忠恕蕩々の歌(1)
-おかんの背-
春が好きよと 花に添い
背 をかがめて つくねんと
母という名の 私にも
輝く季節 あったのよ
愛のかけらの ひとつやふたつ
夢見た野辺の あぁ 花一輪
母という名の 私にも
輝く季節 あったのよ
愛のかけらの ひとつやふたつ
夢見た野辺の あぁ 花一輪
歌が好きよと 口ずさむ
つらい日暮らし 明け暮れる
何でもないよな 顔をして
それでも生きる 生きてみせるわ
にっこり笑って あぁ 子守唄
野良が好きよと 土いじり
まごころ込めて 手料理を
隣となりに おすそ分け
人のぬくもり そう あればこそ
あなたのお陰 あぁ 手を合わす