やっと念願のマイホームが完成しました。新生活に、ウキウキ、ワクワクですね。ところが、住んでる間に手直し(修理)や、欠陥とはいかないまでも、直してもらわなければならないことが発生します。
例えば、良くあることですが、ドアや引き戸の建付けが悪くなったり、床が鳴り出したりすることです。通常の場合、木材は生きていますし呼吸をしています。ですから、収縮・膨張を繰り返しながら安定してきます。
従って、この場合は、あらかじめ予想できる範囲の手直しですから、驚くことはありませんし欠陥でもありませんね。ところが、地盤が柔らかく、基礎の沈下等の原因で起きる場合は、逆に大変に重要な問題になります。これらの手直し等が発生した場合の、工務店の対応が問題なのです。
予想される工務店の対応のいくつかをあげてみます。
まず、良い業者の例です。
- 建主からの電話が来たその日のうちに訪問して、手直し個所の把握と対応策を話し合います。もちろん、修理用の七つ道具を持っていき、その場で修理出来るものはその場で済ませますが、そうでない場合は、職人さんやメーカーなどの手配が必要になってきます。
- 修理のスケジュールを組み、そのことを建主に知らせ了解を得ます。
- その場合、建主の家族を含めた日程に合わせて、出来るだけ迷惑の掛からないような配慮をします。
- 実際の手直しは、職人さんがするかもしれませんが、その場合でも必ず工務店の担当者や責任者が立ち会う。
- 建主に対して、工事が完了した旨を知らせ実際に確認をしてもらう。
- 手直しした日付と項目・原因、対処方法、完了日等を記載した書類に、認印を貰い写しを建主に手渡す。
だいたい、こんなものでしょうか。
では、悪い業者はどんな対応をするでしょうか。
- 電話をしても直ぐ来てくれない。
- 何日かして来てくれても、段取りが悪く完了するまで相当な日数が掛かることを覚悟する必要があります。
- 手直しの原因が何だったのか、その対処方法はどうするとかの話はまずないでしょう。
- 職人任せが多く担当者や責任者の立会いはまずない場合が多いですね。
- 書類等で記録を取って建主に控えを渡すようなことはありません。
- 手直しやクレームに対して逃げの気持ちがあり言い訳が多い。
類は友を呼ぶとか言います。悪い工務店には得てして悪い職人さんばかりが集まりやすいものです。手直しの出来不出来も、これらの職人さんの腕が大きく左右することも念頭においておく必要があります。
手直しやクレームは建てた業者に頼むより他にありませんよね。気持ち良くやってくれる業者もあれば、仕方なくやる業者の見分け方は、実は大抵契約時に何となくですが分るものです。
家を建てることの社会的責任感や、建主に対する感謝の念があるかどうかにも表れます。じっくり観察すると同時に、アフターメンテを含めて入居後の対応については、契約前にあらかじめ確認したり、特記事項に書いてもらう必要がある場合があります。