長いようで短い人生 心に響く感動と共に生きれたら……
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◇ 心

旅立ち(5)
-心-

それは不可思議
こころ
それは摩訶不思議

時には綺麗に
時には汚く
そして
時にはたくましく
時にはか細く

心は自分を写す鏡と人は言う

どんなに着飾った言葉でも
心は超えられない
どんなに美しい言葉でも
心に勝つことは出来ない

変幻自在の心には
どんな小細工も通用しない

昨日の美が
今日は醜になることだってある
昨日の善が
今日は悪になることだってある

自然な心って言うけど
そんなものは無い

私の心は
君の心じゃない
君の心は
私の心じゃない


それは不可思議
こころ
それは摩訶不思議

ほんとは ”心” なんて
ないのかも
あるのはたった一つ
それは真心

相手の目を瞬きもせず
じっと見る
自分の目を瞬きもせず
相手に凝らす

そしてら
きっと
見えるはず

花の心が分るのは
花の心を知ろうとする心

ほんとの恋は
包み込むやさしさ
ほんとの愛は
あふれ出るまごころ

失恋という言葉ははあっても
失愛と言う言葉はない
恋は失っても
愛は失ってはならない

どんな言葉もどんな身振りもいらない

いま欲しいのは
君の真心
いま解って欲しいのは
この真心

そして今
この小さな胸の奥底に
張り裂けそうな
あふれてしまいそうな
誰にも見せなかった
永遠の人間愛

そっと
君だけに
ささげたい