家の骨組みを担う構造材については、言うまでもなく極めて重要な工事です。
家に使われる柱や梁などの構造材は、最近では工場加工品を使用するようになってきました。この工場加工品は、あらかじめ工場で所定の寸法で継手などが加工される意味からプレカット材といわれています。
手加工と違い、精度、強度が格段に良くなり、建て方の手間も短時間でできるようになりました。
ここでは、2階床廻りの構造材について所見を述べてみたいと思います。
参考 尚、構造材に取り付けられる金物についてはコチラを参照してください。
2階の床廻りは1階の間仕切りと柱位置、開口部などと、2階柱及び屋根荷重等の関連を無視しては語れません。床を支える各部材は、理論的根拠の基に材種や材寸等を決定しなければなりません。
写真で説明いたします。
2階の床廻りの考え方は1階床と殆ど同じです。桁や梁の成(高さ寸法)は、1階の間仕切り、柱の位置、開口寸法などと、2階の柱の位置、屋根荷重等の関連により決定付けられます。どのようにして決定付けられるかについては、かなり専門的になりますのでここでは省略します。
耐震を意識した経済的なプランニング(間取り)の作り方が重要になってきます。
根太の断面寸法も1階と同じ101×45です。根太間隔は1階も同じですが303mmです。この上にフロアの下地用合板が取り付けられます。桁や梁の間隔を、910mm程度にしますと根太の断面寸法は小さく出来ます。
桁や梁に火打梁が取り付けられた写真です。全てプレカットされていますので納まりも綺麗ですし何よりも強度が増します。桁や梁と火打梁はボルトで緊結されます。断面寸法は103×103です。