◇ 第5話 夢遊 想像を超えた現象が私の目に飛び込んできたのです。仰向けに寝ていたはずの、かの女性が、むっくりと起き上がり、私の方に顔を向け、そして手招きするではありませんか。こともあろうに、「山の女神」が私に向かって手招きしたのです。いや、少なくとも私には、そのように見えたのです。 天使の翼をあなたに
◇ あとがき 思うのですが、手紙ってやっぱりいいですね。デジタルな社会が発達して、猫も杓子もその世界を楽しんでいるようでございますが、時代の流れと言ってしまえばそれまでですが、私にはどうも馴染めません。何か、人の本来のあるべき姿が失われていくのではないか、という危惧を感じているのは私だけでしょうか。あなた様のことを思いながら、一言一句心を込めて書くことの意味を噛み締めています。 天使の翼をあなたに