ステップを踏みながら少しずつ学び、確実に自分のものにしましょう!
PR

[4-3]センスは良いか、知識は豊富か


家づくりを真剣に考えていますか?
あなたの家づくりを応援します

ステップ【4】設計ことはじめ(設計事務所か工務店か)



[4-3]センスは良いか、知識は豊富か

家づくりにおけるセンスや知識について少し考えてみましょう。
ここでは良い家づくりをする為に、家づくりに於ける、あなたではなく、業者側の「センス」と「知識」について述べてみます。

家づくりにおける「センス」と「知識」は果して必要なのでしょうか。

● 「センス」について

センスという言葉は曖昧で抽象的な言葉ですね。
「あの人はセンスがいい」
という場合のセンスは、格好がいいとか、着こなしがいいとか、着ている服のデザインがいいとかの褒め言葉です。これは一つの所作や身のこなし方のことですが、と同時に、もって生まれた感覚が、先鋭的であるとか、時代の先端を行っているなどの時にも使われたりします。
ところが面白いことに、他の人から見たら、
「あんなのダサイよ」
などと酷評される場合もあります。センスは、その人の好みにマッチして初めて良いとなり、そうでなければ悪いという事なのでしょうか。
ところで、美的感覚をセンスというなら、ちょっと意味合いが違うような気がします。もちろん美的感覚と芸術的感覚も全く別な意味で一緒には出来ないと思います。私は絵の評価のことはまるで分かりませんが、ピカソの絵が芸術的に評価されることと、美的感覚で評価されることとは異質のような気がします。
訳の分かったような分からないような事になってしまい、話がそれてしまいましたが、家づくりにおけるセンスの良い悪いは、それだけでは寂しい気がしないでもないですが、おそらく外観意匠などのデザインが優れているとか、いないとかの括りの中で考えれば理解し易いのかなと思います。
当然、センスの良い家づくりをしてくれればうれしい訳ですが、先ほど申しましたように、センスは人の好みによって左右されますので、設計事務所や工務店のセンスが、必ずしも嬉しい結果に繋がるとは思えません。すべからく、センスの良いのは歓迎しますが、センスなんてものは、人に押し付けるものではないという認識も必要かなと思ったりもします。

感覚とかイメージとかいうのは、人それぞれの内なる領域での脳の仕事ですので、他から見たら、誠に曖昧で、掴み所のない奇妙な世界である事には間違いがないような気がします。それを形にするなんて事は、ほんとに難しい作業だと今更ながら痛感しています。

● 「豊富な知識」について

知識は豊富に越したことはありません。家づくりのノウハウは、知識の豊富さに裏付けされたものだと言ってもいいかと思います。
知識は短時間ではものにできません。特に家づくりという専門的な分野の知識は、広範囲で深くなければならず、相当の長期間の経験がなければ一人前とはとても言えません。
一級建築士の試験に合格しただけでは専門家にはなりえません。当たり前の話です。特に若い建築士はそうです。そんな建築士が担当になり、名刺をもらったら、名刺の裏にそっと「無経験」とメモしておきましょう。そして、やんわり担当者を変えてもらいましょう。その建築士しかいない場合は、その会社に頼むのを止めましょう。

貫禄のある年長者から、一級建築士と印刷された名刺を貰ったらどうしますか? 安心ですか?そんな時は、やんわり建築に携わってからの経験年数を聞き出してください。一級建築士の試験に合格して何年になるかを聞き出してください。
実は建築士の免許はなくても、とても優れた技術者がいることも確かです。たまたま試験に合格しなかったか、試験そのものを否定しているかのどちらかだと推察されますが、いずれにしても、技術の世界は、そういった世界であることも否定出来ません。

経験年数を聞き出すことの意味は、車のペーパードライバーと同じで、免許は持っていても、実務経験が全く無いか浅いという建築士が存在するからです。顔は年配でも、知識・経験ゼロなんてことは良くある話です。くれぐれもご注意を!
不動産業者や工務店はもちろん、建築設計事務所の看板を立てているからといって、厳密には、ほんとに良い家を造ってくれる保証はどこにもありません。
経験はもちろん、知識もない業者が立派な看板を立てて、
「当社はどこよりも良い家を建てます」
などという。
それでもお客を獲得できる現実があるから不思議なのです。

一方、知識が豊富だから良い家を造ってくれる訳でもありません。高度で優れた「設計力」や「施工力」を社内に確立するには、知識が豊富ということは、必要条件ではあるにしても、ただ単に、知識が豊富だからというだけで実現できるほど、生易しいものでは無いということを知るべきです。
そしてもう一つ、
家づくりにおける長い経験、
良い家ばかりを造ってきたという自負、
お客に人気があるという自慢、
これらを、誰が正しく評価してくれるでしょうか。時と場合によっては、自画自賛のそしりを免れません。外部から見た限りでは、それらを評価するに足る情報が、あまりにも不足しているとしか言いようがありません。

豊富な知識を人に提供することで、家づくりにおける共通の土俵の中で「共感」を呼び込み、それをお互いに共有できて、初めて人に喜ばれる仕事を成就出来るのだと思います。

どの設計事務所や工務店に家を造ってもらおうかと思案するときに、豊富な建築知識に裏付けされた家造りをする為に、高度で優れた「設計力」や「施工力」を社内に確立すべく、社長はもちろん、社員や職人共々、日夜真面目に真剣になって推進し実現している会社を、たとえ足に豆が出来ても良いくらいの思いで調査して探し出す。
これが出来れば、家づくりは半ば成功したも同然と言っても良いでしょう。


ページトップに戻る

タイトルとURLをコピーしました