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[6-11]水廻りのこと


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ステップ【6】留意事項(知って得する現場チェックの知識)

[6-11]水廻りのこと

普段の生活で使用される水の処理は最も重要なものの一つです。
また雨水の処理も同様に重要です。ここでは留意しておきたい主なものだけ述べてみます。

先行配管工事

ベタ基礎の場合、給水管や排水管を基礎の段階で先行配管しておく必要があります。
特に犬走りまで同時配筋する場合は、雨水排水用の配管も 先行して施工しておかなければなりません。
後からコンクリートをはつる(削る)ようなことは避けたいものです。

PS(パイプシャフト)

2階の給水・排水の処理をするときに、壁厚を利用して配管するケースはよくあることですが、出来ればPS(パイプシャフト)を設けて、配管類を一ヶ所にまとめたほうが、配管の曲がりなどが少なくなり、後々のメンテナンスにも役立ちます。
木造の場合、なかなかPSを設けることが少ないようですが、是非とも設計の段階で取り入れたいものです。

配管類の固定

水が配管を勢い良く通過するときには、縦管・横管ともに揺れが生じて音を発生させます。
これを防止する為に配管を固定しておかなければなりません。
また、配管を流れる水の音を防止する方法として、管に防音材を巻きつける方法があります。

床の給水・排水の立ち上がり

システムキッチンやトイレや洗面所などで、床の立ち上がり配管をする場合には、事前に各器具の承認図などで、その位置や配管径などを確認しておく必要があります。

外部の排水について

屋根に降った雨水の処理や、敷地内に降った雨水などの処理は、
雨水の量などを勘案して雨樋や雨水枡などを設置しなければなりません。
敷地の状況により、配管の勾配の向きや配管径は事前に十分検討しておく必要があります。

バルコニーの排水について

特にインナーバルコニーなどの場合、
雨の量が多く床の排水孔が木の葉などでふさがれた場合など、
バルコニーがプールと化し、室内に雨水が侵入する場合があります。
これを防止する為にオーバーフロー配管をしておくことをお勧めします。


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