たそがれ
- 第二幕 -
ロケーション 「秋の浜辺」
出演者 ⇒ 敬子 ◇ 和彦
出演者 ⇒ 敬子 ◇ 和彦
和彦> 「けいこ……」
敬子> 「なあに?」
和彦> 「うん…… ちょっと話しにくいことなんだけどね」
敬子> 「ええ……」
和彦> 「俺たち もう終わりにしない?」
敬子> 「エ~ッ? どうして? 急にどうしてなの?」
和彦> 「…………」
敬子> 「……私のほかに誰か好きな人でも出来たの?」
和彦> 「いや、そんなことじゃないよ」
敬子> 「じゃ どうしてなの? 奥様に何か言われたの?」
和彦> 「いや それはない……」
敬子> 「……それとも私が嫌になったの? 私に魅力を感じなくなったの?」
和彦> 「いや そんなことないよ。 今でもけいこのこと好きだし、俺にはもったいない女性だと思ってるよ」
敬子> 「だったら どうして~」
和彦> 「…………」
敬子> 「ねえ はっきり言って どうしてなのか 私どんなこと言われても驚かないから」
和彦> 「うん……」
敬子> 「もう~ じれったいんだから 和彦さんって!」
和彦> 「あのね…… 敬子はまだ若いし 俺みたいな男と付き合ってちゃいけないと思うんだよ」
敬子> 「…………」
和彦> 「早くいい人見つけて 結婚して幸せな家庭を築いたほうがいいと思うんだよ」
敬子> 「…………」
和彦> 「これ以上深い仲になったら・・・ そのタイミングを失ってしまって・・・・ ね だから」
敬子> 「イヤッ…… わたし いやっ! そんなのいやよ」
和彦> 「…………」
敬子> 「だって けいこは和彦さんを愛してるし 和彦さん以外の人って考えられないわ」
和彦> 「…………」
敬子> 「奥さんと別れてくれなんて言わないから ね お願い! このままわたしを愛して!」
和彦> 「…………」
敬子> 「確かに私達って不倫よね でもね・・・ 良く聞いて」
和彦> 「…………うん」
敬子> 「和彦さんは今の奥さんを愛してないって言ってたわよね」
和彦> 「…………うん」
敬子> 「家庭内別居みたいだと言ってたわよね」
和彦> 「…………うん」
敬子> 「離婚を何回も考えたこともあるって・・」
和彦> 「けいこ…… もういいよ」
敬子> 「ダメ 大事な話なの 聞いて!」
和彦> 「うん…… わかった」
敬子> 「あのね だからといって さっきも言ったように私が奥さんと別れてなんて言ってないのよ」
和彦> 「うん……」
敬子> 「私はね あなたとお付き合いするようになって とっても幸せなの」
和彦> 「…………」
敬子> 「だから このまま やさしいあなたの傍にいるだけでいいの」
和彦> 「…………」
敬子> 「女ってね たった一つの愛だけしか持ってないの」
和彦> 「…………」
敬子> 「私の持ってる愛は ぜーんぶあなたのものなの」
和彦> 「…………」
敬子> 「あのね あなたに逢って あなたに触れて ほんとの愛と せつない心を知ったわ」
和彦> 「…………」
敬子> 「これはね あなたが私にくれた最高のプレゼントよ」
和彦> 「…………」
敬子> 「この愛を使い切ったときが 私の死ぬときと決めてるの」
和彦> 「…………」
敬子> 「ね……かずひこさん…… もっと傍に来て 私の目を見て…… じっと見て!」
和彦> 「うん…………」
敬子> 「私の眼の奥で赤々と燃える炎が見える?」
和彦> 「…………」
敬子> 「これが私の人生なの これが私の愛の正体よ」
和彦> 「…………」
敬子> 「ね だから 私と別れるなんて言わないで お願い!」
和彦> 「でもねえ けいこ」
敬子> 「あなたの気持ちは痛いほどわかるわ 辛い選択だということもよく分かる」
和彦> 「うん」
敬子> 「でもね もう けいこは…… あなたなしでは生きていけないの わかって! ね お願い!」
和彦> 「後悔するぞ それでもいいのか?」
敬子> 「うん いいの 自分の人生はもう決めてるの」
和彦> 「そう どう決めてるの?」
敬子> 「あなたと結ばれたときから 私の全てはあなたのものなの」
和彦> 「…………」
敬子> 「何も考えなくていいから 私を好きなようにして!」
和彦> 「………… そうか そこまで……」
敬子> 「なあに?」
和彦> 「うん…… ちょっと話しにくいことなんだけどね」
敬子> 「ええ……」
和彦> 「俺たち もう終わりにしない?」
敬子> 「エ~ッ? どうして? 急にどうしてなの?」
和彦> 「…………」
敬子> 「……私のほかに誰か好きな人でも出来たの?」
和彦> 「いや、そんなことじゃないよ」
敬子> 「じゃ どうしてなの? 奥様に何か言われたの?」
和彦> 「いや それはない……」
敬子> 「……それとも私が嫌になったの? 私に魅力を感じなくなったの?」
和彦> 「いや そんなことないよ。 今でもけいこのこと好きだし、俺にはもったいない女性だと思ってるよ」
敬子> 「だったら どうして~」
和彦> 「…………」
敬子> 「ねえ はっきり言って どうしてなのか 私どんなこと言われても驚かないから」
和彦> 「うん……」
敬子> 「もう~ じれったいんだから 和彦さんって!」
和彦> 「あのね…… 敬子はまだ若いし 俺みたいな男と付き合ってちゃいけないと思うんだよ」
敬子> 「…………」
和彦> 「早くいい人見つけて 結婚して幸せな家庭を築いたほうがいいと思うんだよ」
敬子> 「…………」
和彦> 「これ以上深い仲になったら・・・ そのタイミングを失ってしまって・・・・ ね だから」
敬子> 「イヤッ…… わたし いやっ! そんなのいやよ」
和彦> 「…………」
敬子> 「だって けいこは和彦さんを愛してるし 和彦さん以外の人って考えられないわ」
和彦> 「…………」
敬子> 「奥さんと別れてくれなんて言わないから ね お願い! このままわたしを愛して!」
和彦> 「…………」
敬子> 「確かに私達って不倫よね でもね・・・ 良く聞いて」
和彦> 「…………うん」
敬子> 「和彦さんは今の奥さんを愛してないって言ってたわよね」
和彦> 「…………うん」
敬子> 「家庭内別居みたいだと言ってたわよね」
和彦> 「…………うん」
敬子> 「離婚を何回も考えたこともあるって・・」
和彦> 「けいこ…… もういいよ」
敬子> 「ダメ 大事な話なの 聞いて!」
和彦> 「うん…… わかった」
敬子> 「あのね だからといって さっきも言ったように私が奥さんと別れてなんて言ってないのよ」
和彦> 「うん……」
敬子> 「私はね あなたとお付き合いするようになって とっても幸せなの」
和彦> 「…………」
敬子> 「だから このまま やさしいあなたの傍にいるだけでいいの」
和彦> 「…………」
敬子> 「女ってね たった一つの愛だけしか持ってないの」
和彦> 「…………」
敬子> 「私の持ってる愛は ぜーんぶあなたのものなの」
和彦> 「…………」
敬子> 「あのね あなたに逢って あなたに触れて ほんとの愛と せつない心を知ったわ」
和彦> 「…………」
敬子> 「これはね あなたが私にくれた最高のプレゼントよ」
和彦> 「…………」
敬子> 「この愛を使い切ったときが 私の死ぬときと決めてるの」
和彦> 「…………」
敬子> 「ね……かずひこさん…… もっと傍に来て 私の目を見て…… じっと見て!」
和彦> 「うん…………」
敬子> 「私の眼の奥で赤々と燃える炎が見える?」
和彦> 「…………」
敬子> 「これが私の人生なの これが私の愛の正体よ」
和彦> 「…………」
敬子> 「ね だから 私と別れるなんて言わないで お願い!」
和彦> 「でもねえ けいこ」
敬子> 「あなたの気持ちは痛いほどわかるわ 辛い選択だということもよく分かる」
和彦> 「うん」
敬子> 「でもね もう けいこは…… あなたなしでは生きていけないの わかって! ね お願い!」
和彦> 「後悔するぞ それでもいいのか?」
敬子> 「うん いいの 自分の人生はもう決めてるの」
和彦> 「そう どう決めてるの?」
敬子> 「あなたと結ばれたときから 私の全てはあなたのものなの」
和彦> 「…………」
敬子> 「何も考えなくていいから 私を好きなようにして!」
和彦> 「………… そうか そこまで……」
敬子> 「…………」
和彦> 「…………」
敬子> 「かずひこさん 愛してるわ…… もう…敬子ね…… かずひ…… ダメね私って 泣き虫ね」
和彦> 「はい これ…… ハンカチ」
敬子> 「あ・り・が・と・う………… かずひこさんのばか ばか ばか」
・
・
・
和彦> 「けいこ ほら 夕日が・・・」
敬子> 「涙でぼやけて見えないわ」
和彦> 「あはは……」
敬子> 「和彦さんのイジワル……」
和彦> 「寒くなってきたね 帰ろうか?」
敬子> 「いやっ その前にキスして……」