外気温からの断熱を効果的に行うには、それなりの材料選択と工夫が求められます。
単に断熱材をしかるべきところに充填すればいいというものでもありません。
断熱について少しばかり勉強しましょう。
結露と断熱材の関係
結露する原因は、単に工法とか断熱材の種類だけに起因するというものではありません。断熱や気密に関して設計又は施工上の間違った考えによって起こる場合が殆どです。
結露防止のポイントには次のような点があげられます。
- 結露しにくい断熱素材を使うこと。
- 理論に基づく確実な計画と正しい施工を行ってくれる工務店に施工を依頼する。
夏や冬に快適に過ごせる断熱材
コスト面を考慮し抑えるのであれば、グラスウールを充てんした断熱材などでしょうし、単に断熱性の高さだけを求めるのであれば、発砲硬質ウレタン吹付け断熱材です。もちろんこの他にも断熱材には実に様々なものが多数あります。
人間が感ずる快適さには、湿度が微妙に関係しているであろうことは、大方の人は体験しているはずですから理解できると思います。
天然素材のセルロースファイバーやウールの断熱材を使用すれば、ある程度の断熱と湿度調整が望めます。
また、最近はやりの珪藻土などは、断熱材そのものではありませんが、より高い調湿性能が得られることで知られています。
断熱や気密上で気をつけなければいけない点
構造用金物の取り付けがいい加減ですと、建物の耐力上全く意味をなさなくなると同じように、所定の断熱や機密の性能を最大限引き出す為には、十分な断熱や気密さらに換気計画に於ける、確実な施工精度の基に正しい施工が行なわなければ全く意味をなしません。
家づくりにおいては何事もそうですが、どの素材・工法を選ぶ場合でも、いかに信頼できる設計者や施工業者と出会えるかが最大のポイントと言っていいと思います。