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[4-5]親身になってよく話を聞いてくれるか


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ステップ【4】設計ことはじめ(設計事務所か工務店か)

[4-5]親身になってよく話を聞いてくれるか

業者の接客態度、接客姿勢について少し考えてみましょう。
あなたは話し上手ですか聞き上手ですか?ここでは業者のあなたに対する姿勢などについて述べてみます。

あなたの話を親身になって聞いてくれる業者はいますか?

話すことで満たされる希望
と書きましたが、実はこの逆の場合が多いのです。
つまり話を聞いてくれないことは無いにしても、ちゃんと真正面に向き合って聞いてくれない業者が意外と多いのです。
場合によっては一方的にプランを押し付けて来て契約を迫ったりします。
もちろん賢明な方はその時点で取引を中止してしまうのですが、中にはずるずると業者の言いなりになってしまい、挙句の果ては、現場を見に行ったらこんな筈じゃなかったなんて事になりかねない訳です。

このような事例が多いのには驚かされます。どうしてこういうことになるのでしょうか。
一つには、一つ一つ聞いていたのでは時間がかかったり面倒くさい、という事があります。

お客様の要望を、面倒臭いなんて思ってるとすれば、とんでもないことです。
ですが、特に建売住宅などでは多いのですが、自由設計とか注文住宅とか謳いながら、実はプランの変更を嫌がったり、仕様変更を嫌がったり、ましてやお客様の希望を取り入れようとしない業者が多いのは事実です。

その背景には、変更による修正作業や予算の組み替え、利益の圧縮、下請け業者への伝達変更など、通常この業界では、ごく当たり前と思われるそれらの行為を、面倒臭い、時間が掛るなどの理由で嫌がるという事が挙げられます。

どこかの宣伝文句ではありませんが、家づくりはまず「聞く」から始まります。
私はプランニングに入る前に、建主に予算の関係で願いは100%は叶えられないと思いますが、それを承知で希望事項を書いてくださいと言います。

兎に角どんな小さな事でも、お金のことは全く気にせず、実現したいことを箇条書きに、ただただ列記してくださいと言います。子供の意見も奥さんの意見も十分に遠慮なく列記してくださいと言います。犬猫などのペットが居れば彼らの意見?も列記してくださいと言います。家をつくる上で、思っている事の全てを吐き出してくださいと言います。

そうしますと、場合によっては便箋に5~6枚にびっしり書き込まれてきます。
その一つ一つについて話し合い、出来る事と出来ない事を色分けしたり、優先順位をつけたりして、プランに落とし込んでいきます。

予算的な関係で大概の場合希望通りにはいきません。
しかし予め宣言してありますので、そのことは建主としても十分承知の上で作業を進めていく訳ですのでトラブルにはなりません。
むしろ、そこまでしますと、やるだけのことはやったという満足感がお互いに生まれてきます。

親身になって建主やその家族の要望を聞くことの大切さは、家をつくる根本的な動機の中に、条件として包含されるべき、重要なこととして認識すべきであろうと思っています。
そうでないと、家をつくる意味が根底から破壊されてしまいます。
家は建主のものであり、建主が建てるものです。決して業者が建てるものでは無いという認識を持つ必要があります。

設計事務所や工務店などと、家づくりについて徹底的に話し合い議論する。
この過程を経て初めて良い家が完成すると言っても過言ではないでしょう。
その為には、業者側に聞く耳がないといけないという事になります。

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