忠恕蕩々の歌(4)
-故郷の香り-
田舎のおふくろ 達者かな
腰をかがめて 歩く姿目に浮かぶ
たまには電話して 何か話しておくれ
もうずいぶんと古くなった 縁側で
ベルの音待っている いまか今かと
腰をかがめて 歩く姿目に浮かぶ
たまには電話して 何か話しておくれ
もうずいぶんと古くなった 縁側で
ベルの音待っている いまか今かと
田舎のおふくろ ひとりぼっち
縁石にすわり 遠い空を仰ぎ見る
たまには手紙を書いて 知らしておくれ
ポストはないけど ちゃんと届くから
バイクの音待っている いまか今かと
田舎のおふくろ やさしさいっぱい
紙に包んで 段ボールに詰める
何を送ろうか 喜んでくれるかな
何にもしてやれないね ごめんね
せめてもの故郷の香り 今が旬だよ
せめてもの故郷の香り 今が旬だよ