日々是好日(26)
-車 窓-
時を刻んで満員電車が走る
夕暮れに灯る明かりがぽつぽつと
おつかれさまと声をかけ
今日一日を癒してくれる
夕暮れに灯る明かりがぽつぽつと
おつかれさまと声をかけ
今日一日を癒してくれる
揺れる車窓に写る影
疲れた顔、目けんにしわを寄せ
あしたの不安を嘆いてる
輝いた顔、満面の笑顔が
あしたの喜びを想像する
目を閉じて、じっと目を閉じて
この人生の苦難を思う
こんなはずじゃなかったは
もう後悔の警鐘
もっと頑張ればは自分に対する慰め
別々の人が
別々であるかの如き時間を経て
別々の人生を歩む
揺れる車窓に写る影
時を置き去りにして
満員電車が走る