住宅に設置される住設品には、そのグレードによって、それこそピンからキリまでいろいろですので、ここでは一般的に必ず設置される住設品について考えてみたいと思います。
以下のような項目について書いています。ご覧になりたい項目をクリックしてください。
システムキッチン
システムキッチンはサイズはもちろんですが、機能や扉などのグレードによって価格に大きな差があります。またインテリア的な要素や 壁付けタイプ、対面タイプなどの、設計上のレイアウトなどの違いによっても価格に大きな差が出ます。
左側の写真がIHヒーターを組み込んだシステムキッチン。右側の写真がガスコンロを組み込んだシステムキッチンです。
参考 電気とガス
最近の傾向として、対面キッチンで、吊戸棚がなく広々とした空間構成の家が多くなってきました。
キッチンが昔スタイルの、薄暗くしかも北側の壁に向かって単に料理を作るという場所から、家族や知人などとの明るく楽しい語らいの場所としての空間を好むようになってきた事が考えられます。対面にすることで、料理をしながらテレビを見たり、小さい子供に目が行き届くなどの便利さも受けているようですね。
ユニットバス
ユニットバスもサイズはもちろんですが、機能や壁パネルなどのグレードによって価格に大きな差があります。またインテリア的な要素や窓タイプなどの、設計上のレイアウトなどの違いによっても価格に大きな差が出ます。
- 左の写真は、2連の上げ下げ窓を低い位置に設けてあります。窓を開けると庭を眺めることが出来ます。
- 右の写真は、出窓を設けてその下に手すりを設けてあります。出窓は空間を広く感じさせる効果があります。
最近の傾向としてバリアフリータイプが多くなってきました。これは、最初は高齢者向きに開発されたいきさつがありますが、最近では段差のないことによる生活のしやすさ快適さが受けて、必ずしも高齢者だけではなく、若い人たちにも歓迎されているようです。
また、最近ではテレビを設置できるユニットバスもあります。フロの中で読書したりテレビを見たり、およそ一昔前までは 想像もつかないようなことが、生活の中で取り入れられるようになってきました。日本人のフロ好きと、温泉気分に浸りたい気持ちがそうさせるのでしょうね。
洗面台
洗面台もサイズはもちろんですが、機能や扉パネルなどのグレードによって価格に大きな差があります。最近の傾向として、収納スペースのあるタイプを、希望する人が多くなってきました。これは浴室の隣に配置して脱衣を兼ねた洗面所が多いですから、脱衣用の収納スペースがどうしても欲しい、ということからの要望だろうと思います。
- 左の写真は、L=1200タイプの洗面台です。収納が広く取ってあります。
- 右の写真は、L=750タイプの洗面台です。収納が余りありません。上部の棚はマクラ棚です。いろいろな小物を置けます。
洗面所自体のスペースに十分なゆとりがあれば、インテリアを兼ねた収納家具を置いたほうが良い場合もありますね。
洋風トイレ
あえて洋風トイレと書きましたが、さすがに最近は汽車式や和風便器は見かけなくなりましたね。洋風便器も、機能や陶器のカラーなどのグレードによって価格に大きな差があります。最近の傾向として、いわゆるウォシュレットと呼ばれる洋式トイレが主流になりつつありますが、衛生的な観点からもとても良いと思います。
- 左の写真は割合狭いトイレの場合の写真です。手洗い器を設置するスペースがない為手洗い付の洋便器です。ウォシュレットタイプです。手すりはL型の少し大きめにしてあります。収納は上部にマクラ棚が設けてあります。
- 右の写真はこれも割合狭いトイレの場合の写真です。同じく手洗い器を設置するスペースがない為手洗い付の洋便器ですが、この場合は収納付の手洗い付洋便器です。ウォシュレットタイプです。写真では分かりませんが、手すりは同じくL型の少し大きめにしてあります。
ただ便座のフタが、人を感知して自動で開くタイプのものがありますが、
確かに便座に触らなくても良い訳ですので、衛生的といえばそうなのですが、「そこまでしなくても」と言う声が聞こえてきそうです。大事なことは、トイレは意外と収納を必要とする場所です。トイレットペーパーや掃除道具などの収納には気をつけたいですね。
下駄箱
左側の写真は既製の下駄箱(玄関収納)です。右側の写真は私が設計したものを、棚板とかの内部を大工さんに造ってもらい、建具にクローゼット用を取付けたものです。機能は靴を収納するという意味では同じですが、コストの面で大幅に安くなります。
考えて見ますと、一昔前までは上の右側の写真のような造りを良くしたものですが、最近では何もかもが工場で作られたものを設置する傾向が多くあります。少し考えさせられてしまいます。