一種のステータスがあったものよね」
「出演者はそれを誇りにし、更なる高みに向かって努力する」
「その事が必然的に良質な番組に繋がって、良い循環となって大衆を魅了する」
「うんうん、そう言えばそうだね、それが今では、民放の真似をするようになった」
「そんな感じね、NHKファンとしては、何だかねえ~」
「なのに、じゃ、どうしてNHKの番組をよく見る訳?」
「番組の中味が、民放よりは良いと思われる番組が多いというだけよね。それに」
「それに?」
「元を取らなきゃね」
「元を取る?ああ、受信料払ってるから?」
「フフそうよ。嫌でも料金を強制的にとられるんだったら、見ないと損」
「ふ~ん」
「一種の矛盾を感じながら見てる自分が、嫌になる時もありますが」
「ま、仕方ない面もあるから、誰しも自分なりで良いじゃない?と言いたい?」
「投げやり的な言い方って嫌だけど、それしか言いようがないわね」
「うん、だね」

▼ 考えよう!事件物の少年達への影響 ▼


「も一つ気になる事があるんだけど、聞いてもいい?」
「改まって何?」
「さっきサスペンスものをよく見ると言ったわよね」
「うん。それが何か?」
「サスペンスものをやっていない民放局って、無いと言ってもいいじゃない?」
「そうだね、殆どの民放でやってるね。少し調べて見たんだけど、地デジとBSで」
「何を調べたの?」
「サスペンスもの。あるねえ、ミステリー、事件ファイル、殺人事件、事件簿」
「……」
「殺人推理、刑事、犯罪等々、前後に色々な冠を付けて競い合ってる感じだね」
「それって、視聴率を稼げるからなの?それとも?」
「多分そうだね、視聴率を稼げるからなんじゃないかなあ」
「と言うことは、大衆はサスペンス物を求めてるって事になるわよね」
「ん?ま、そういう事になるね。大衆が求めるから放映するという事かな」
「でも、ほんとに大衆がサスペンス物を求めているのかしら、疑問だわ」
「そうとも言えるね、で無かったら、こういう考えは?」
「ん?」
「最近くだらない番組の洪水だから、見るべき物が無いから仕方なく見てしまう」
「うんうん、それは大いにありそうよね」

「おや?何か言いたそうだね。顔に書いてある」
「分った?あのね?どうしても気になるのよねえ~。少年達の事が」
「少年達?」
「少年達の教育上の問題って言うか、道徳上の問題って言うか」
「言わんとしてる事は良く分る。俺もたまに考える事がある」
「考え過ぎかもしれないけど」
「うん」
「サスペンス物は、少年達の犯罪を助長してるような気がしてならないのよねえ」
「いや、少年達だけでなく、大人だってそうだと思うよ」
「番組でいろいろな殺人事件とかの犯罪場面を見て、何らかの影響を及ぼす」
「と言っても良いだろうね。特に、まだ善悪の判断が乏しい少年達にはね」
「『考えたらとても恐ろしいことだ』と思うのは私だけかしら」
「親はどんな考えしてるんだろうか?多分気にはなってるんだろうけどな」
「それより、番組を制作してる方達は、どう考えているのか知りたいわね」
「単に視聴率を上げたいのが目的だったら、余りにも軽率で浅はかな事だよな」
「ほんとね、そう思う」

「だけど、こんな見方は出来ないかなあ」
「ん?」
「犯罪を犯せば、後の人生に重大で悲惨な結果が待ってる、という事を教えている」
「そういう考えもあるかもしれないけど、興味が何処を向いてるかと考えるべきよ」
「うんうん、理解出来る。いっそのこと、R15とかR18と同じようにするとか?」
「あら、それっていい考えかも」
「でもさ、例えばR15の映画なんかの場合

あなたは15歳以上ですか?
この映像は、年齢確認を要する作品のため15歳未満のお客様は、視聴することができません。

はい  いいえ

のどちらかをクリックするように促してるけどさ」
「ええ」
「15歳未満であっても、『はい』をクリックして見る事が出来るよね」
「便宜上って言うか、義務上やってるだけで、チェックのしようがない現実がある」
「全く意味をなさない。クリックする時、良心的な少年が、少し躊躇する程度だね」
「何とかならないものかしらね」
「パソコンの場合は、設定出来ない事はないけどね」
「でも、設定してる家庭って、どの程度あるのかしらね。疑問を感ずる」
「例え設定して閲覧を出来ないようにしていても」
「うん」
「パスワード設定でないと、今の子供たちは、多分簡単に解除してしまうだろうね」

「多分そうね、困ったことだわね。R付も効果ないのでアール。ん?……笑えない」
「アハハだね。少年達の健全な未来の為にも、真剣に考えたいテーマの一つかもね」
「そうだわね、是非そうあって欲しいわね。視聴率も大事かもしれないけど」
「スポンサーも番組を提供する立場だから、その辺の考慮も欲しいよな」
「そうすることで、また別な評価を得て、人気が出るかもしれないしね」
「今みたいなご時世になって、家で過ごす時間が多くなって来たから尚更よね」
「それだけに、テレビの影響力がこれまで以上に大きくなるから、って言いたい?」
「放送という社会的責任を負っている企業として、再考すべき時代に来ている」
「いいこと言うねぇ、惚れ惚れしちゃう!」
「茶化さないで!いつまでもダサい番組を提供してると、潰れてしまいますよ」
「あは、そこまで言う?分らないでもないが、そんな番組は見なけりゃいいんだ」
「そうはいかないわよ、私達の子供は、社会的に健全な時代に生きて欲しいわ」
「私達?君と俺の二人の事?」
「違うの!世間一般的なこと。もう空気が読めない人ねぇ」
「あ、そうなんだ、勘違い?早とちり?……そして、とても残念!」
「フフ」

「ところで、さっき、番組が完成されるまでのプロセス、とか何とか言ってたけど」
「ずいぶんと遠回りしたわね。でも、もう答えは出てるようなものよ」
「えっ、どういう事?」
「今まで話して来たような事を番組制作会議か何かで、じっくり討論して欲しいと」
「それを言いたかったんだ。でも、いろいろ前向きに検討はされてると思うけど」
「時代おくれの検討をいくらしても、良い番組なんて生まれない、と言いたいの」
「時代の変化に合せて、番組のあり方について抜本的に見直す必要ありって?」
「とても良い番組も多くある訳だから、出来ない筈はないと思うのよね」
「同感だね」

▼ この番組は誰が作ったの?顔が見たい! ▼

「私ね、番組を見てて、必ず思う事って言うか、想像する事があるの」
「どんな事?」
「この番組は誰が作ったのかしらって」
「番組制作会議のチーフとか?プロデューサーとか?ディレクターとか?」
「そうなの、こんなダサい番組作った人の顔が見たいわ、なんて思ったりする」
「あはは、ほんとだ、いい考えだね」
「でしょ?だってお金を払って見てるんだから、もっとしっかりしてよと言いたい」
「お金を払ってるって、NHKの話だね」
「民放もよ。だって見てる時間はお金が動いてるのよ。時は金なりでしょ?」
「お、お~、うんうん、言えてる。さすが鋭い」
「見せる為の番組だったら、もっと真剣に考えて欲しいわ~」
「はは~、それが番組が完成されるまでのプロセスに問題あり、という意味かな?」
「答えが出たようですね。後は各放送局に期待するしかないわね」
「そのようですね」

「テレビに限らず新聞なんかでも思うことがあるのよ。この記事は誰が書いた?」
「感動するような記事だったら、是非とも会ってみたい?てか?」
「会って、感謝状を贈呈します。但し、金一封はありません」
「あはは、面白い!」

「ほんと言うと、もっといっぱい言いたいことがあるんだけど、今日は止めとく」
「言いたいことがあったら、この際全部吐き出したら?すっきりするよ」
「いえ、またの機会に譲ります」

「いっぱい言いたい事がある中で、ここで、いくつかあるとすれば、例えば何?」
「うん、特にNHKで目立つような気がしてる。やたらと再放送が多いのよね」
「あ、それだったら、民放も結構多いよ。民放は、ま、許されるかもしれないけど」
「再放送が悪いと言ってるんじゃないのよ。見逃した人もいる訳だからね」
「うん、だね。割合の問題だね」
「このご時世だから番組制作に制約があるから、という面もあるかもしれないけど」
「それを口実に、再放送がやたらと多い?」
「口実とは思いたくないけど、理由を良く説明してくれればいいのにって思うの」
「同感です」
「番組表に『再』と書いてあるけど、何カ月も前のだと、この『再』が消えてる」
「再放送の決まりがあるのかなあ。法律?いやそれは無いな。内部規定かな?」
「新規の番組が無いから、100歩譲って番組表を埋める為には仕方ないとしても」
「ん?」
「だから、ちゃんと説明する必要があるんじゃないか、と思ったりするのよね」
「だよなあ、みんなが理解出来る事だもんね。けど、やってることが理解できない」
「『それぐらい説明しなくても分ってるだろ』とでも言いたいのかしらね」
「日本的な優しさが足りないね。番組を埋めるのに必死なんだよ、きっと」
「そうねえ~、そうかもしれない。でも、大衆の心から離反してるわね」

「当てはまらないかもしれないけど、どっかの政治家と似てるかもな」
「やたらと説明責任のフレーズが飛び交って、のらりくらりと逃げ回る姿ね」
「外国でも最近良く見られるけど、人間としての潔さが欠如してるね」
「自己保身ばっかりの姿って、滑稽で見ておられない姿よね。何だか虚しい!」
「政治家としての品格の欠如?清く・正しく・潔くと行きたいもんだね」
「何と言っても、国民に選ばれたという誇りぐらいあってもいいと思うわ」
「法に触れるようなことをして平然としてる。恥ずかしくないのかなあ」
「そういう人を選んだ、有権者の気持を察したことあるのかしらね」
「有権者に泥を塗るような行為は、絶対許してはダメだね。最低だね!」
「同感です!」
「その話聞いて提案!みんな集まって、いつか政治をテーマにした談議やろうか?」
「いいわね!徹底的に気の済むまでやりたい気持ちです。ハイ」
「よっしゃ!」

▼ 違和感ない?場違いの出演者 ▼

「話を戻すけど、も一つは、出演者の質よね」
「出演者の質?どういう事?」
「全部が全部とは勿論言わないけど、安いギャラで出演して貰えるからかしらね」
「ギャラがどの位かは皆目分らない。で、だから、どういう事?」
「う~ん、どう言ったらいいのかしら、番組とは場違いの人が、やたらと多い」
「場違いの人?……はは~、出演者の質ねえ~、うん、何となく分ってきた」
「民放は良いとしても、NHKはどうかと思ってる。以前と違う何だか違和感ね」
「そう言えば、俺の友達も、それに似たようなことを言ってたことを思い出した」
「でしょう?NHKファンとしてはとても気になるのよ、何とかならないのかしらね」
「……」
「たまに、あ、……これは言っちゃいけないかも」
「ん?この際、NHKの代表者の気になって言っちゃえよ」
「そうね。悪い言葉だけど、番組見てて、たまに反吐が出そうになることがあるの」
「うんうん、その気持何となく分る。だったら見なきゃいいじゃないと言ったら?」
「分らない?そういう問題じゃないのよ。もっと根本的な事なの」
「うん」
「どうしてこうなったのかと、何故かとっても悲しくなる時があるの」
「まさか、悲しくて、泣いてしまうなんて無いよね」
「さすがにそこまではないけど……」
「NHK離れもそうだけど、テレビ離れに拍車が掛るかもしれないね」
「NHKの場合、受信料の意味が問われかねない事態になるかも知れないわね」
「うん、無い事は無いね、ただ放映すれば良いってもんでもないからね」

▼ あ、見て見て 今日も見てる奴がいる!芸能人の遊び場? ▼

「民放は良いと言ってしまったけど、実際はどうなの?……どう思う?」
「民放だってひどいもんだぜ。なんでこうなる?って思う時が最近多くなった」
「いろいろ考えての事でしょうが、ちょっと考えさせられてしまうわね」
「見ててフッと冷静になって考える時があるけど、これって芸能人の遊び場?と」
「フフ、同じことを考えてる。その遊び場を見てる馬鹿がいる?…アラ、いけない」
「あはは、いけなくは無いよ、正直でよろしい!……ん?……俺もバカの一人?」
「ま、『誰でも楽しく面白ければ良い』と言ってしまえば、それまでですが」
「だね、人それぞれだから、とやかく言われる筋合いは無いよ!って声が聞こえる」

「こういう考えってどう思う?」
「どんな事?」
「ある分野で少しばかり人気の人を、安いギャラで出演して貰った番組の場合」
「うん」
「見せかけだと思うけど、成行きでフラれた時、予め用意されていたセリフを言う」
「あはは、良く見てるねえ。みえみえのセリフ。あるある」
「でしょう?」
「『こいつが、そんな事言える訳ねえだろう』ってな」
「全てが仕組まれた、誰が見てもミエミエの番組。悪い言い方で言うとヤラセ」
「一見分らないように見せかけてるけど、分る人は分る」
「出演者は、良いのか悪いのか、金欲しさに仕方なく応じているのよね」
「そこまでして番組を作るってか?…ま、気に入らなきゃ見なけりゃ良いんだからね」
「大人は見抜けても、子供は無理よね」
「あ、子供ねえ、だよね。でも、良いんじゃない、そんな事どうでも」
「良くないわよ。私が心配してるのは、そんな番組を平気で作ってる側の話よ」
「あ、なるほど」
「そんな番組の作り方も、一つの手法なんだから、素人のお前なんかに、とやかく」
「言われたくない?……うん、作り手としては、そう言いたくなるだろうね」
「余計なお世話ね。ハイ、分りました。もう、何も申し上げる事はございません」
「あはは、開き直ったね」
「はい、おしまいっ!」
「代わりに言ってやる。最後通牒だ!」
「えっ、最後通牒?」
「このままだと『自分で自分の首を絞める事態になってしまいかねないですよ』と」

▼ NHK殿!国民がスポンサーなのですぞ ▼

「料金を徴収して運営してる以上、新鮮な質の高い、誰が見ても価値ある番組を」
「NHKの場合はそうだね。そんな番組を、じゃんじゃん作って欲しいと言いたい?」
「はい、そういう事です。料金を払ってる人は、民放で言うスポンサーでしょ?」
「お店で言うとお客様、質の高い常連客と同じだね」
「その割には、お店のおもてなしと随分違う感じしない?」
「あ、思い出した。そう言えば俺の知人が、痛烈に言ってた」
「何て?」
「受信料の割には最近の番組はなあ『NHKは詐欺と同じようなもんだな』って」
「詐欺呼ばわりはあんまりだと思うけど、そう言われても仕方のない現実が?」

「NHK殿、スポンサーの言うことを、いい加減に聞いてはいけませんよ!てか?」
「ハイ、左様でございます」
「貴重なご意見ありがとうございます」
「ん?……もしかしてNHKの方?」
「……」
「NHKの方だったら、考えて欲しい事が幾つかあるんですが」
「伺っておきます」
「受信料の件ですが、もう少し安くなりませんか?」
「……」
「そして、生活に苦しんでいらっしゃる方々への配慮は?」
「と申しますと?」
「そういう方々からは、受信料は徴収しないで欲しいの」
「……」
「公共放送のNHKさんだから、そういう優しさがあっても良いと思いますが」
「……」

▼ NHK殿!こんな提案はいかがですか? ▼

「ここで受信料に関して、画期的な提案があるんですが」
「画期的な提案ですか?伺いましょう。どういうご提案でしょう」
「NHKさんも、広告付きの番組を制作したら良いと思うのですが。但し条件付で」
「条件付の広告付番組ですか?もう少し詳しくお話しください」
「全番組の1割から2割程度の番組を、条件付の広告付番組にするんです」
「どんな条件ですか?」
「広告主の厳選です。例えばスポーツ番組でしたら、関連する商品の広告を流す」
「なるほど。スポーツシューズとかテニスのラケットとか、グローブとかですね?」
「そうです。NHKさんのポリシーに反しない、優良な広告主を厳選するのです」
「はい」
「その広告料で受信料を一部補填して、受信料そのものを下げるという提案です」
「なるほど」
「該当する番組には、その旨をテロップで流せばいい事でしょ?」
「なるほど」
「可能でしょうか」
「法律上の問題や、民放各社の考えもあろうかと思われますので、何とも」
「でも、今話題の受信料を下げるという大義名分も成り立ちますから」
「検討に値すると?」
「そうです。多分、全国民が手を叩いて、大いに賛同すると思いますよ」
「有難うございます。実に良いご提案を頂きました。局に持ち帰って検討致します」

「最後にもう一つ、時代にあった改革の断行です。公共放送の役割を明確化して」
「……」
「業務や組織をスリム化する改革です」
「……」
「さらに民放に似た手法の娯楽番組よりも、公共放送らしい良質な番組の提供に」
「……」
「もっと力を注ぎ、私達視聴者の信頼を高めていく努力をして欲しいと思います」
「……」
「このようにする事で、さらに受信料を下げる余地が出るのではないでしょうか」
「……」
「将来の為に利益を蓄積することは理解出来ますが、儲け過ぎは良くありません」
「……」
「今のご時世、ここらで公共放送の原点に返って、再構築した方が良いと思います」
「……」
「NHKファンの切なる願いで御座います。宜しくご配慮のほどお願い致します」
「ご意見は良く承りました。今後の運営に前向きに検討して善処したいと思います」

「あの、さっきから気になってるんですが、あなたはNHKのどういう立場の人?」
「……あのー、……私はNHKとは全く関係のない人間ですが……」
「えっ、……あら、そうなの?……私の早とちり?」
「私がお話する前に、あなたが決めつけてお話しされるもんですから、つい……」
「その気になって話した?フフ、そうでしたの。でも、なんだかすっきりしたわ」
「オアトガヨロシイヨウデ」


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