旅立ち(8)
-塩入橋情話-
ねじめ雄川の夕霧に
かすんで浮かぶ面影よ
赤い欄干恋路の旅か
立てば見えるよ聞こえくる
もぜかあの子のささやき吐息
抱いて離さぬもう二度と
死ぬほど好きな人だから
かすんで浮かぶ面影よ
赤い欄干恋路の旅か
立てば見えるよ聞こえくる
もぜかあの子のささやき吐息
抱いて離さぬもう二度と
死ぬほど好きな人だから
浮かぶ架け橋大橋の
西に見えるは白い浜
海を隔ててひそやかに
ロマンの思いはてしなく
糸を垂らした釣り人達が
家路に急ぐその頃は
愛のともしび川面に映る
いにしえ船に大楠語る
生きとし生きる者たちの
耳を澄ませば愛の唄声
得がたき自然ゆりかごに
明日の希望ただひたすらに
夢見る恋は真っ赤に燃える