長いようで短い人生 心に響く感動と共に生きれたら……
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◇ 秋の宵

人生流転(1)
-秋の宵-
川面に浮かぶ 色とりどりのあかり
揺れて揺られて 流れて灯る

ひとつぽつり またぽつり
月あかりに写るかすかな人影
今日という日の時に任せ
楽しいひととき それとも悲しみの涙

たった一日の出来事が
ほんの些細な出来事が
人の世の運命を変える時がある

自分では気づかない 無意識の意識
そっと忍び寄る悪魔の誘惑

揺れて揺られて 流れて灯る

秋の宵 色とりどりのあかり
川面に浮かんで 消えてゆく

背負った我が子の指差す彼方
キラリと輝く 星の群れ
願いを込めてこの子にも
どうか幸多かれと手を合わす

月あかり 揺られ揺られて 星が舞う
秋の宵 人生流転の音がする