新聞等のスクラップ記事の効果的な活用法については、既に多くの職場や学校等で実施されてるかもしれませんが、ここでは家庭内での活用法について詳しく記述してみたいと思います。
会の名称は、タイトルでは意見交換会となっていますが、会の目的さえしっかりしていれば、会議、ミーティング、ディスカッション、懇談会、討論会など、主催者や出席者の構成等によって決めればいいと思います。
会の名称は、タイトルでは意見交換会となっていますが、会の目的さえしっかりしていれば、会議、ミーティング、ディスカッション、懇談会、討論会など、主催者や出席者の構成等によって決めればいいと思います。
▼ 家庭内でのスクラップ記事の効果的な活用法
▽ スクラップの要領
新聞や書物、週刊誌、雑誌、マンガ本、広告やチラシ等の中で、役に立ちそうな記事、気に入った記事、保存しておいて後で読み返したい記事などを、ハサミやカッターで切り抜き(スクラップ)台紙に張り付けてファイルしておきます。
大切な本等で切抜きしたくない場合は、コピーした用紙を切り抜いて貼り付けます。
スクラップの方法は、ネットからコピーする方法やスキャナー利用などいろいろ考えられますが、原始的なやり方かもしれませんが、上記の方法を推奨します。
出来れば毎日行います。この際、年月日や出典名(新聞名・書物のタイトル・雑誌名など)を記しておきます。ファイルは年度毎にまとめます。
▽ 家庭での具体的な活用法(例)
一つの例として、以下のような家族構成を想定した場合の、具体的な活用法について、順を追って記述します。活用の目的と利点については後述しています。
家族構成は各自違いますので、活用の方法も色々考えられます。従いまして、あくまで参考程度にお読み頂き、応用して実施された方が良い場合もあるかと思われます。
● 家族構成:夫婦+子供二人[兄(高2)と妹(中3)]
- 上記のスクラップの要領に従い、家族の各人が好きなようにスクラップする。
- 記事がダブった場合は、話し合ってどちらかにスクラップして『妹と共通』とか朱色で書く。
- 曜日や時間を決めるなりして、家族の意見交換会を設ける。
- 会の名称を『ハッピーファミ会(略称:HF会)』とする。
- 出来れば週一回のペースで当番制で行うのがベスト。
週一回の場合、各人が月に一回年12回の当番という事になります。決して多くはないと思います。 - スクラップした記事について、それぞれが意見を言い合います。
- 当番は次のようなことを準備します。
- 会議するテーマを決め、記事のコピーを一番目立つところに張り紙する。
- 張り紙には開催する曜日と時間を記しておく。
- と同時に、各人に記事のコピーを配布しておく。
- 当番の人が進行係になり意見交換会を行います。
- 当番は会の冒頭に次のように宣言します。
「これから手元に配布した記事について討論しましょう」 - 大事な事は、会の目的を外さない為に、記事を読み上げた後に、何故この議題にしたのかの趣旨説明をする事です。
- 時間は1時間~2時間程度の範囲で、話し合って決めます。
- 注意しなければならないことがあります。
- 家族構成、特に子供の年齢、性別によっては、自ずとテーマ(議題)が限定される場合が考えられますので、事前に打ち合わせ検討が必要になる場合があるかもしれません。
子供が意見し易い環境づくりに留意し、子供の年齢や性別に応じた適切な議題をテーブルに置くことが大事になってきます。 - ややもすると親が子に対して抑圧的な発言になりがちですが、それは厳にタブーです。この際、親も子もありません。1人の尊敬する人間として意見を述べ合います。
これはとても重要な事です。お互いの活発なフリートークの中に、真実が見えてくると思わなければなりません。 - 家族だからこそ起る問題があるかもしれません。
それは、議題にもよりますが、時として、感情的な発言になる場合もあると思います。その時は、進行係を中心に、誰か上手に制御して下さい。
むしろ、その位の活発な議論を望む姿勢を貫き通すことが大事です。
- 家族構成、特に子供の年齢、性別によっては、自ずとテーマ(議題)が限定される場合が考えられますので、事前に打ち合わせ検討が必要になる場合があるかもしれません。
▽ 意見交換会の目的と利点
▼ 目的
- 家族の絆を深める。
- 各人の隠れた才能を引き出す。
- 人の意見に耳を傾けられるようになる。
- 自分の考えをはっきりと述べられる人間になる。
- 家族だからではなく、真の家族になる為のパワーを身に付ける。
▼ 利点
- 家族が一つだという事を、不思議と再確認します。
普段思ってる家族とは違う別の意識が芽生え、とても大切な気付きを生みます。 - 一つの記事に対して、それぞれが意見を述べ合う事の意義を深く理解することが出来ます。
- 兄と妹の考え方の違いがはっきりと出ます。夫婦間も同様です。
考え方の違いは、普段は何となく曖昧になりがちで、はっきりとした意識できる形では出てきません。
しかし、意見を言い合うことで、考え方の違いがお互いがはっきり認識出来るという事は、実は生活する上で、とても大事な要素だと言えます。
つまり、元々考え方や捉え方には一人一人違いがあるのは、ごく当たり前の事ですが、家族のお互いがその事をはっきりと認識出来る点に、とても重要な意味があるという事なのです。 - ですから、一つのテーマに対する考え方を、お互いが意見として言い合う事自体に、とても重要な意義と意味があります。
- 継続することで、家族各人の脳が活性化され、思考回路がかなり研ぎ澄まされてきます。
- 子供は、学校では得られない、計り知れない知識を得る事が出来ます。
- 場合によっては親を見直したり、その逆もアリで、これは親子の望ましい理想的な家族の姿だと思います。そして、結果として、家族の絆の本質をお互いが知る事が出来ますから、家族に対する強い愛情が育まれ、人生の生き甲斐を見出すきっかけになるかもしれません。
- 日頃は見えにくい子供の考え方を知ることができます。
- 子供の学校での生活、将来の夢、親に対する思い、考え方等を、意見の中から自然と理解出来るようになります。
- 意見を活発に交換することで、場合によっては、自殺・いじめ・勉学・教師への思い・友達の事など、子供が抱えている目に見えにくい悩みを、事前に察知できるかもしれません。
上記以外にも多くの利点があると思います。ただ、家族構成によっては上記と違う側面もあると考えられます。あくまで主旨をご理解頂いて、参考にしていただければと思います。
肝心なことは三日坊主にならない事です。
家族一人一人の生涯の人生が、最高に幸せな暮らしになるように、しっかりした目的と理念の元に、習慣化、スケジュール化して、長い期間継続的に実施する事です。
長期間続ける事が出来れば、人生の全てにおいて、凄い事になると確信しています。