長いようで短い人生 心に響く感動と共に生きれたら……

ポエム

ポエム
日頃の身近な生活の中や旅先などで感じた事を詩にしています。
現在、愛の唄(7篇)、忠恕蕩々の歌(5篇)、人生流転(7篇)、季節の中で(5篇)、恋心(8篇)、旅立ち(12篇)、奏小風作品集(3篇)計47篇を掲載しています。
読んでいただければとても嬉しいです。

◇ はじめに

ふとした時ふとしたはずみに何かを思い知らされる時があります。 それは自分の過去の悔恨であったり、望に満ちた未来への予感であったりします。でも、それらはまさに自分自身の生きてる証とも言えます。

◇ 未練

あなたの思いを知りたくて ためらいがちに掛けた言葉にいつも微笑み投げかけて くれるやさしさ嬉しくて僕の心はゆれまどう 僕の心はさざなみのようほんとのことがわからぬままに ああひとり芝居だけど だけど あなたはもう私の中にいる

◇ 同じ空の下

二人で見たショーウィンドー いま雪模様向き合ったコーヒーブレイク一つ一つがスポットライトに いつも照らされひかれ白い季節の頃となり 遠くても同じ空の下

◇ 真夜中のメロディー

ときめきが時間を止めて 二人だけの心模様夢が天から舞い降りて 眠れぬ夜になればいい心せかされ何語ろうか 心はしゃいで夜が微笑む涙で聴いたおやすみの曲 ああ君は僕の天使

◇ 君に夢中

君の奏でる歌声は天使のようで君のささやきは甘い香水のよう目を閉じると すべてが君に向かいああ 僕はいまさらに 君に夢中

◇ なぜ?

なぜ君はそんなにつれないのほかに好きな人いるんだねもう忘れてほしいと言うんだねああ 僕のどこが気に入らないのか 言ってよ

◇ 今はもう

いつか見たあの青いブランコもいつも見るこの赤い花達も今はもう違う色 違う顔微笑む君のまなざしが きらめきながら照らす

◇ 愛のこだま

忘れかけてたあの日のときめきが君のささやきに乗ってやってきたあの声あの顔あのしぐさ 長い時間を埋めて今新しい感動となって戻ってきたよ

◇ はじめに

ここに演歌ならぬ「忠恕蕩々の歌」と題して、私自身が作詞するには、あまりにも筆力のなさを感じながらも、ただ好きだから、ただ書きたくなったから、それだけのことで、恥も外聞もかなぐりすてて、挑戦してみようという自分の勇気をほめたい気持ちであります。

◇ 故郷の香り

田舎のおふくろ 達者かな腰をかがめて 歩く姿目に浮かぶたまには電話して 何か話しておくれもうずいぶんと古くなった 縁側でベルの音待っている いまか今かと

◇ 途切れたぬくもり

なんで潮風 煙をゆらすいつかいつかは 一緒に暮らす合わす手の 落ちる涙にそんな思いが 胸突き上げるああ ああ も一度聞きたいあの歌声を あのささやきを

◇ これさえあれば

小さな船に ゆらゆられ流し流して 流し網獲物なんかはどうでもいいよ俺にはこれが 一番さ手にもつ焼酎 波の上かあちゃんこさえた 晩飯とこれさえあれば 天下だぜ

◇ おかんの背

春が好きよと 花に添い背せなをかがめて つくねんと母という名の 私にも輝く季節 あったのよ愛のかけらの ひとつやふたつ夢見た野辺の あぁ 花一輪

◇ 女一人

幾つもの山を乗り越えて幾つもの川に流されてとうとうここまで来てしまった夜の侘しさ 朝の虚しさ幾度となく巡り巡って日々が去りひとときの 心の安らぎ求めんと涙の数だけ 織りたたんだきた紙細工だが もう流す涙も 枯れ果ててカチカチとなる 柱時計の針を追う

◇ 静寂の時空

海岸の砂浜に腰をかけ地平線の遠くに見える街並の灯りをただぼんやりと眺めていたスーっと流れる灯りは漁船の灯りだろう静寂があたりを包み手が届きそうな満天の星空およそ大都会では見ることの出来ない自然のきらめきである

◇ 人の道

人の数だけ人生がある出会いの数だけ別れがある別れの涙は出会いの序章人生には涙はつきもの涙の数だけ喜びも感動もまたあるしかしその喜びや感動の多くが長く続かない運命にあることも確かなような気がする

◇ 月に泣く

いつからなんだよ おまえってやつは変わる渡世に 背中を向けて一人意気がる 馬鹿なやつしょせん世間の つまはじきどうせ俺など 場末のごみさ夜空見上げて 月に泣く月に泣く泣く 月に泣く

◇ 夢のあと

あの時の 胸の高鳴りあふれ出る 切ない思いあなたの瞳 まるで真珠その唇は まるで太陽時がほどけて ただ夢のあと侘しさだけが ほらついて来る枯葉の憂い ああ聞えくる

◇ 母の涙

我が子よ 分かって欲しい いつの日かこの母の苦しみ この母の慟哭これが人生 これが常よ夜毎めぐり来る 葛藤を今 遠い彼方へと 追いやって君のため希望の星の光となって輝きを増そう

◇ 秋の宵

川面に浮かぶ 色とりどりのあかり揺れて揺られて 流れて灯るひとつぽつり またぽつり月あかりに写るかすかな人影今日という日の時に任せ楽しいひととき それとも悲しみの涙

◇ 待ちわびた春

待ちわびた春ほら名残雪の間から小さな花が芽を出してもうまぶしい空に向かってる果てしなく広がる夢乗せて

◇ 悲しき雨音

今日もしとしと雨が降る濡れる街 濡れる心いつだったか忘れたが ちょうどこんな日だったずぶ濡れになり 小走りに通りすぎる女一人荒れる吐息 髪が乱れ 雫が顔を洗い流すやっと見つけた小さな庇に駈け寄ってただ空を見上げる

◇ 雨の城

雨に煙る山々 霧に沈む街濡れた橋 川面に浮かぶ街灯かり指差す彼方に遠く霞んで見える あれが高速 あれが鉄橋戦国の世のつわものどもの夢の跡

◇ 北風

コートの襟を立て 北風に向かって歩く顔面に刺す風の冷たさになぜか久々に感ずる 躍動の魂身体中がほてる 眼が熱く燃える雑踏のビルの谷間に浮かぶ淡いともしび熱いコーヒーをすすり 談笑にふけるカップル

◇ 風に乗る

風よ 君は何処から来たの?そよそよと ここちいいねそうだ! 君の背中に乗せてくれないかい?そして 僕と旅をしないかい?いままで暮らしたことのある街やお世話になった人を訪ねてみたいんだ

◇ 日暮どき

やわらかですね あなたの手温もりつたう あなたの手握りしめれば 熱くなるもう少しだけ そのままで私の好きな 日暮どき歩いてみようか 海あたり水平線に 夕日が落ちる

◇ 恋に違いない

花が咲き 木々たちが色めくようにときめきの色をキャンバスに描くこの胸の鼓動は何色?今この時の切なさは何色?あなたの顔の輪郭に 赤々燃える朱色のルージュ

◇ 花燈(はなあかり)

無数に広がる花の群蝶が舞い 鳥が舞う時を忘れて 人が舞う憧れの美しさ 散り行く切なさ短く咲いた熱き思い 今が春よと歓喜の調べ

◇ 夕陽

なぎの海岸 白い砂浜 遠くに霞む山々水平線の彼方に浮かぶ夕陽影を抱いた客船が人々の 幾多の歓喜 無限の感動を乗せて行くいとしき人に逢いたいと 海に託し 夕陽に叫ぶ逢えない日々の切なさを 何で描けばいいのだろう

◇ 慕情

ぽっかり開いたこの胸で ヒューヒューと鳴る隙間風耐えきれない寂しさ どうしようもない切なさ鼓動が止まる 記憶が消える時の刻みとともに 想い出は遠い彼方引き戻す力はか弱く 戻って来いと叫ぶ声はか細く止めど流るる 慕情の涙

◇ 夢想

夢の中で交わしたキスは 甘い香りが漂って果てしなく広がる 情熱の嵐遠い夜空でまたたく星が 切ない心に微笑みかけるいつしか君と手を取り合って 渡る小橋にかわせみの指差すかなたに消え入りそう

◇ 遠くにありて

いつのまにか 心を制御できなくなりました今までそんなこと 一度もなかったのにいつのまにか 眠れない夜が続くようになりました今までそんなこと めったになかったのにいつのまにか 空を眺めて寂しさを感ずるようになりました

◇ 秘密のささやき

いつも訪ねてくれる季節だから今日は内緒のお願い聞いてくれる?来年も訪ねてきてくれるでしょ?その時でいいから あの人のこと そっと教えて!

◇ ドラゴンボート讃歌

ねじめ雄川おがわの朝焼けは希望を乗せた競い舟これから始まる若人たちの熱きたましい胸に秘めソレソレ行け行け塩入橋へ目指すはそうだあの大橋だ勝ち抜けてみろ挑むのだ

◇ 佐多岬旅情

せつないときは 目を閉じて佐多の岬を 思い出す朝霧に 海沈み白い灯台 まぼろしの恋の灯りが 見え隠れ

◇ 南隅の里

佐多の岬に灯りがつけばカモメそろそろ帰るころ遠くに見える揺れるともしびここはロマンの湧きいずる恋の灯りが燃えてゆらゆら

◇ 大浜旅情

風のやさしい 大浜の海にそい寝の 黄金こがねの砂に願いかなえる 神住むという波打ちぎわに 恋の一文字波がつつんで 幸せはこぶ腰をおとして 西空見れば満々なぎに 夕日ほほえむ

◇ 塩入橋情話

ねじめ雄川おがわの夕霧にかすんで浮かぶ面影よ赤い欄干恋路の旅か立てば見えるよ聞こえくるもぜかあの子のささやき吐息抱いて離さぬもう二度と死ぬほど好きな人だから

◇ 東風の恋路

開聞を背に浮かぶ箱船光る潮原 香る潮風見渡せば群れ踊る魚たち指さす彼方桜島燃えて焦がしてわが胸に宿る恋路の東風の風

◇ 人間だから

とうとうここまで来てしまった川の流れに乗ってこれから何処へ行こう大海原に出て遠い遠い島にたどり着いても良しきらきらと輝く夜空の星を数える間に白い砂丘にたどり着くも良いこの自然の懐に抱かれて静かに眠りについても良し大事にしてきた何もかもが消えて無くなっても良い

◇ 心

心 それは不可思議 こころ それは摩訶不思議 時には綺麗に 時には汚く そして 時にはたくましく 時にはか細く  心は自分を写す鏡と人は言う

◇ 人花

隣家の庭の片隅に 道路に向かって 咲いていたアジサイ 今はすっかり枯れ果てて 見る影も無い

◇ 橋の上から

キラキラと 川面に浮かぶ 木の葉いずこに流れるあてもないよどみに寄らず ただひたすらに思うが如く 突き進め海が見えてきたならば魚達と一緒に 黒潮に乗るがいい

◇ 公園の少女

公園の右手の大きな木の下にベンチが二つ手前のベンチでは老夫婦が談笑している向こうのベンチには 犬を連れた 中年の女性が汗を拭き拭き いかにもだるそうな顔で 座っている

◇ 旅の始まり

旅に出ます遠い過去の想い出は しばらく胸の奥深くにしまいこんで まだ見ぬ君を探しにAll or Nothing

◇ 怒りの元

怒りの元はなんだろう感情剥き出しに表情が鬼面と化す手足が緊張して身体が硬直して口元がへの字に曲がり卑しい言葉を吐き出して

◇ 風にひらひら

木の葉が風にひらひらなびかせてほんの端っこ小枝にくっついたまだまだ踏ん張りたいとしがみ付く

◇ 未だ見ぬあなたへ

メール読み見えぬはずのあなたでも勝手な想像膨らませ優しい面影さがしてるふと遠い記憶が蘇る
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