家づくりにおけるトラブルは枚挙にいとまがありません。報道等で表に出てくるのは、ほんの一部です。
まさに氷山の一角です。
トラブルが起こる原因は、建築業者に起因するのももちろん数多くありますが、それだけではありません。多くの場合、建主にも責任があります。そもそも、そのような悪い業者に頼んだこと自体が建主自身の責任と言わざるを得ませんね。
信じられないことですが、いま時、見積書もなく契約書もなく平気で工事を依頼される方がおられます。これなどは、開いた口がふさがりません。
「お金は出しますから好きなように建てて下さい」
と言ってるようなものです。いや、
「お金は出しますからトラブルの出る家を建てて下さい」
と言っているようなものだと、言い直した方がいいかもしれませんね。
それでは別の見方をしてみましょう。
専門業者の責任として、明細見積書の一項目一項目を、建主に解りやすく説明すべきだと思いませんか?もしそう思われるんでしたら、そのことを業者に要求すべきです。
これはごく当たり前の要求です。
その要求に応じられないような業者は、元々家を建てる資格の無い悪徳業者と思って間違いありません。
図面にしても、平面図(間取り)一枚だけを見せられて話を済ませていませんか?
その前に、業者に提示された図面を良く理解できますか?どんな家になるのか、しっかりイメージ出来ていますか?
一物件当りの図面の枚数は、少なく見てもA2サイズで
5、6枚から10枚にはなります。これでも少ないくらいです。
現場は図面により進行して行く訳ですから、図面の無い現場なんて暴挙に等しい訳です。考えても見てください。建主の意思表示は、図面や見積書や契約書でのみ発揮されていくのです。
イメージの湧かない状態での口約束や言葉は何の役にも立ちません。
もう一度言います。
契約書とは何なのか。
どんな効力があるのか。
図面は何の為にあるのか。
じっくり考えてください。それらが理解できるように努力してください。そうでないと、取り返しのつかない大きなトラブルを作ってしまいます。楽しい家づくりの筈が、悲しい結果になるようなことだけは避けましょう。
家づくりに成功するための最大のキーポイントは何だと思われますか?
実は、それは単純なことなのです。
貴方自身が家を建てるという強い認識を持つ
ということです。
業者任せでは絶対に良い家は出来ない
ということです。
つまり、
家づくりに貴方自身が積極的に参画する
という事前の心構えが必要だということです。
それだけで、トラブルの半分は無くすることが出来ます。