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【重要な留意事項】後悔しない為に(契約行為が全てを決定づける)
[重要な留意事項-1]契約について(契約締結の意味する事)
とても重要なこと!
新築工事やリフォーム工事をする時は、施工業者と必ず請負契約書を締結しましょう。
施工業者と請負契約を締結するということは、どういう意味があるのか、法律上どのような立場になるのか、しっかり理解するように心掛けましょう。
- 契約とは、工事に関する内容についての、双方(この場合は建主と施工業者)の、遵守事項(約束事)を確認するものです。
- 契約書とは、それを文書化し法の保護下に置き、なんらかの問題発生の時の根拠になる重要な書類です。
得てして、契約書は、業者側に有利なように書いてあるように思われがちですが、決してそうではありません。
契約に関して大半の業者は真面目に取り組んでおりますが、中にはそうじゃないケースも多々見受けられます。
そこで、そういったケースに巻き込まれない為のアドバイスをしておきたいと思います。以下は契約に関して最悪のケースを想定して記述しています。
契約書を、業者側に有利になるように改ざんして契約する業者もいます。
要チェックですが、これらを除きますと、現在の法律は消費者保護の立場をとっていますので、むしろ業者側にはハードルの高い内容になっています。(ですから特に悪徳業者は契約書無しの工事を進めたい訳です。)
ところが、契約するということは「私の家の工事は貴社にお願いします」という、はっきりとした意思表示でもあります。
ここのところが重要なのですが、業者は契約を急ぎたい訳です。早い話、貴方を早く鍋の中に入れたい訳です。
契約を締結するまでは、施工業者よりも発注する立場の建主が強い立場にあります。(本来の契約の意味からしますとこの表現は適切ではありませんが)ところが一般的に契約してしまいますと、立場が逆転してしまいかねませんよね。
契約前は建主は、
「建築をお願いする業者さんはお宅だけじゃないわよ」
と強気でおられますね。ところがいざ契約してしまいますと、建主は、
「しっかりした良い家を造って下さいね」
「よろしくお願いしますね」
と神にも祈るような気持ちで言い、契約書に印鑑を押します。
しかし、この切なる願いが裏切られることがあります。
施工業者(特に悪徳住宅メーカー)の社員は、
「ええ 大丈夫ですよ。安心してお任せ下さい」
と平気で言うかもしれません。
ところが、そんなことはその場限りのつくろいの言葉でしかありません。
契約さえしてしまえば施工業者にはもう、
「済んだこと・鍋に入った具」
としか扱いかねません。
それぞれの住宅メーカーの営業マンにはノルマがあります。
このノルマ達成のために契約までは必死になります。先ほどの建主の祈りはどうでもいいことです。ノルマが全ての営業マンは、次の新規顧客の開拓・契約のほうがはるかに大事なのです。
悪いことばかり書きましたが、もちろん中にはとても良い住宅メーカーもあります。
ただ契約行為の一面に、そういう危惧されることがあるということを分っていただきたかったのです。
それともう一つ、口約束は一切通じないと思っておいて下さい。
ですから、大事な要件や打合せ等は、必ず契約前に済ませることです。あるいは特別に条件をつける場合は、必ず契約書の特約条項に記載して貰うことです。
くどいほど言いますが、契約してしまえば建主は絶対に「不利」になります。(本来の意味からしますとこれも適切な表現ではありませんが)
楽しい家づくりは、この契約前の貴方の考え方や心構えに左右される、と言っても決して過言ではありません。「ウキウキ」「ワクワク」は思った通りの契約が出来、納得のいく家が出来た後だけにして下さい。
今、貴方の目の前にいる営業マンをはじめとする業者の関係者は、明日には担当が変ってしまうやもしれませんよ。
貴方を保護し守ってくれるのは、
唯一、
正しく締結された契約書(見積書や図面も含みます)以外には無い。
という事を肝に命じておくべきです。