長いようで短い人生 心に響く感動と共に生きれたら……
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◇ 北風

季節の中で(2)
-北風-
コートの襟を立て 北風に向かって歩く
顔面に刺す風の冷たさに
なぜか久々に感ずる 躍動の魂
身体中がほてる 眼が熱く燃える
雑踏のビルの谷間に浮かぶ淡いともしび
熱いコーヒーをすすり 談笑にふけるカップル
この一瞬が生きてきた証と言うのか
このひとときを幸せと言うのか
それとも 寂しさや切なさを忘れるためか
ほら 北風がささやいているよ
ほんとは何も分かってないのに 分かった振りしてるって
冷たい風にあたるといいよ
そしたら きっと見えてくるはずだよ
君の明日が