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ステップ【6】留意事項(知って得する現場チェックの知識)
[6-3-4]地盤と基礎についての総括
敷地が硬いか柔らかいかは非常に重要な要素です。
それだけではありません。
例えば、敷地の半分が柔らかい盛土で、残りの半分が硬い切土なんていうのもあります。
そんな土地のいわば性格を把握しないで、
基礎工事をした場合の悲劇は枚挙にいとまがありません。
常識で考えても、土地の上に大きな重石が乗っかっているようなものですから、当然土地が柔らかい場合沈んでしまいます。
「なあに鉄筋コンクリートならいざ知らず、木造の家は軽いですから大丈夫ですよ」
なんてことを言う業者がいたら相手しない事です。
その言葉を鵜呑みにしたつけは大変なものです。
悲劇という言葉で済まされない、過酷な現実を経験する事になります。
家を造る際に最も重要なものの一つである事を肝に銘じるべきです。
逆に、業者がしきりに地盤の調査をした方が良いと勧めても、施主の方で、
「費用も掛かるし、この土地の事は俺が一番知ってるから、そんなのしなくても大丈夫だよ」
なんてことを言われる場合があります。
「じゃ地盤の事でもしものことがあったら、責任を取ってもらえますか?」
という業者の主張に
「ああ いいよ」
と応えた施主で、責任を取った例がありましたらお目に掛かりたいです。
業者側としては、せめてもの良心として、
そんな家の受注はしないほうが無難と思っています。それほど重要だということですね。
これが大原則ですし鉄則です。
地盤の硬さを調査する方法はいろいろありますが、
せめてスウェーデン式サウンディング試験という、割合簡単に調査できる方法がありますのでお勧めです。調査費用も5万円程度です。
どんなに素敵なデザインの家や気に入った間取りでも、
地盤と基礎の問題を解決しない限り、
時として砂上の楼閣に化すことを知るべきです。
地盤と基礎の問題を解決しない限り、
時として砂上の楼閣に化すことを知るべきです。