長いようで短い人生。心に響く感動と共に生きれたら……。

シナリオ

シナリオ

◇ 愛の翼 (第三幕)

小百合は意地悪そうに挨拶した。隆一は、咄嗟に判断がつかなかったが、目の前の小百合の唇を見てやさしく笑った。小百合の鼻を人差し指でつついた。

◇ 別れの予感

慌しい結婚式が終わって半年が過ぎていた。奈緒美はフォトプレートの中で幸せそうに微笑む夫と自分の写真をジッと見つめていた。夫・拓也は自信に満ちた顔でウェデングドレス姿の奈緒美を抱きしめている。積極的な拓也に求められるまま結婚生活に踏み切った。

◇ 愛の翼 (第一幕)

部屋を包み込むように、ムーディーな音が静かに流れ、窓のカーテンは開いたままになっていて、窓から見下ろす夜景は、もう既に深い闇に包まれ、街の灯りが点々と見えていた。

◇ 愛の翼 (第二幕)

思えば自分ながら大胆な行動である。 母親に黙って家を出てしまった。妹の由紀子にそっと告げただけで、家を飛び出してしまった。掛かってきた電話で、東京の友達の所に居ると、母親に初めての嘘をついた。海外に出張中の父親は、そんなことを今は知る由もないが、いずれ、ばれる時が来る。その時の覚悟は出来ていた。

◇ たそがれ 第二幕

和彦> 「けいこ……」 敬子> 「なあに?」 和彦> 「うん…… ちょっと話しにくいことなんだけどね」 敬子> 「ええ……」 和彦> 「俺たち もう終わりにしない?」 敬子> 「エ~ッ? どうして? 急にどうしてなの?」

◇ たそがれ 第一幕

敬子> 「もうすぐ 夕日が沈むわね」 和彦> 「そうだね ほら海が真っ赤に染まってるよ」 敬子> 「綺麗ねえ ねえ 夕日ってどうしてあんなに赤いの?」 和彦> 「どうしてだろうね。海に見られてるから恥ずかしんだよ きっと」 敬子> 「そうね 海にさよならいってるみたいね」 和彦> 「それとも夕日と海って恋人同士なのかなあ」 敬子> 「ふふ でも 雨の日は逢えないわね」 和彦> 「うん そうだね」 敬子> 「喧嘩なんてするのかしら」
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