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ステップ【3】物件調査(情報収集+足)(自分の目で確かめる)
[3-1]住宅展示場
住宅展示場に足を運び何を調査しますか?
ここでは、良い家づくりをするために、住宅展示場のどこを見て、何を学べばいいのかなどについて記載してみます。住宅展示場で勉強することは結構多いと思います。
一つの展示品としての展示場
広い敷地に何棟も建っている展示場に足を運んだ時あなたはどの順番に展示品を見ますか?
・入口や駐車場に一番近いほうから順になんとなく見ていく。
・好きなデザイン(外観)や雰囲気の気に入った建物を優先して見る。
・気になるメーカーを優先して見る。
ま、いろいろあるでしょうが、この時点で、調査事項をチェックリスト化して見学される方は、相当に勉強している方だと推察されます。
ピクニック気分で見学するのも悪いとはいいませんが、調査を目的とするのであれば、こっそりとチェックリストを忍ばせて、それに基づいて効率よくチェックしたり、質問するほうがより的確で中身の濃いデータとなります。
では、どのような点をチェックリスト化しておけばよいのでしょうか。
その前に、展示場に行きますと必ずといっていいほど、来場者名簿に記入を求められたり、アンケートを書くように求められたりします。
展示場の目的は、本来は、その会社の代表的な作品を展示して、多くの方に見てもらい、「気に入ったら是非当社で建ててください!」という趣旨で展示している訳です。
洗濯機や冷蔵庫や車などもそうですが、カタログで見るよりも、実物を見て判断したほうが納得がいきます。洗濯機や冷蔵庫や車と家との違いは、工場などで作られた既製品と、家の場合は、大抵個々人の予算に応じたオーダー品を現場で作り上げていくという、根本的に大きな違いがありますので、同一視する訳にはいきませんが、展示ということだけをとらえると同じようなものです。
展示品を見に来た方は、少なくとも、「私(私達)は近々家を建てる予定があります」という意思表示をしていると考えられますので、営業戦略上、来場者の名簿を獲得して、訪問営業の資料にしようというのが最大の目的だくらいは誰でも知っていることです。
来場者名簿に記入を求められたり、アンケートを書くように求められたりした時に、正直に名前や住所を記入するのは、何も問題ではありませんが、後日、猛烈な営業を受けることを覚悟して記入したほうがいいかもしれません。
少し話がそれますが、展示場に家を展示できる企業は、全国系の大手のハウジングメーカーか地場の中・大手企業だろうと思います。
展示場運営は、かなりの費用・経費がかかると言われています。当然その費用の一部は、契約者も負担していると言っても良いかと思います。これらのメーカーの坪単価が、かなり高くセットされているのは、こういった事情があることも見逃せません。 余談が長くなりましたが、展示場を見学、調査するためのチェックリストについて少し記述します。
頭からこれらの企業に家づくりを依頼しようと考えている方は別にして、あくまでも、事前調査というくくりの中で考えた場合のチェック項目は、大体以下のようなことが考えられます。チェックする項目は、このほかにもいろいろあると思います。自分なりに適宜追加して各社ごとに調査してください。
また、チェックリストには、各項目ごとに、各社ごとに、5、4、3、2、1、などのランクをつけられるようにしておくと、なおいいかもしれませんね。工夫して、後で比較検討しやすいようにしておくといいと思います。
展示場に出向いてチェックしておきたい項目
- 営業マンの応対はどうか
- 商品知識が豊富である。
- 質問に丁寧に答えている
- 質問に的確に答えている。
- 感じが良い
- お客の立場になって話している
など。
- こちらが求めもしないのに執拗に営業していないかどうか。
- 展示場内の雰囲気はどうか
この場合の雰囲気とは家そのものの雰囲気ではなく、社員や来場者のことをいいます。つまり、明るいとか活気があるとかです。 - 商品の特徴、会社の売りはどこにあるかを詳細に聞く
聞く場合は、
「あなたの会社の商品の特長とか売りは何ですか?」
「それらをまとめた資料があったら下さい」
などと言う。 - もし依頼するとしたら、
「設計料はかかるのですか?」
「かかるとしたらいくらですか?」
などを聞いておく。 - 設計変更は自由にできますか?
- この展示場をそっくりそのまま建てるとしたら、
- 金額はいくらですか?
- 坪単価はいくらですか?
- どこまで入っていますか?
- カーテンや照明器具なども入った値段ですか?
- 別途工事はありますか?
あるとすれば何ですか?
金額はどのくらい見ておけばいいですか?
- 建物の仕様は自由に変更できますか?
- 図面はどの程度まで書いていただけるのですか?
- 設計は外注ですか?自社対応ですか?
- 耐震についてどういう構造になっていますか?
- 建物の仕様やデザインは自由に変更できますか?
- 工事金の支払いの時期、方法等はどのようになっていますか?
- 地鎮祭や上棟式はどうなっていますか?費用は?
- 工事の発注形態はどうなっていますか?
一括丸投げですか?分離発注ですか? - 工事期間は大体何日くらいですか?
- 工事中の仕様変更はできますか?
- 工事の費用以外にどんな費用がかかりますか?
- メンテナンスのことはどうなっていますか?
- 建物の保証期間についてはどうなっていますか?
以上の調査を各社ごとにやってください。そして、細かく各項目ごとに比較検討してください。多分、比較した結果は一長一短だと思います。結論は出せないかもしれませんね。この段階では、それはそれで良しとしましょう。後日はっきりしてくる筈です。
お気づきかもしれませんが、展示してある建物の仕様やデザイン等、つまり仕上げやインテリアや設備品のことなどについては、これまで一切触れておりません。
展示場は、もともと来場者に良く見せようとして、目一杯お化粧して作られています。場合によっては、キッチンメーカーやユニットバス・洗面台メーカー、家具メーカーなどに協力させて高級品ばかりを取り付け、展示させているかもしれません。
目が飛び出るほどの値段のはずです。とても手が届かないのが通常です。ですから当然、あなたが住む家とは全く違うのだ、ということを認識しておいたほうが良いということです。
そんな展示場の仕様のことをここで云々しても始まりません。ここは、上記の調査事項を最大限聞き出すことに専念してください。
以下のページも少しは参考になるかもしれません。
住宅展示場というところ