たそがれ
- 第一幕 -
ロケーション 「秋の浜辺」
出演者 ⇒ 敬子 ◇ 和彦
出演者 ⇒ 敬子 ◇ 和彦
敬子> 「もうすぐ 夕日が沈むわね」
和彦> 「そうだね ほら海が真っ赤に染まってるよ」
敬子> 「綺麗ねえ ねえ 夕日ってどうしてあんなに赤いの?」
和彦> 「どうしてだろうね。海に見られてるから恥ずかしんだよ きっと」
敬子> 「そうね 海にさよならいってるみたいね」
和彦> 「それとも夕日と海って恋人同士なのかなあ」
敬子> 「ふふ でも 雨の日は逢えないわね」
和彦> 「うん そうだね」
敬子> 「喧嘩なんてするのかしら」
和彦> 「波が大きくなったり荒れ狂ったりするのは喧嘩してるのかもね」
敬子> 「喧嘩の原因は?」
和彦> 「うん 多分海は月にやきもち焼いてるんだよ」
敬子> 「月に? どうして?」
和彦> 「だって 月と夕日はよく近づいたりしてるからなあ」
敬子> 「海に沈んだあと 夕日が何してるかわからないくて不安なのね」
和彦> 「そそ だから時々海が荒れるんだよ」
敬子> 「和彦さんは どっちが好き?」
和彦> 「夕日と海?」
敬子> 「そう」
和彦> 「そうだねえ 夕日かな」
敬子> 「どうして?」
和彦> 「うん 夕日ってさ いつもおおらかで 赤々と燃えてて 情熱的にみえるからね」
敬子> 「私は海が好きだわ」
和彦> 「そう どうして?」
敬子> 「なにかゆったりしてて 頼れるって感じがするの 和彦さんみたいにね」
和彦> 「ほー、だけど 怒ると怖いかもよ~」
敬子> 「そのときは怖いけど 海のほんとのやさしさを知ってるから大丈夫」
和彦> 「そっかあ ほんとのやさしさねえー・・」
敬子> 「和彦さんみたいにね」
和彦> 「あは 俺ってやさしいかなあ」
敬子> 「うん とってもやさしいわ だから好きなの」
和彦> 「けいこだってやさしいよ それに情熱的だし」
敬子> 「ふふっ 海と夕日を足したみたいね」
和彦> 「うん……」
和彦> 「そうだね ほら海が真っ赤に染まってるよ」
敬子> 「綺麗ねえ ねえ 夕日ってどうしてあんなに赤いの?」
和彦> 「どうしてだろうね。海に見られてるから恥ずかしんだよ きっと」
敬子> 「そうね 海にさよならいってるみたいね」
和彦> 「それとも夕日と海って恋人同士なのかなあ」
敬子> 「ふふ でも 雨の日は逢えないわね」
和彦> 「うん そうだね」
敬子> 「喧嘩なんてするのかしら」
和彦> 「波が大きくなったり荒れ狂ったりするのは喧嘩してるのかもね」
敬子> 「喧嘩の原因は?」
和彦> 「うん 多分海は月にやきもち焼いてるんだよ」
敬子> 「月に? どうして?」
和彦> 「だって 月と夕日はよく近づいたりしてるからなあ」
敬子> 「海に沈んだあと 夕日が何してるかわからないくて不安なのね」
和彦> 「そそ だから時々海が荒れるんだよ」
敬子> 「和彦さんは どっちが好き?」
和彦> 「夕日と海?」
敬子> 「そう」
和彦> 「そうだねえ 夕日かな」
敬子> 「どうして?」
和彦> 「うん 夕日ってさ いつもおおらかで 赤々と燃えてて 情熱的にみえるからね」
敬子> 「私は海が好きだわ」
和彦> 「そう どうして?」
敬子> 「なにかゆったりしてて 頼れるって感じがするの 和彦さんみたいにね」
和彦> 「ほー、だけど 怒ると怖いかもよ~」
敬子> 「そのときは怖いけど 海のほんとのやさしさを知ってるから大丈夫」
和彦> 「そっかあ ほんとのやさしさねえー・・」
敬子> 「和彦さんみたいにね」
和彦> 「あは 俺ってやさしいかなあ」
敬子> 「うん とってもやさしいわ だから好きなの」
和彦> 「けいこだってやさしいよ それに情熱的だし」
敬子> 「ふふっ 海と夕日を足したみたいね」
和彦> 「うん……」
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敬子> 「あら 急にどうしたの? 何か考え事してるみたい」
和彦> 「うん…… なんでもないよ。 ただ……」
敬子> 「ただ どうしたの 何かあったの? …………けいこに話せないことなの?」
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