長いようで短い人生 心に響く感動と共に生きれたら……
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◇ 橋の上から

旅立ち(3)
-橋の上から-
キラキラと
川面に浮かぶ木の葉
いずこに流れるあてもない

よどみに寄らず
ただひたすらに
思うが如く突き進め

海が見えてきたならば
魚達と一緒に黒潮に乗るがいい

そして
かの地の岸辺に着いたなら
少しばかりの休息を取るといい
そしたら
誰かが訊ねると思う
何処から来たの?って

その時は
遠い南の国から来ましたと言うんだ
もしもその人が 手紙を渡したら
悪いけどまた帰っておいで

途中でその手紙
読んじゃダメだよ
だって
きっと
うれしい便りだから