日々是好日(13)
-川の流れに-
川は人生の鏡
狭く荒々しい上流は
朝もやが立ち神秘の世界
景色豊かな中流は
自然に満ちたさわやかさ
広々として穏やかな下流は
食物の宝庫
人は下流に集まった
生きるために
そして
長い長い間に
その宝物を
当たり前だと思うようになってきた
大事な大事なことを忘れてしまった
傲慢になった人間が
辿りつくところは死の世界
上流に上ってみたら良くわかる
殺伐とした下流の醜さがね